そもそも株ってなんですか? 投資用語解説、「株」「株式」とは?

オザワークスです。

投資でよく聞く用語の解説です。

今回は、基本の基本「株」「株式」についてです。

そもそも「株」ってなんですか?

「投資」という言葉を聞くと次に「株」を連想する人も多いと思います。「株」を買う、「株」をやってる、「株」が下がった、投資界隈で本当によく耳にする、または自分でも口にする言葉です。

では、その「株」とは一体何でしょう? 株の未経験者は、まずそこのところからよくわからないと思います。

「株」とは、ビジネスへ出資した証明書

答えから言うと、「株」とは証明書です。

ある会社が新しいビジネスを始めるとします。そのための資金を集めるのに、これから始める新しいビジネスの良さを盛んに宣伝します。そのビジネスの計画が「いいネ」と思った人(投資家)が、ビジネスにお金を出します。これが出資です。

もちろん投資家はタダでお金を出すわけではありません。自分が出資したビジネスが上手くいき利益を出したときには、その利益の一部を投資先からもらいます。これが配当金です。投資家も旨味があるから出資するのですね。

投資家が出資するとき、誰が誰にいくら出資したのか口約束じゃいけませんよね。事はお金が絡みます。きちんと紙に書いて、残しておきましょう。

これが、株の始まりです。株とは、投資家が出資した証明書。さらに言えば、配当金を貰える証明書でもあります。

今は昔、「株券」と呼ばれるものがあった

「株券」という言葉を聞いたことがある方もいると思います。株券は、出資の記録を紙に書いて残しておく、というイメージそのままです。昔は株といえば、この株券だったのでしょう。

しかしそれも今は昔。紙でできた株券は、2009年にすべてデジタルデータに置き換えられました。やはりそのほうが取引や管理の面でも都合が良かったのでしょうね。ですから今はもう、「株券」なるものは存在しません。

株取引の始まり

さて、株と出資、投資家と配当金の関係は、簡単にではありますが説明した通りです。しかし、ここにはまだ現在盛んに行われているような株の売買が存在しません。株取引とは、どのようにして始まったのでしょうか?

そのためにはまず、株に記録されている「誰が誰にいくら出資したか」のうち、「誰が」の部分が空白にならなければなりません。そうなることによって、とにかく今この株を持っている人のところへ配当金が支払われる、というふうに株の意味合いが変わったのです。

そのようになったあと、ある株を持つ投資家が知り合いの投資家に話しかけました。自分は急にお金が必要になった、この株(会社)は配当金も多いし将来性もある、この株買わない?

これが株取引の始まりです。話を持ちかけられた投資家が買ったのか買わなかったのか、それは知りません。いくらで売り買いするのか、二人の投資家の間で話し合われたことでしょう。言うまでもなく、株価の始まりですね。

そして、株式市場へ

あるいは、投資家は二人ではなく、三人だったかのかもしれません。そうすると、株の値段の交渉はもう一段複雑になります。売るほうはより高く売りたいし、買うほうはより安く買いたいのが基本ではあるけれど、ライバルが居る以上「買えない」という事態は避けたい。

いやいや、四人五人と関わる投資家は増えれば増えるほど、様々な考えが入り乱れ、売る買う、高い安い、取引も活発になるでしょう。

もうおわかりですね、株式市場の始まりです。

「株」の価値、配当金と株価の関係

「株」というものがこの世に誕生したとき、その価値は配当金でした。株を持っていれば、配当金がもらえる。株とはそういうものでした。

ところが、その株を売り買いするようになると、配当金とはいささか種類の違う価値が付されました。株の値段、株価です。

例えば、ある会社の業績はうなぎ上り、配当金も年々増額している、だから少しばかり高い値段でもそこの株を買いたい、そんな投資家が現れたのです。そういった投資家が多くなれば、競争が働いてその会社の株価は上がります。オークションのようなものです。

高い株価でも買う投資家がいるのであれば、その反対には株を売った投資家がいます。売った投資家は、以前に同じ株をもっと安く手に入れていたのかもしれません。もしそうであれば、安く買って高く売る、株を使った新しい商売の出来上がりですね。

まとめ、株の価値の変遷

株とは、出資した証明書、または配当金をもらえる証明書でした。それをいつからか投資家たちは売ったり買ったりし始め、株に値段が付きました。

株の値段、株価は常に変化し続け、その高低で利益を出す者も現れました。そして現在、むしろ株といえば「取引をするもの」「売買をするもの」というイメージのほうが強くなりました。価値が逆転したんですね。

しかし忘れないであげて下さい。最初に、配当金があったのです。そして今でも投資家たちは、配当金をもらえる権利を売買していることを、それこそが「株」であることを。

長くなりました。ざっくりとした解説で細かい部分では間違いもあるかと思いますが、大枠ではこのようなものであるはずです。細かいところは気にしな~い。

オザワークスでした。

"share"とは株式を意味する英単語でもある

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オザワークス
なまえ:オザワークス 生まれ:1980年 投資は2013年から開始。長野県在住。 投資初心者、またははじめてアメリカ株に興味を持たれた方向けに「米国株の長期配当投資」を紹介しています。 自分自身も米国株投資家でして、配当金を再投資して株を買い続け、不労所得のさらなる増大を目指します。 また、分散投資を重視し、毎日配当金が入金するようなポートフォリオを作っていきます。 外国株CFDでも米国株に投資し、CFDを舞台に長期配当投資へ挑戦しています。 証券会社選びから税金関係まで、初心者向けの米国株情報ブログを目指します。