オザワークスです。
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019」が発表になりました。
これは、言ってみれば投資信託の人気コンテストです。
その結果はというと、米国株または全世界株へ投資する投資信託が上位の大半を占めていました。
つまり、多くの投資家の目線が、海外投資へと向いていることが明らかになったのです。
ぼくもこの流れは正しいことであると思います。
だから、方法はどうあれ、海外株、米国株に投資しましょう。
みんながそう言ってるわけですから。
もくじ
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019の結果発表
まず、「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019」の結果だけ発表しておきますね。
2019年、投信ブロガーに支持された投資信託(ETF含む)は、以下の10ファンドでした。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
- 〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ外国株式インデックスファンド
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
- 楽天・全米株式インデックスファンド
- セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
- グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)
- バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
- SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
こんな感じです。
見事に上から下まで「全世界株式」「米国株式」「ワールド・ストック」などなど、外国の株式に関連する投資信託が並んでいます。
これが投資信託の今、です。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019の結果については別個に記事を書いています。
みんなの意見を信じる? 信じない?
コンテストをやってみたら、外国株式の投資信託が人気だということがわかりました。
外国株式推し、がどうやら「みんなの意見」です。
この「みんなの意見」ってそもそもどうなんでしょう?
よく証券会社のサイトなんかでも、投資信託の売買代金ランキングなんて言って順位が出ています。
ああいうの見ると、どうも胡散臭いんだよな、って思っちゃう人いると思います。かく言うぼくもそうです。
さらに、何で人と同じことしなきゃいけねーんだよ? って反発心もムズムズしてきます。
あるいは、特に株式投資を始めたばかりの人が思い込むこと。株はまだ誰も気づいていない未来のトップ企業を安いうちに見つけて買うもの、みたいな。
あれも「みんなの意見」「みんなの人気」の逆を行く発想です。
つまり、人間って「これが人気です」と言われると、なんか素直にその流れに乗りにくくなってしまう天邪鬼な部分があるんですね。
米国株は「みんなの意見」通りに投資していれば良い
でもね、米国株に投資していると段々感じてくることなんですが、米国株って別に未来有望な無名のベンチャー企業を苦労して探さなくてもいいんですよ。
既に有名で、投資家にも人気の大企業でも株価はガンガン上がっていきます。
ダウ平均を見てください。超巨大企業オンリーです。
でも、年々上がっていきます。S&P500もそう。
米国株投資家は本能でそのことを知っているのか、投資家同士で保有銘柄が被る被る(笑)。
その被りもまた「みんなの意見」です。
実はそんな投資家の被りは、日本だけでなく全世界レベルで起こっていて、世界の投資家が米国株を買うからまた米国株が上がる、という連鎖反応が起きています。
そういうものを見てきてぼくも最近は、人気ランキングとかもこれはこれで結構信じられるものかもしれないなあ、と意識が変化してきています。
グーグルもアマゾンも、結局誰もが誰かの意見に頼ってる
考えてみれば、投資に関係なく何か調べ物をするときでも、ぼくたちはグーグルの検索サービスを使います。アマゾンのレビューを読んだりします。
あれだって「みんなの意見」です。誰かが書き連ねている情報です。
一つひとつの意見はそれぞれ違ったりおかしかったりしても、統計を取ってみると「みんなの意見」はなんとなくぼんやりと正しい。だからグーグルは人気の順に検索結果を表示しています。
集合知なんて難しいところまでいかなくても、誰もが誰かに助言を求めて、そして誰かに助言しているものです。
株価は人気投票。投資家は株を買うことで投票している
そして株の話に戻っても、株価の推移って言わば人気の推移です。
例えば、第2次世界大戦時、ナチスドイツと大英帝国がヨーロッパで戦いました。
開戦してしばらく後、まだドイツが大優勢の時点から両国の株価は、英国↑ドイツ↓と戦争の結末を先取りするように推移したそうです。
株主たちは、現在ドイツが大優勢であるにもかかわらず、ドイツ株を売って英国株を買ったのです。そしてその通りになりました。株価という「みんなの意見」が正しかったわけですね。
昨今の米中貿易戦争でも、米国株が上がって中国株は低迷しています。言語でする意見ではありませんが、これも世界中の投資家の集合的な意見であると言えます。
個々の投資家はただただ自分が勝つためだけに行動しているだけなのに、全体図からは全然別の事柄が見えてくる。面白いもんです。
そして、彼ら投資家が必死になって情報を集め分析し考えるが故に、意外と全体としては理に適っていたりする。知の集積ですね。
投信ブロガーみんなが外国株と言うんなら、もうそれでいいじゃない
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019」では、海外株、米国株が人気とはっきり出ました。
「みんな」はもうわかっているんです。これからは日本株じゃない。海外株、米国株の時代だと。
ぼく自身も「みんな」の一人としてそう思うし、現にそのように記事を書いています。
だから、もう一度言いますよ。
自分オンリーの投資法があるなどと捻くれるのは辞めて、海外株、米国株に投資しなさい。
「みんな」がそう言ってるんだから。それでいいじゃない。
投資家ってやっぱりアタマいい!
過去の「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」受賞ファンドを見てみると……。
ファンド名 | |
2007年 | セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド |
2008年 | STAMグローバル株式インデックス・オープン |
2009年 | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT) |
2010年 | STAMグローバル株式インデックス・オープン |
2011年 | CMAM外国株式インデックスe |
2012年 | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT) |
2013年 | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT) |
2014年 | ニッセイ外国株式インデックスファンド |
2015年 | 〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ外国株式インデックスファンド |
2016年 | 〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ外国株式インデックスファンド |
2017年 | 楽天・全米株式インデックスファンド |
2018年 | eMAXIS Slim 先進国株式インデックス |
今から13年前の2007年の段階ですでに海外投資を志向してらっしゃるとは……。
投資家たちの世の中を見る目ってやっぱり侮れない。慧眼とはこういうことを言うのでしょうね。
オザワークスでした。
2020年のFund of the Yearには、ぜひぼくも参加したいです。
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