オザワークスです。
久々に将棋×投資のコラボレーションの話。
一部で存続が危ぶまれていた第6期の叡王戦が、老舗お菓子メーカーの不二家がスポンサーとなることで開催される運びとなりました。
そして、サブスポンサーには我らがSBI証券と「ひふみ投信」でおなじみのレオス・キャピタルワークスの2社が就くことに決まりました。
ここで将棋と投資が出会うわけです。
将棋の「叡王戦」ってなんだ?
プロの将棋の世界。プロの将棋指し。
有名なのが羽生善治九段と藤井聡太二冠です。
藤井聡太二冠の「二冠」とは、現在将棋のタイトルを2つ保有しているという意味です。
現在の将棋界には全部で8つのタイトルがあります。まあ、8つの大きな将棋大会があるとお考え下さい。
藤井二冠は、現在「棋聖」と「王位」の2つを所持しています。
若かりし頃の羽生九段は、7つのタイトルすべてを独りで独占するという快挙を成し遂げました。
その羽生さんの全七冠独占という快挙の後にもう一つ増えた一番若いタイトル戦が、今回の話題の「叡王戦」です。
将棋と投資が結びつくと何故だか興奮する
叡王戦は、「ニコニコ動画」を運営するドワンゴという会社がメインスポンサーとなって始めたタイトル戦です。
ですが、ドワンゴの経営不振に伴い、今回「ペコちゃん」でおなじみに老舗お菓子メーカーである不二家がメインスポンサーを引き継ぐ形となりました。
叡王戦が消滅してしまうのではないかとヤキモキしていたぼくら将棋ファンも、これでやっと一安心です。
そして嬉しいサプライズも。
米国株投資で有名なあのSBI証券が、サブスポンサーとしてこれから始まる第6期叡王戦に参画することも発表されました。
さらに、「ひふみ投信」の運営で投資家に広く知られているレオス・キャピタルワークスもサブスポンサーとして叡王戦を支えます。
投資も将棋もどちらも好きなぼくのような人間には、これはもうご褒美でしかありません。
本当にありがとうございます。
どうしてSBI証券が将棋のスポンサーを?
さて、将棋と投資、一見何の関係もなさそうな両者。
特にタイトル戦のスポンサーとなると、必要となるお金は億単位です。
SBI証券はどうして将棋界と関係を持とうと考えたのでしょうか?
メインスポンサーの不二家はお菓子メーカーで、対局が長時間にわたるタイトル戦では途中で「おやつ」が対局者に出されるのが定番です。そういう意味で絡ませやすい。
あるいは、飲料メーカーなども対局中のドリンクを提供することで自社製品をアピールできる。
ドワンゴは、ニコニコ動画で将棋を中継することで利を得ていました。
では、ネット証券は?
本当に将棋と何の関係もない。
直接的には。
将棋好き、投資好き、=おじいさん?
これはソースも何もないぼく個人の予想ですけど、将棋と投資の主たる客層の年代が被っていることが、今回のコラボのきっかけではないかと思います。
つまり、将棋と投資は両方とも老人が好んでするものという。だから叡王戦をきっかけにSBI証券に来てもらえたら、そんな思惑があるような気がします。
実際、将棋と証券会社の組み合わせは叡王戦が初めてではありません。
竜王戦には野村證券が付いていますし、名人戦には大和証券です。
結構前からやっているんですね。
歴代会長で最も有能な男、佐藤康光
今回、叡王戦に不二家をスポンサーとして連れてきたことでも思いましたけど、日本将棋連盟の佐藤康光会長はかなり有能な会長ですね。
将棋のタイトル戦って普通は新聞社がメインのスポンサーなんですけど、はっきり言って新聞なんてデタラメばっかり書いてある消えゆくオールドメディアなわけです。未来はない。
将棋界がこの先生き残っていくには、新聞社以外のスポンサーを見つける必要があります。
そこへ来てこの佐藤会長は、お菓子の不二家を連れてきたり、不動産屋のヒューリックを連れてきたり、王将戦に「餃子の王将」を引っ張ってきたりする。
一体どこからどういうコネクションで未知の業界人にお金を出してもらっているのか。
いやはやスゴイお人だなと思います。
オマケに佐藤会長は将棋もメチャクチャ強い。
齢51にしてバリバリのA級棋士ってんだから恐れ入る。
ぼくも佐藤会長のようなカッコいい年の取り方をしたいものです。
オザワークスでした。
(会長自ら新生叡王のタイトルを取っちゃえばいいんだよ)
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