CFDで米国株投資。ロスカットレートの適正値ってどのくらい? ぼくのやり方

オザワークスです。

GMOクリック証券のCFDで米国株に投資しています。長期的に配当をもらう投資です。取引手数料ゼロ、為替手数料もゼロなので少額投資に向いています。

今回は、CFDで株を買ってから悩むであろうロスカットレートの適正値についてです。ロスカットレートとは、ここまで株価が下がったらロスカット(強制売却)されてしまう、という値です。

ロスカットレートは投資家がある程度自由に設定できるものなんですが、ではこれを現在の株価からどの程度離して設定するのが良いのか、適正値はどこか? それを今回は解説します。

といっても、絶対的な正解はない世界です。あくまでぼくの思う「余裕を持たせたライン」はこんなところだよ、ということですんでそれをわかった上で読んでね。

ちょっとおさらい、ロスカット&ロスカットレートってなんだっけ?

CFDで米国株を買うと必ず付いてくるのが、ロスカットとロスカットレートです。

ロスカットとは、CFDで株を買ってそれがめっちゃ下がると、証券会社が怒って投資家の保有する株を勝手に売ってしまう、というCFDの悲しい宿命のことです。

現物株のご経験しかない方は、え~何それえ! って感じでしょうが、これがCFDというものです。そういうものだと覚えてください。

一応ロスカットを真面目に解説した記事もあります。

で、ロスカットレートとは、その悲しい悲しいロスカットが実行されてしまう株価のことです。ロスカットが実行されると保有株は強制的に売却され、配当投資もおじゃんです。

ロスカットレートは、最も安全な値であればいいのか?

ロスカットレートは、保有する株が強制的に売られてしまうかどうかの緊迫した最前線です。ある銘柄の株価がとりあえず30ドルだったとして、これがもし、ロスカットレートを例えば1ドルとかに設定したらどうでしょう。

30ドルが、1ドルまで下がったときようやくロスカットです。なんぼ何でもなかなかそこまでの下落はめったにないでしょう。緊迫感はない。

安全です。ほとんど完璧に安全です。ただ、安全なんだけど、それでは資金効率が落ちます。

30ドルの銘柄をロスカットレート1ドルにするには、ほぼレバレッジ1倍で買う必要があります。それでは現物株と何も変わりません。レバレッジ無くして、なんのCFDか。

要はロスカットは、されなければそれでいいのです。極端な話、30ドルで買ってロスカットレートが29ドルでも、割らなければそれでいいんです。結果的に割らなければ、1ドルに設定しても29ドルに設定しても効果は同じです。

だから、ありえないレベルにまでロスカットレートを下げる必要はありません。しかしながら、30ドルの29ドルでは枕を高くして眠ることはできないでしょう。1と29の間に「ほどほど安全な適正値」があり、その辺りに設定すると良さそうです。

オザワークスのロスカットレート適正値は?

ズバリぼくの考えるロスカットレート適正値は、株価によって変わります。CFDで配当投資が現実的に可能な株価のレンジは、0~60ドル台半ばです。

株価の大きい銘柄ほどその値動きも大きい傾向であることから考えると、株価が50ドル以上の銘柄は、現在の株価から15~20ドル下にロスカットレートを設定しておけば、とりあえずは十分ではないかとぼくは思います。

同じく、株価が40ドル台なら15ドル程度下、30ドル台20ドル台は10ドル程度のマージン、10ドル台は5~10ドル、株価が1桁であれば5ドル下くらい。

現在の株価 ロスカットレート
適正値
50ドル~ 35ドル~
40~50ドル 25~35ドル
20~40ドル 10~30ドル
10~20ドル 5~10ドル
1桁 5ドル以下

あまり考えてこうしているというより、自然とこんな感じに落ち着いたという感じです。現在の株価よりほどほど遠ければ良い、的な。

ロスカットレートの適正値は、一撃死さえしのげる程度で良い

株価は動くときには1日に10%以上も動くものです。ぼくのロスカットレートに対する考えでは、そのような大きな変動による一撃死さえしのげればそれで良い、という考えです。それ以上に過剰に下げる必要はないと感じています。

一撃死さえなんとかしのげれば、あとでいくらでも手当できます。手当とは、他の銘柄とロスカットレートを相互に調整してやったり、新規で入金したりです。

証券コネクト口座を含むGMOクリック証券内の資金の振替は、かなり自由でフレキシブルにできます。入金はすぐにでもできるので、即死しなければいいということです。

まあ、もちろん、新規で入金できるだけの予備資金がないとそこで終わりになる可能性が高まるんですが……。

株価が変動すれば、適正なロスカットレートも変化する

株価は日々変化します。10ドルだったものが40ドルに上がり、20ドルまで下がったりします。それに連れて、適正なロスカットレートも当然変化します。

10ドルで買った株のロスカットレートを5ドルに設定したとして、それはまあ、適正だと思います。そこから株価が40ドルまで登ったとすると、5ドルというロスカットレートは、少々過剰防衛気味です。

ロスカットレートを多少引き上げて資金的な余裕を取り戻したり、そこで得た余裕を値下がりしている他の銘柄にくっつけてあげたりしても良いでしょう。いずれにしても株価が上昇すると柔軟な対応が取りやすくなります。

ただ、株価は下がりもします。40ドルだったものが半分の20ドルまで下がると、40ドルに合わせて設定していたロスカットレートでは、苦しくなるでしょう。

その場合は、他銘柄のロスカットレートを上げたり資金を入れたりして、値下がりした銘柄のロスカットレートを引き下げる必要があります。投資家の対応力が問われます。

このように、ロスカットレートは株の買い付け時に1度決めたらハイ終わり、ではありません。何か状況に変化がある度に再調整してあげてください。もっとも、いくぶんかの余裕を予め持たせておけば、追い込まれる頻度そのものを減らすことにもつながるでしょう。

もしロスカットレートを毎日のように調整しなければならない状況は、すでに負け戦になりつつある、と言えます。余裕のあり過ぎはもったいないですが、やはりある程度は必要です。

まとめ。ロスカットレートはバランス重視

まとめです。

ロスカットレートの適正値は、コレだ、と断言できない難しいテーマです。何よりぼく自身がCFD投資家として大暴落を経験したわけでもないので、いかんせんデータ不足は否めません。

1年余りのCFD経験から言えるとすれば、ロスカットレートを馬鹿みたいに低くするのは間抜けで、かと言ってロスカットギリギリはいかにもきつい。現在の株価から2~3割下をキープするのがいいのかな、という感触です。

これであれば不意の下落で一晩のうちにヤラれることもなく(多分)、かつCFDの武器であるレバレッジの力を引き出せてもいると思えます。

正直、まだまだ試行錯誤の最中です。それがまた楽しくもあるんですけどね。皆さんも色々と研究してみてください。

はい宣伝。オザワークスは、GMOクリック証券のCFDで米国株に配当投資中です。配当投資の研究、好きです。

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やっぱCFDでロスカットレートは大事だな。オザワークスでした。

"share"とは株式を意味する英単語でもある

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ABOUT US
オザワークス
なまえ:オザワークス 生まれ:1980年 投資は2013年から開始。長野県在住。 投資初心者、またははじめてアメリカ株に興味を持たれた方向けに「米国株の長期配当投資」を紹介しています。 自分自身も米国株投資家でして、配当金を再投資して株を買い続け、不労所得のさらなる増大を目指します。 また、分散投資を重視し、毎日配当金が入金するようなポートフォリオを作っていきます。 外国株CFDでも米国株に投資し、CFDを舞台に長期配当投資へ挑戦しています。 証券会社選びから税金関係まで、初心者向けの米国株情報ブログを目指します。