オザワークスです。
投資用語解説、今回は「S&P500」です。
S&P500とは?
S&P500とは、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出する株価指数です。
株価指数とは、株式市場全体の状況などを把握するために個々の株価などを統合し算出される数値のことです。詳しくはこちらで。
全世界の投資家たちが、S&P500に注目して投資しています。それほど米国のみならず世界的にも重要な株価指数なのです。
米国経済とともに上がり続けるS&P500
S&P500は1957年に算出が始まりました。そこから60年と少し、S&P500は米国経済の発展とともに現在も成長を続けています。
S&P500長期チャート
画像はファイナンシャルスター様から拝借いたしました。
どうですかこの上がりよう。S&P500が米国経済を映し米国経済が成長を続ければ、やはりこうなります。
ちなみに、1957年以前の数値は、遡って算出しているそうです。
S&P500の構成銘柄
S&P500はその名の通り、全米を代表する大企業の500社で構成されている株価指数です。
500社なのでその中身は多種多様。すべての業種の有名どころがほぼすべて収まっています。
500もあるので一覧は出しませんが、構成銘柄一覧のリンクはつなげておきます。
ダウ平均と何が違うの?
S&P500と並び立つ、というかS&P500よりももっと有名な株価指数にニューヨークダウ工業株30種平均株価、通称「ダウ平均」があります。
一番の違いは、なんといっても構成銘柄数の違いです。S&P500は名前の通り500銘柄ですが、ダウ平均は30銘柄です。ダウ平均が意外と少ないですよね?
30銘柄のダウ平均は、30銘柄であるがゆえに、どうしても大企業群の中でもさらなる大企業エリート企業のみを採用せざるを得なくなります。
事実、【AMZN】アマゾンや【GOOGL】アルファベット(グーグル)などは、あれほどの企業であるにもかかわらずダウ平均には組み込まれていません。
ダウ平均はIT・ハイテク関連企業は少ない印象です。
対してS&P500は分母が500銘柄であるため、ダウ平均よりももう少し懐が深く、構成銘柄にも多様性が得られます。
業界首位しか採用されないダウ平均に対して、2位~5位くらいまでは普通に組み込まれているのがS&P500です。
分散投資という観点からも、30銘柄と500銘柄では、1つの銘柄が全体に与える影響はS&P500のほうがより軽微です。
とはいえ、どちらも最強の米国経済に連動する株価指数です。どちらが勝ちで負けというものでもなく、どちらも勝ちでしょう。
S&P500への投資はETFがおすすめ
安定して伸び続ける株価指数であるS&P500ですが、このような優れた指数にそのまま投資するすべはないのでしょうか。
あります。ETFと投資信託です。
S&P500と同じ500社に分散投資してくれるETFか投資信託に投資するだけで、
これと同じ成果を得られます。
ぼくは投資信託のことはあまり知らないのでETF(上場投資信託)をおすすめします。
- 【SPY】SPDR S&P500ETF
- 【VOO】バンガードS&P500ETF
- 【IVV】iシェアーズ・コアS&P500ETF
この3つで、それぞれETFを運営する会社が違います。投資する先(中身)は一緒ですので、どのETFを買っても大差はないです。
ただ、ETFも投資信託ですので、ETF運営するための経費がかかります。これを「信託報酬」と言いまして、投資した金額の◯◯%という数字で表されます。数字が少ないほうがコストが低いことになります。
S&P500に投資できる3つのETFはこの信託報酬が若干違います。
信託報酬 | |
VOO | 0.03% |
IVV | 0.04% |
SPY | 0.09% |
3つの中ではVOOに投資するのが一番効率がいいわけですが……正直言って3つともコストはかなり低いです。普通の投資信託が2%とか取られる場合もあることを考えると、ほとんど気にする必要はないでしょう。
あと、3つのETFは配当金の支払い月が違います。VOOとIVVが3,6,9,12月の下旬で、SPYだけ2,5,8,11月の上旬です。
米国株投資はS&P500だけで十分説
S&P500ETFは、3か月に一度の配当をもらいながら値上がり益も期待できる大変優秀な投資先です。
しかも、1銘柄に投資するだけで自動的に500銘柄への分散投資もできます。
投資初心者からベテランまで、幅広くおすすめできるETFです。もうこれ1本でいいでしょう。
といったところで、S&P500の解説を終わります。
オザワークスでした。
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