米国株CFD。ロスカットレートを限界まで下げた状態で配当金を受け取るとどうなるのか、の実験

オザワークスです。

以前、CFDの米国株投資でロスカットレートをどこまで下げられるのか、という記事を書きました。

今回はその続編です。

ロスカットレートを限界まで下げた状態で配当金をもらうとどうなるのか。

実際にやってみて、結果がわかりました。

CFDでは、ロスカットとロスカットレートは超大事

CFDで米国株投資をしていると、ロスカットやロスカットレートについて知らないでは済まされません。

CFDでレバレッジを利かせて株を買う。その後で株価が下がりまくると証券会社によって勝手に株が売られてしまいます。簡単に言うとこれがロスカット。

その強制的なロスカットが実行されてしまう株価がロスカットレートです。

ロスカットとロスカットレートの詳しい解説はこちらの記事で。

実験、ロスカットレートの下限で配当金を受け取るとどうなるの?

ロスカットレートは、投資家がある程度自由に設定できます。ロスカットされる株価を上げたり下げたりできるのです。

CFDで株を継続して保有したいなら、当然ロスカットレートは低いほうがいいですよね。現在の株価よりもロスカットレートがずっと低ければ低いほど、ロスカットされる確率が下がります。

でも下げられるロスカットレートには限界があります。レバレッジ1倍以下には設定できないのです。

ここまでが前回のお話でした。

今回は、下げられる限界ギリギリまでロスカットレートを下げた状態で配当金をもらうとどうなるのか。

これを実験してみました。

CFDで配当金をもらうと、通常であればロスカットレートが少し下がります。

でもすでにロスカットレートは下限ギリギリです。

これ、どうなっちゃうの!?

実験に使うのは、【HPQ】HP

この実験のために用意した素材がこちら。

【HPQ】HPを小さじ1杯、ではなく、1株です。

HPは6月8日に配当の権利確定日を迎えます。(CFDでの配当金は、権利の確定日=配当の入金日です)

6月8日配当入金の直前、ぼくはHP1株のロスカットレートを下の画像のようにそのとき下げられる限界まで下げました。

HPの現在の株価が$17.38で、限界まで下げたロスカットレートが$1.51です。これ以上はビタ1文下げられませんでした。

これで準備は完了。あとは一晩経って配当金が入るだけです。

ロスカットレートは、配当金が入ればその分下がる

翌、日本時間の6月9日朝。米国時間の6月8日の取引時間が終わって、HPの配当金が入金しているはずです。

さてロスカットレートはどうなったのか?

こうなった。

HPの株価は前日から$18.15に上がり、配当金が1株当たり17円入金しました。

そしてロスカットレートは、$1.23と投資家が設定できる限界以下に下がっていました。

この限界を超えて下がった理由はもちろん、配当金が入金したからです。

下がるんですね。配当が入れば。通常時と同じように。

そのことがこれではっきりしました。

1つ目の疑問。ロスカットレートの操作は可能か?

ロスカットレートを投資家が下げられる限界まで下げていたとしても、配当が入ればその分だけさらに自動的に下がる。

その現象を目の当たりにしてぼくは2つの疑問が浮かびました。

1つ目、配当金が入って限界以下まで下がったロスカットレートを投資家の側から操作することは可能か?

早速やってみました。

まず、限界突破しちゃってるロスカットレートをさらに下げてみる。⇒できませんでした。レバレッジ1倍以下に設定しようとした場合に出る文言「拘束証拠金が約定金額を超えています」が出てしまいます。

ていうかそもそも「拘束証拠金が約定金額を超えてい」るんだよ。バカものめ!

では逆に、ロスカットレートをほんのちょっとだけ上げてみる。⇒結果は同じ。「拘束証拠金が約定金額を超えています」ので操作を受け付けません。

もっともっと高い株価にロスカットレートを設定することはできました。つまり、レバレッジ1倍以上です。

このことからわかるのは、あくまで投資家が操作できるロスカットレートはレバレッジ1倍以上の範囲だけということです。

しかしながら配当金の入金にはその縛りがなく、あらかじめロスカットレートを限界まで下げていた場合、入金と同時にレートはレバレッジ1倍以下の投資家には不可侵の領域へと進入できます。

レバレッジ1倍以下の世界では、投資家の手でロスカットレートを上げることも下げることもできません。

2つ目の疑問。ロスカットレートがゼロに、マイナスになったりするのか?

さて、ここで2つ目の疑問点です。

では、配当が入金してロスカットレートが限界以下になったHPに今後も配当が入ったとして、ロスカットレートは一体どこまで下がるのか?

うーん、これはわからない。

確かに、これから先もHPの配当金は入金し続け、ロスカットレートはそのたび$1.23⇒$1.00⇒$0.80……などとジリジリ下がっていくことが予想されます。

しかし、ロスカットレートは果たしてゼロ($0.00)になるものなのでしょうか?

ロスカットされる株価が$0.00……ちょっと概念がよくわからない。

さらに、マイナスになるという可能性は?

ロスカットされる株価が$-0.20……それ以前に株価がマイナスって何だ? 意味が分からん。

ちょっと前に原油の先物価格が前代未聞のマイナス40ドルになって、意味がよく分からん、みたいな感覚と似ています。

マイナスの株価の意味が分からん。

しかもその場合に入金した配当金がどういう扱いになるのか想像もつきません。

まったくわからないことだらけ。

実験は継続! 乞うご期待!

わからないことがあれば、実際にやってみて確かめればいい。

というわけで、この実験は継続です。HPの限界突破したロスカットレートはこのまま放置して、以降も配当金をもらい続けたらどうなるのか調べます。

HPが無配に転落しないことを祈りながら、乞うご期待!

最後に宣伝!

こんなヘンテコな実験道具にされていますけど、HP君は配当利回り7%もある高配当銘柄なんです!

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こういう実験が楽しい。

オザワークスでした。

"share"とは株式を意味する英単語でもある

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ABOUT US
オザワークス
なまえ:オザワークス 生まれ:1980年 投資は2013年から開始。長野県在住。 投資初心者、またははじめてアメリカ株に興味を持たれた方向けに「米国株の長期配当投資」を紹介しています。 自分自身も米国株投資家でして、配当金を再投資して株を買い続け、不労所得のさらなる増大を目指します。 また、分散投資を重視し、毎日配当金が入金するようなポートフォリオを作っていきます。 外国株CFDでも米国株に投資し、CFDを舞台に長期配当投資へ挑戦しています。 証券会社選びから税金関係まで、初心者向けの米国株情報ブログを目指します。