オザワークスです。
投資用語解説、今回は米国の株式市場NASDAQ(ナスダック)です。
ナスダックって何でしょう?
NASDAQ(ナスダック)とは?
NASDAQ(ナスダック)とは、世界第2位の規模を持つ株式市場です。米国にあります。
1971年、世界で初めての電子株式市場として証券取引を開始しています。
NASDAQは、National Association of Securities Dealers Automated Quotationsの頭文字をとったものです。
ナスダックといえば、ハイテク・IT企業
ナスダックの株式市場としての特徴は、新興企業向けの市場であることが挙げられます。
新興企業とは、まだ生まれてから日の浅い若くて小さな規模の企業のことです。これから成長していく企業ですね。
2020年現在だと、ハイテク・IT関連の企業が主にナスダックで上場している印象です。特にITはこれからまさに成長していく分野なので、新興企業向けのナスダックの特徴に合致しますね。
ナスダックに上場している有名な銘柄としては、
- 【AAPL】アップル
- 【MSFT】マイクロソフト
- 【AMZN】アマゾン
- 【GOOG】【GOOGL】アルファベット(グーグル)
- 【FB】フェイスブック
などなど、やはりハイテク・ITに強い企業が多いようです。
ナスダックはもはや新興企業ばかりの株式市場ではない
上に挙げたナスダックの代表的な銘柄は、いずれも世界中の誰もが知っている、製品やサービスを利用している世界的超巨大企業です。
これから成長する新興企業向けのナスダックに、これらの超巨大企業がいることをちょっと変と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
実は現在のナスダックは、必ずしも新興企業ばかりの株式市場というわけではなくなってきています。
確かにナスダックがスタートした当初は、小さな企業ばかりが集まる小さな株式市場でした。
しかし、小さな企業たちはいつしか大きく成長し、ナスダック全体でも時価総額が全世界の株式市場で第2位というところまで成長しました。
ナスダックはもはや、小さな新興企業が気軽に上場できる株式市場ではありません。
全世界の株式市場の頂点に君臨するニューヨーク証券取引所に準ずる株式市場であり、両者の差は年々なくなってきているとぼくは感じています。
証券取引所ではないナスダックの成り立ち
今、ナスダックとニューヨーク証券取引所(NYSE)を比べました。
実はこの両者、出自から来る部分で性質が異なります。
というか、ナスダックはNYSEのような「証券取引所」ではありません。
証券取引所とは、株式等の証券を取引する場所、建物を指します。その建物の中で株式の売買を行う市場(いちば)が開かれているのです。NYSEはまさにそういう場所です。
対してナスダックは、1971年に世界初の電子株式市場として始まりました。
電子的なやり取り、すなわちコンピューターネットワーク上で株取引をするわけであり、特定の場所はそもそも存在しません。
このような成り立ちの違いから、ナスダックは「ナスダック証券取引所」ではなく、単にナスダックという株式市場として存在しています。
とは言っても、ナスダックとNYSEが企業や投資家に提供している、株式を売買する場を設ける、という点では同じであるため結局同じものでもあります。
ただの成り立ちの違いです。
なお、現在ではNYSEも東京証券取引所も、その他世界中の証券取引所がネット上での電子的な株取引へとシステムを切り替えているため、世界の証券取引所はすべてナスダック方式になった、とも言えます。
ナスダックの株価指数
世界中の株式市場がそうであるようにナスダックにもいくつもの株価指数が設定されています。
株価指数って何? という方はこちら。
- ナスダック総合指数
- ナスダック100指数
となっています。
ナスダック総合指数は、ナスダックに上場する3000以上の銘柄から算出される指数。
ナスダック100指数は、ナスダックに上場する、金融銘柄を除く、時価総額上位100銘柄から計算される株価指数です。
どちらも、ナスダックという株式市場全体の「今」を映し出す、言わば「ナスダックの平均株価」と考えて良いかと思います。特にナスダック100指数は、米国を代表する株価指数です。
こんなところでナスダックの解説を終わります。
オザワークスでした。
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