オザワークスです。
投資用語解説、今回は有名な株価指数の「ダウ平均」や「S&P500」の生みの親、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社についてです。
S&Pダウ・ジョーンズインデックス社とは?
投資の世界には、大小有名無名な株価指数があります。
有名なものには「ダウ・ジョーンズ工業平均株価30種」(いわゆる「ダウ平均」)や「S&P500」などがあり、日本では「日経平均株価」がよく知られていますね。
S&Pダウ・ジョーンズ社は、このような株価指数を算出する会社の1つです。
ご存じでしたか? 株価指数を作ることを仕事としている会社があるのです。別に政府等公的な機関がやっているわけではありません。
株価指数の詳しい解説はこちら。
「ダウ平均」と「S&P500」が世界的に有名
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が作る金融指数(指数は株価だけではない!)の中でとりわけ有名で重要なのが、「ダウ・ジョーンズ工業平均株価30種」(いわゆる「ダウ平均」)とS&P500です。
米国株投資家にとってあまりにも偉大なこの2つの株価指数は、1つの会社によって作られていたのですね。
ていうか、「S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス」という社名でわかりますか。そうですか。
ダウ平均もS&P500も両方とも、米国経済だけでなく世界経済の今を映す超重要な株価指数です。
きっとトランプ大統領も菅首相も毎日見ているはずです。
ダウ平均とS&P500の詳しい解説はこちら。
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス、社名の由来
米国の大企業は大体そうなのですが、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社もややこしい経緯があって今の会社に落ち着いています。
元々は「ダウ・ジョーンズ社」というチャールズ・ダウ、エドワード・ジョーンズ、チャールズ・バーグストレッサーの3人が設立した投資情報の出版社があり、そこが1896年に「ダウ平均」を作り始めました。株価指数としてはおそらく最初期のものでしょう。
ダウ・ジョーンズ社は、かの有名な経済新聞の「ウォール・ストリート・ジャーナル」の発行元でもあります。
それとは別に「スタンダード統計」と「プアー出版」という会社があり、2社が1941年に合併して「スタンダード&プアーズ」が誕生し、1957年からS&P500を算出し始めています。
その後色々あって、2012年7月にS&Pとダウ・ジョーンズが合併して世界最大規模の指数算出企業が出来上がりました。
指数算出企業ってどうやって稼いでる?
ところで、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社などの指数算出企業はどうやって売り上げを稼いでいるかご存じですか?
だって、ダウ平均やS&P500の現在値なんて、ネット証券とか投資情報サイトとかで誰でもタダで見られるじゃないですか。
いや、それがタダじゃないんですよ。
我々個人投資家にタダで見せてくれている証券会社や証券取引所、投資情報サイトなどがS&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社にお金を払ってダウ平均やS&P500の数値を入手しているのです。
指数算出企業は、株価指数の創造と著作権の権利収入が主な売り上げです。株価指数って著作物なんですね。
あるいはこういう場合も。
あれなんかも、投資信託やETFを運営する会社がわざわざS&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社などにお金を払って「ダウ平均と連動する」「S&P500と連動する」投資信託なりETFなりを運営しています。
勝手に無断で既存の株価指数に連動させたらダメなんですよ。指数算出企業に訴えられます。
ちょっと横道にそれますけど、ETFを運営する会社でたまに自前で株価指数まで作っているような会社があります。
これは指数算出企業にお金を払いたくないからです。嫌だったら自分で作っちゃえの精神です。
はい、という感じで、世界最大規模の指数算出企業、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社の解説を終わります。
オザワークスでした。
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