今週の配当3月第5週&4月第1週 革ブランド『COACH』タペストリーも無配に転落。でも、株主は怒れなかった

オザワークスです。

革製品のブランド『COACH』を擁する【TPR】タペストリーが無配を発表しました。最近多いです。

米国株は配当金の支払いに非常に熱心だ、というから米国株に投資しているのに、これは何たることだ!

怒りのままにタペストリーへと乗り込んだぼくは、そこで意外な事実を知ることになったのです。

と、その前に今週の配当でもどうぞ。タペストリーの最期の配当です。

配当3/30入金分 $42.82
【LVS】ラスベガス・サンズ
(マネックス・特定) $17.01

【XLU】公共事業セレクト・セクターSPDRファンド
(マネックス・特定) $13.62

【XLE】エネルギー・セレクト・セクターSPDRファンド
(マネックス・特定) $12.19

配当3/31入金分 $47.11
【NOV】ナショナル・オイルウェル・バーコ
(マネックス・特定) $0.38

【KHC】クラフト・ハインツ
(マネックス・特定) $17.24

【XLE】エネルギー・セレクト・セクターSPDRファンド
(SBI・NISA) $25.47

【VEA】バンガード・FTSE先進国市場(除く北米)ETF
(SBI・NISA) $4.02

配当4/1入金分 $79.06
【TPR】タペストリー
(マネックス・特定) $14.54

【WMB】ウィリアムズ・カンパニーズ
(マネックス・特定) $22.97

【BP】BP
(マネックス・特定) $24.87

【SJR】ショー・コミュニケーションズ
(SBI・NISA) $5.94

【IYR】iシェアーズ米国不動産ETF
(SBI・NISA) $10.74

配当4/2入金分 $20.24
【SJR】ショー・コミュニケーションズ
(マネックス・特定) $3.77

【HDV】iシェアーズ・コア米国高配当株ETF
(SBI・NISA) $16.47

配当4/3入金分 $65.03
【BAX】バクスター・インターナショナル
(マネックス・特定) $3.17

【HPQ】HP
(マネックス・特定) $10.13

【KSS】コールズ
(マネックス・特定) $20.21

【PPL】PPL
(マネックス・特定) $17.88

【GRMN】ガーミン
(マネックス・特定) $13.64

配当金合計(米ドル)
2020年3月合計 $600.19

2019年3月合計 $610.82
2018年3月合計 $492.78
2017年3月合計 $432.18
2016年3月合計 $403.38

2020年4月合計 $164.33

2019年4月合計 $979.27
2018年4月合計 $399.24
2017年4月合計 $365.12
2016年4月合計 $263.92

2020年合計 $1475.53

2019年合計 $6118.90
2018年合計 $4576.96
2017年合計 $3996.81
2016年合計 $3408.96

今まで全部合計 $23665.06

配当金合計(日本円)
2020年CFD米国株配当合計 ¥6128

2019年CFD米国株配当合計 ¥19182
2018年CFD米国株配当合計 ¥9441
2017年CFD米国株配当合計 ¥1327

今まで全部CFD米国株配当合計 ¥36078

2020年ワンタップバイ米国株配当合計 ¥70

2019年ワンタップバイ米国株配当合計 ¥147
2018年ワンタップバイ米国株配当合計 ¥12

今まで全部ワンタップバイ米国株配当合計 ¥229

売買記録4月第1週
【TPR】タペストリー
(マネックス・特定) 売り 60株 無配になったので全部売却

米国株、無配転落相次ぐ

2020年の4月、はる薫る新学期、それは米国ニューヨーク発の革製品のブランド『COACH』を保有する【TPR】タペストリーの配当停止発表で始まりました。

サイアークです。

自分の保有株で言うと、自動車の【F】フォード・モーター、アパレルの【GPS】ギャップに続いて早くも3銘柄目の無配転落。実に哀しく、腹立たしいことです。

株主様のために会社が存在しているというのに!

そも、株式資本主義のこの社会においては、会社の持ち主オーナーである株主は神にも等しい存在。

すべての株式会社は、株主のために存在する。

すべての従業員は、株主のために生きているのです。

その株主様に対して、配当金を支払わないとは、何事だ!

これはまことに遺憾の意ですぞ!

ぼくは、腹立ちのあまり、タペストリーの公式サイトに何か嫌がらせでもしてやろうとカチコミに行きました。

株主様のお通りやぞ!


おぅら、株主様のお通りやぞ! 這いつくばれ社員ども!

怒りに燃える株主様は、その足で投資家用のページであるInvestor Relationsへと突き進んで行きます。

タペストリーのInvestor Relationsにカチこむ

Investor Relations。ここが、今回の無配発表の震源地である。ここを徹底的に破壊する。

タペストリーは投資家向けに何か発表することがあれば、Press Releasesとして情報を発信しています。

そのPress Releasesで3月26日に出されたのが、Tapestry, Inc. Provides Update on COVID-19 Response Initiatives、ここで悪しき無配の発表がなされました。

記事のタイトルは、『タペストリーが行うCOVID-19対策』って感じですか。COVID-19は無論、新型コロナのことです。

タペストリー、店舗閉鎖で売上低下

記事の中で、タペストリーはコロナ対策を色々とやるようですが、そもそもタペストリーは今現在、北米とヨーロッパに構える店舗を閉鎖している状態です。

ブランド屋が店を閉めている。当然、売り上げもなければ利益なんて夢のまた夢。タペストリーもまた、コロナの悪影響をもろに受けた一人でした。

利益がないんだから、配当金に回せるお金もない。いつまでこの状況が続くのかもわからないし、企業として事業資金の底が付くのは避けたいから、無配の経営判断もまた仕方なし、か。

……ちくしょー、ぼくだってわかっちゃいたんです。そりゃ経営苦しいよねって。だって、お店開けないんだもの。

こんなところにもコロナショックかよ……。さすがの株主様もパンデミックには勝てねえぜ。

すっかり意気消沈しておうちに帰ろうとした株主様は、同じ記事の中の一文に目を奪われました。

それでも給料は支払う、だと?

In light of continued efforts to slow the transmission of COVID-19, Tapestry has extended store closures in North America and Europe for an additional two weeks (through April 10th). The Company will reassess store closure decisions on a bi-weekly basis. Employees at closed locations will continue to receive pay and benefits over the next four weeks.

グーグル翻訳で訳すと、

COVID-19の送信を遅らせるための継続的な取り組みに照らして、Tapestryは店舗の閉鎖を延長しました 北米 そして ヨーロッパ さらに2週間( 4月10日 th )。 当社は、隔週で店舗の閉鎖の決定を再評価します。 閉鎖された場所にいる従業員は、今後4週間にわたって引き続き給与と福利厚生を受け取ります。

閉鎖した店舗の従業員たちの給料を支払う、と言うとるのです。

マジかよ!

だって、店閉めてるから売上なんてないんだよ。お金はどうすんの?

それは、株主に支払う予定であった配当金です。配当金を、株主にではなく従業員の給料に充てるのです。

ほぉ~……(絶句)。

株主も従業員も、同じ人間

株主として、こんなことはけしからん! と怒ることは簡単です。だって、神にも等しい株主様に献上すべき配当金を、働きもせずに家でゴロゴロしている従業員たちに渡すって言うんですから。

でも!

ぼくはこれ、怒れませんね。

何故なら、ぼくもひとりの従業員だからです。

もしも自分の職場がコロナで閉鎖になって、その間の給料なんて「もちろん」払われなかったら、さぞや陰鬱とした気分になることでしょう。

収入もなく、外で自由に行動することもできず、時間ばかりがある。

未来が見えない。

いや、大袈裟な話ではなくて、今飲食業やホテル業では首切りがどんどん進んでいます。そりゃあ、もはや商売として成り立っていませんものね。

そんな中で、休業させている従業員の給料を支払う、それも配当金を止めてまで、というタペストリーの姿勢には考えさせられるものがあります。

今回、タペストリーのサイトにカチコミに来たわけですが、いや、来てよかったな、と思います。

タペストリーという会社が前よりも少しだけわかったような気がします。

いや、ほんとよかった。

ちょっと感動したのに売却する奴!

で、も、ぼくはタペストリー60株を4月3日にすべて売却しました。

無配になった銘柄は保有してはいけないのが自分の投資ルールだからです。

そこは明確です。

ただ、タペストリーという会社には何か、気骨のようなものを感じました。ぜひ早く復配してもらいたいものです。

配当金がわずかでも支払われるのであれば、また株を保有できるからです。

それもまた、自分の投資ルールなのです。

オザワークスでした。

『COACH』の製品買ってあげてね!

"share"とは株式を意味する英単語でもある

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ABOUT US
オザワークス
なまえ:オザワークス 生まれ:1980年 投資は2013年から開始。長野県在住。 投資初心者、またははじめてアメリカ株に興味を持たれた方向けに「米国株の長期配当投資」を紹介しています。 自分自身も米国株投資家でして、配当金を再投資して株を買い続け、不労所得のさらなる増大を目指します。 また、分散投資を重視し、毎日配当金が入金するようなポートフォリオを作っていきます。 外国株CFDでも米国株に投資し、CFDを舞台に長期配当投資へ挑戦しています。 証券会社選びから税金関係まで、初心者向けの米国株情報ブログを目指します。