オザワークスです。
12/8、為替相場は1ドル=143円と1日かそこらで一気に4円も円高ドル安が進みました。
為替、こんなに動いて大丈夫なの?
円高で米国株大丈夫なの?
米国株相場は円高の影響ゼロ
ハッキリ言って大丈夫です。
為替相場がどう動こうとも、それが米国株の株価に影響を与えることはまったくありません。
あっち(米国株市場)はあっちの力学で勝手に動いています。
日本円がいくらになろうが、何の影響もありません。
ただ、日本に住む米国株投資家の資産額には直接影響を及ぼします。
ドル資産を持っていて円高になれば、円換算での資産額は目減りします。
10万ドルの資産を持っていたとするならば、1円円高になるごとに資産額は10万円減ります。
1日で4円円高になれば、1日で40万円減ることになりますね。
意外。日本株は為替の影響大
ちょっと余談ですが、為替の影響を大きく受けるのはむしろ日本株です。
日本株は、大体ですけど円安になると株価が上がり、反対に円高になると株価が下がることが多いです。
その理由は、外国人投資家の存在にあります。
日本の株式市場の取引額の約6割を海外の外国人投資家が占めていると言われており、実は日本株を動かしているのは日本人ではなく彼らです。
海外に住む彼らから見ると、円安のときどうしても日本株は割安に見えます。
だから外国人投資家が安い日本株を買って株価が上がります。
円高になると、反対に利益の出た外国人投資家が売り始めるので日本株は下がるのです。
こういうカラクリです。
日本株投資家の結構多くの人がこれを知らないので、このポイントは抑えておきましょう。
通貨レートは国力の表れ、ではない
今回の円高は、日銀がマイナス金利という金融政策をやめるかもしれない噂が広がって……みたいなことが言われていますが、よくわかりません。
ま、原因はともかく、為替レートは二国間の金融政策の差で決まるものです。長期的には。
つまり、どっちの国が今後お金を刷るのに積極的かどうか、です。
為替相場の関係者はそこを見ています。
よく、通貨の価値はその国の国力を表している、などと言う人がいますが、それは誤りです。
為替は、単にお金を刷るか刷らないか、金融緩和をするかしないかです。
もしも為替レートが国力を表しているのなら、昨日たった1日で4円も円高になったということは、1日で日本の国力がグンと伸びたということになりますが、そんなわけねーだろ。
円高になる大きな流れの中で
日米両国の今後の金融政策を予想すると、日本はジワジワ高まりつつある物価高によって長年続けてきた金融緩和を終了させていく流れ。
一方の米国は、急ピッチな利上げによって手を焼いていた物価高が一服。
半面、利上げのやりすぎで不況の足音も聞こえてきており、利上げ終了どころか利下げで一転金融緩和開始もあり得る流れ。
つまり、日本はお金を刷る量を減らしていきそうな流れで、米国はお金を刷る量を増やしていきそうな流れであるということです。
だから、円が高くなりドルが安くなる大きな流れの中にいると言えます。
なので今回の急な円高も、急ではありますが大きな円高ドル安の流れの中での一コマでしょう。
それほど驚くべきことでもありませんし、異常事態でもありません。
自然で、普通です。
今まで通りの米国株投資を続けよう
では、今円高になったから、これから円高になるから何をしたらいいのか。
特に、何か特別なことをする必要はありません。
為替も株価も自分でどうこうできるものではないですから、今まで通りコツコツ米国株を買いましょう。
急な円高で円換算の資産額が減って驚いた方もいるかもしれません。
が、どうにもならないことなので、気にせず今まで通りの投資を続けてください。
長い投資家人生こういうこともあります。
気にしない!
以上です。
オザワークスでした。
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