オザワークスです。
楽しい投資用語解説の時間です。今回は、
ETFってなんだろう? ということで、ETFを解説します。
ETFとは?
ETFとは、Exchange Traded Fundの略で、日本語で言うと「上場投資信託」です。
そうです。ETFとは実は投資信託の一種なのです。
しかし、普通の投資信託が決まった販売業者から買うのに対して、ETFは株式市場で売買されます。普通の株と同じように株式市場に「上場」している投資信託なのですね。
取引したり保有したりする感覚は、ほとんど株と同じ
ETFは、普通の米国株のように取引手数料を支払って取引します。1口から買えて、1口から売れます。
配当のあるものは、保有数に応じて定期的に配当がもらえ、もちろん価格も変動します。
ETFに投資する感覚は、基本的には個別株に投資するのと同一です。
ただ、個別株とETFではその中身が異なります。
ETFの中身は株式、債券、様々
投資信託は、投資家から預かった資金を様々な投資先へと分散して投資します。ETFでもそれは同じです。ETFごとに株式や債券、金銀や原油などの商品まで本当に様々です。
多くのETFは指数(インデックス)というものをなぞるようにしてできています。指数とは、代表的なもので日経平均やダウ平均、S&P500などの株価指数があり、他にも債券の指数や商品指数など数多あります。
ETFはそういった指数と同じ構成銘柄、構成比率に調整され、値動きも指数とほとんど同じように動きます。一言でいえば、ETFは指数を真似るのです。
例えばダウ平均を真似る、【DIA】SPDRダウジョーンズインダストリアルアベレージというETFがあります。このETFには、ダウ平均30銘柄が組み込まれ、株価はダウ平均と同じ動きをします。配当もダウ30銘柄に均等に投資した額をもらえます。
ダウ平均を真似る。言い方を変えると、DIAというETFを1つ買えば、ダウ平均30種すべての銘柄に投資したことになるのです。
こうした投資効率の良さが、ETFの魅力の1つです。
ETFのメリット・デメリット
ETFの大きなメリットは、上にも挙げたように投資効率の良さです。ダウ平均30銘柄はまだ手の届く数字としても、S&P500は計500銘柄からなる株価指数です。500銘柄を自分で買い揃えようとしたら、とんでもない取引手数料がかかってしまいます。
それが、【SPY】SPDR S&P500を買えば、たった1度の取引で500社にまとめて投資することができます。効率は抜群です。
また、数十ないし数百銘柄が1セットになったETFに投資するということは、自然と分散投資することにも繋がります。
たった1銘柄だけに投資していて、その銘柄がもし倒産してしまったら、すべてが終わりです。ところがS&P500全体に投資しておけば、たとえその中の1社が潰れたとしても、影響はたったの500分の1。被害は軽微です。
株式投資は分散投資が基本ですが、ETFであればそれも簡単にできるのです。
さて、ETFのデメリットですが、ETFも投資信託なので、投資家から集めた資金を運用するときにコストが発生します。ETFがETFであるためのコストですね。このコストが運用リターンから差し引かれます。経費率というものです。
ただ、昨今この経費率はかなり下がってきており、正直、デメリットと言うほどのものではないです。ある程度規模の大きいETFでは、経費を気にする必要もないでしょう。
代表的なETF紹介
最後に、代表的なETFを紹介します。まあ、この辺を買っときゃ大丈夫です。
ティッカー | ETF名 | 連動指数 | 年間 配当回数 |
DIA | SPDRダウジョーンズ インダストリアルアベレージ |
ダウ平均 | 12回 |
SPY | SPDR S&P500 | S&P500 | 4回 |
HDV | iシェアーズ・コア米国高配当株 | 米国高配当株 | 4回 |
VYM | バンガード・米国高配当株式 | 米国高配当株 | 4回 |
VT | バンガード・トータル・ ワールド・ストック |
全世界株式 | 4回 |
以上が、ETFの簡単な解説になります。
オザワークスでした。
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