オザワークスです。
今回は株式分割について説明します。
株式分割とは?
株式分割とは、株式を分割して株数を増やすことです。
例えば、ある会社の株を1株だけ持っている株主がいるとします。そしてその会社が[1:10]の株式分割を行うとします。
[1:10]は、1株が10株になる株式分割という意味です。1株だけ持っていた株主は、ある日株式分割が行われると、何もすることなくある会社の株の保有数は1株から10株に増えます。これが株式分割です。株がまるでアメーバのように分裂するのです。
株式が分割されると何がどうなるの?
株主の保有数によって株数が増えます。1株を5株にする株式分割であれば5倍の株数になりますし、1株⇒10株であれば10倍です。
当然、もともとたくさん株を持っていた株主は、株式分割が行われるともっと株数が増えます。
けれども、株式分割で株数が増えても、それで資産額が膨らむことはありません。何故なら、1株を5株に分割したら、その株の株価は分割前の5分の1になるからです。
だから純粋に株数のみが増えるのです。
何故企業は株式分割をするの?
ではなぜ企業は株式分割をわざわざするのか?
理由としては、株価が高くなりすぎて取引しづらい状態を解消するためということがあります。
例えば、ネット通販で有名な【AMZN】アマゾン。この銘柄の株価は、2019年11月の時点で1株1745ドルです。日本円に直すと約20万円弱。
たった1株で20万円です。お金がある投資家だったら1株20万円もするアマゾンを1度に100株、1000株と取引できるかもしれませんが、大半の個人投資家にとって20万円は大金です。
ネット通販最強のアマゾンに投資したくてもまず最初の20万円を用意できなくて、結果としてアマゾンに投資できない。株価が高すぎるとこういう事態が起こるわけです。
これをもうちょっと取引しやすくするために株価を下げたい。だけど、株価が下がることで今既にアマゾンの株主になっている投資家が損をしてはいけない。
そこで、株価は下がるけど、その分株数を多くしよう、となって株式分割という方向になったのでした。
株式分割が起こったら投資家は何かするの?
株式分割は、コーポレートアクションの中でもわりと単純なものです。株主が何かを行う必要はありません。
ただ、これから株式分割を行おうとしている銘柄や、株式分割を実行した直後の銘柄にはやや注意が必要です。
証券会社等で表示される配当利回りなどの各種数値が、株式分割前の株価で計算されている場合があります。
そうなると数値は現実とはまったくかけ離れたものになってしまうので、そこは気を付けましょう。
以上で、株式分割の説明を終わります。
オザワークスでした。
オザワークスさん、こんばんは。
薔薇の艦隊
https://www.yahoo.co.jp/
のエディです。
「株式分割」について、わかりやすい説明でした。
一方で、
ブラデスコ銀行【BBD】のような、「株式配当」の場合は、どうでしょうか?
株式総数の増加に伴う株価下落は、
特に気にしなくても良いという認識ですが、正しいでしょうか?
理由は、株式配当は、現金配当と同様、
利益を株主に配分する「株主還元」の一環だから、ということですね?
以上、よろしくお願いいたします。
奇遇ですね、殿下。
実は今日これから「株式配当」の解説記事をアップするところです。
内容を今言ってしまうと、「株式分割」と「株式配当」は同じものです。企業が新たに株を発行して株主にそれを配るだけ。
なので、株式分割がそうであるように株式配当も株価を押し下げる一因となりえます。
特にBBDはその株式配当を毎年行いますから、影響は出やすいはずです。
でもそれだと株価は下がるけど株数は増えて結果トントン……にはなりません。株式分割とは違って株式配当には税金が発生します。
なので、株式配当はそれ自体で最終的に損をしてしまうクソ仕様となっています。
さらに言うと、通常の配当金も株価の押し下げ圧力と税金分の損という問題を抱えていて、理論的に得なことは何一つないです。
配当金をもらうたびに実は損しているという事実については、後日また記事を出します。