オザワークスです。
米国株投資といえばSBI証券、マネックス証券、楽天証券の御三家が有名ですが、それ以外にもいくつか対応している証券会社があります。
その一つがDMM.com証券です。
SBIを筆頭とする御三家が、すったもんだの末に米国株の最低取引手数料を無料にしてから早2か月。
取り残されていたDMM.com証券もなんと9月3日に最低手数料を無料にしていました!
していました、と過去形なのは、何かブログのネタないかな~と9月24日の今これを書いているからです。
これで一応DMM.com証券も取引手数料は御三家と並んだ格好です。
が、本当のところはどうなんだろう? 気になるDMM.com証券での米国株投資の特徴をまとめてみました。
もくじ
9月3日よりDMM.com証券の米国株取引の最低手数料が無料に
2019年9月3日より、DMM.com証券の米国株取引の最低手数料が、従来の5ドルから無料となりました。
⇒DMM.com証券よりお知らせ。【米国株式】最低手数料が無料になります!
これは実質的な取引手数料の引き下げであり、DMMの言う通り庶民のにとっての投資である「少額投資」が、これによってよりやりやすくなるのは間違いないです。
少額からコツコツ米国株。いい時代になりました。
株の取引手数料とは
最低手数料というものがわからない方がいらっしゃると思うので、ここで捕捉を。
まず、株を買ったり売ったりする株取引には、取引するたび取引手数料というものが発生します。投資家はこの手数料を証券会社に対して支払わねばなりません。
取引手数料は、取引する株の代金で大小が決まります。取引の代金の0.45%を手数料とするのが、米国株投資では一般的です。
取引の代金が100万円と大きければ手数料は4500円になり、取引が1000円と小さければ45円になります。変動するんですね。
実際には、その取引手数料に消費税等が影響しまして、代金の0.45%ではなく、0.5%くらいと考えておくとよいです。
最低手数料と上限手数料とは
で、ここからが最低手数料の説明です。
取引手数料は、取引する株の代金が大きくなればなるほど手数料も一緒に大きくなって支払いも大変になります。
そこで、取引手数料の上限が設定されました。上限手数料です。どれほど大きな金額を取引きしても、それ以上の手数料は取りませんよということです。
この上限手数料は、20ドル(約2200円)です。DMM.com証券はもちろん、御三家も同じです。
そして上限手数料とともに下限の手数料も設定されました。これが最低手数料です。
1回の取引でどれほど小さな額の取引をしても、5ドル(約550円)の最低手数料が徴収されます。
つまり、素の取引手数料は代金の0.45%ですが、それぞれ上と下に枷をはめて実際の手数料は5ドル~20ドルの間ということになっていました。
少額投資家泣かせの最低手数料
上限手数料は投資家にとって得しかないのですが、問題は最低手数料のほうです。
なにせ1000円分の株を買っても最低手数料で550円も取られるわけです。手数料率が高すぎます。
一方で100万円分の取引には、上限手数料が適用されて2200円で済むわけです。明らかにこちらがお得です。
なら、株取引はいつも100万円単位にすればいいじゃん、ということになりますが、100万円なんて大金をそうそう用意できないのが悲しきサラリーマン投資家なのです。
米国株投資における最低手数料の存在は、本当に庶民の投資家、少額投資家泣かせでした。
その最低手数料が9月3日より5ドルから無料になっています。
これまで1000円の取引で550円の手数料がかかっていたものが、たったの45円で済むようになったのです。
これでようやく少額投資家のコツコツ努力が実ります。
米国株の取り扱い銘柄数も910銘柄まで拡充
なんか取引手数料の話ばかりになってしまっていますが、最低手数料が無料なのはそれくらい大きいことなのです。
その他、DMM.com証券の米国株の取り扱い銘柄は、個別株、ETF、ADRすべて合わせて910銘柄あるそうです。ぼくはこの取り扱い銘柄数は、意外と多いな、と感じました。
DMMが米国株投資のサービスを開始したのが1年前の2018年秋で、スタート時は確か200銘柄くらいだったと思います。そこから1年でよく900まで増やしたものです。
あの楽天証券がちょっと前まで1000銘柄くらいでしたから、910銘柄もあれば大抵の銘柄は取り扱っていると思います。おそらく不足はありませんね。
3年間で30銘柄から37銘柄にしか増やせない、どこかのワンタップバイとは大違いです。大手に負けないレベルにまで取り扱い銘柄数を増やしたDMM.com証券の努力が光ります。
口座選びの基本。米国株も特定口座に対応
DMM.com証券は米国株も特定口座の対象です。
特定口座とは、投資の利益に対して発生した税金の計算や支払いまでを証券会社の側でやってくれる、とても便利な制度です。
米国株には投資できてもいつまでも特定口座に対応できないサクソバンク証券などは、手数料や取り扱い銘柄云々ではなく、はっきりと使い物になりません。
以上これまで挙げた、
- 最低手数料が無料であること。
- 米国株の取り扱い銘柄数が不足を感じない水準であること。
- 米国株が特定口座に対応していること。
この3点は、もはや現状米国株投資をするにあたり必須の要素であると感じます。DMM.com証券は、この3点をすべてクリアしています。
デメリット1・円貨決済の米国株投資で為替取引の回数が多い
ではDMM.com証券の問題点は何かと言えば、それは米国株投資であるのに円貨決済であることです。
SBI等の御三家では、投資家の側で米ドルを準備してそれを使って米国株に投資できます。
これがDMM.com証券では、日本円でしか米国株取引の注文を出せず、米ドルを使うことができません。
これのどこが問題かと言いますと、日本円と米ドルの間の為替取引がどうしても多くなり、米ドル決済と比べて余分に為替取引の手数料がかさんでしまうことです。
円貨決済で日本円で米国株の買い注文を出しても、結局は証券会社の側で日本円から米ドルに変換してから取引が行われます。もちろん為替の変換手数料を取られます。
株を売る場合も同じです。今度は米ドルで株が売られ、その代金を日本円に変換して投資家の証券口座に振り込まれます。当然また為替手数料を取られます。
米国株から配当金が支払われた場合も、支払われた米ドルの配当金が証券会社で日本円へと替えられて、為替手数料をその分だけ取られてから投資家の手元に来ます。
このように、円貨決済の米国株投資は為替取引が必然的に多くなります。そのことによって為替手数料を何度も取られてしまいます。
これがもし米ドルでそのまま投資できていれば、初めに株を買うときの為替取引は仕方がないにしても、その後株を売っても代金は米ドルで来ますし、配当金も米ドルのままです。
何かアクションが起こるたびに発生していた為替取引がなくなり、為替手数料を取られることもありません。
デメリット2・為替手数料も高い。1ドルあたり50銭
さらにDMM.com証券は為替に関して追い打ちをかけるように、為替手数料自体も高いです。
1ドルあたり50銭の為替手数料です。
つまり、日本円で米ドルを買う場合、為替レートが1ドル=100円だとすると、DMMでは1ドル=100.50円と少しだけ高く米ドルを買うことになります。
対して御三家の為替手数料は1ドルあたり25銭です。DMMの半分で済みます。
中でもSBI証券は、グループ会社の住信SBIネット銀行を利用することによって、為替手数料を破格の4銭まで抑えることができます。お得です。
このように、DMM.com証券の米国株は、円貨決済でかつ為替手数料も高い観点から為替方面が弱点であると言えます。
逆に見れば、為替がDMMの稼ぐ素なんですね。
結論、DMM.com証券の米国株は使える!
さて、DMM.com証券の特徴を見てきたわけですが、結論から言えばこの証券会社は使えます。最低手数料が無料になったことで死角がなくなりました。
確かに為替の分野では未だに弱いんですが、ぼく個人とすれば為替手数料はそれほど大きな問題ではないような気がします。最低手数料と比べれば小さな問題です。
もちろん安けりゃ安いほうがいいですがね。なので、究極的にはSBI証券一択で何も問題はないわけなんですが、まあ、それは言うまい。
DMM.com証券が使用に耐えうる十分な性能を持っていることは、疑いようもありません。使って良し。
DMMでぼくと一緒に米国株投資始めてみませんか
でも、ぼくはまだDMM.com証券に口座を持っていなんですよねえ。
何回か口座開設を申し込んだのですけど、断られてしまいました。どうも嫌われているようです。
「多少の借金をして投資をしたっていいんじゃない?」というような内容の記事に自分で張り付けたアフィリエイトリンクから口座開設をしようとしたからですね。
DMM.com証券は、スペック的には全然使える証券会社なので、ぜひとも口座は持っておきたいです。
ぼくは来年NISA口座への投資が終わるので、そのあたりのタイミングでDMMでも何か新しい米国株投資を始めたいです。
まだどういう米国株投資にするのかは考え中ですが、きわめてコツコツと地道な、きわめて投資初心者にもわかりやすくやりやすい米国株投資にしたいと思っています。
米国株投資に興味はあるんだけどどうしようかと迷っている方、DMM.com証券でぼくと一緒に米国株投資始めてみませんか?
オザワークスでした。
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