米国株CFD口座の証拠金維持率が急速に低下。血の涙を流しながらGMを売却して対処する

オザワークスです。

米国株、絶賛暴落中です。CFD米国株でレバレッジを利用して投資していた方、ご愁傷さまです。

かく言うぼくもCFD口座はボロッボロ。とうとう株価が下がりすぎて証拠金維持率が128%まで下がりました。

この証拠金維持率が100%を割り込むと、追加証拠金(通称、追証「おいしょう」)の要請が証券会社からあり、その入金もできないと全保有株の強制決済が行われます。

ドミノ倒しで口座が崩壊していく。世界よ、これがCFDだ。

証拠金維持率が低下するとマジでヤバい

証拠金維持率とは、CFD口座で保有する株の最低必要証拠金をどのくらい上回っているかの割合です。100%以上が維持されなければいけません。

証拠金維持率の詳しい説明はこちらの記事で。

株価が下がると証拠金維持率も低下します。そして、証拠金維持率が100%を割り込むと追加で新たな証拠金を入金するよう証券会社に厳しく求められます。追証というやつです。

その追証にも応じられないと、証券会社はCFD口座に残った銘柄をすべて強制決済します。

これがヤバい。まったくの更地にされてしまうのです。

ロスカットレートとはまったく違う

証拠金維持率の低下による追証と強制決済は、保有銘柄それぞれに設定されているロスカットレートとは、まったく別の話です。

ロスカットレートのほうも設定された株価に達してしまうと自動的に決済されてしまうなど、強制決済に似た動きがありますが、証拠金維持率の低下によるそれは、CFD口座で保有する全銘柄に及びます。

まったく違うものです。

ロスカットされなくても証拠金維持率が下がって危険

つまり、CFDでは、強制的に決済されるラインが常に2つ同時並行的に働いていると言えます。

1つはロスカットレートに紐づけされて取引ごと(建玉ごと)に、もう1つは証拠金維持率に紐づけされてCFD口座全体に対してです。

そして2つのラインはそれぞれ別々に発動しえます。

例えば、CFD口座でいくつか銘柄を持っていて、それぞれの銘柄がかなり下がりはしたもののまだロスカットレートには届かない、という状況でも証拠金維持率のほうが100%を割り込んでしまう。そういうことが起こりえます。

ぼくはCFDで全部で11銘柄の米国個別株に投資していました。そのうちの2銘柄がロスカットレートに達して強制ロスカットされました。

その状態でなお株が下がって、証拠金維持率が128%というCFD口座自体が危険な領域に陥りました。他の銘柄がまだ生きていても、口座自体が先に死んでしまうこともあるのです。

証拠金維持率は思った以上に下がるのが早い

証拠金維持率は、株価が下がると同期して下がります。この米国株の狂乱相場が始まる前、2月半ばのぼくのCFD口座の証拠金維持率は、おおむね230%~250%で安定していました。

200%を超えていると、かなり口座としては安全です。毎月レバレッジ2倍程度で米国株を買い付けていたので、自分自身でもこれはちょっと慎重に行き過ぎているかな、と内心思っていたほどです。

ところが、いざ株が下がり始めると200%を割り、180%を割り、150%をも簡単に割り込んでしまいました。本当に、あれよあれよという感じです。

特に3月11日のダウ平均が1日で2400ドル落ちた日は強烈で、確か1日で証拠金維持率が50%くらい下がっています。

ぼくは思い知りました。証拠金維持率は、思った以上に簡単に急速に下がります。

128%は危ないです。ダウが2000ドル級の下落にに見舞われた場合、一撃で昇天です。どの銘柄がとかではなく、CFD口座全体でおだぶつです。

追加で多少資金を入れても焼け石に水

証拠金維持率が100%を割り込むと追加で証拠金の入金を要請されます。

当然お金などないわけです。あったとしても、今まさに大炎上している我が家にバケツで水をかけるようなもの。

入金して証拠金維持率を100%以上に戻せば証券会社はとりあえず許してくれますが、このバトルロワイヤル相場です。入金した次の日にはまた証拠金維持率が100%を割る可能性も十分に考えられます。

きりがない。先が見えない戦い。

よって、ぼくは追加で証拠金を入れる気はありません。

まだ息をしている銘柄もあるから、口座全部の強制決済は避けたい

そうなると、CFD口座ごと強制決済の可能性が色濃くなります。

が、それも避けたい。何故なら、自分の保有する銘柄の中でも、この超絶弱気相場であまり下がらない銘柄がまだあるからです。

【HPQ】HPと【KO】コカコーラと【T】AT&Tと【VZ】ベライゾン・コミュニケーションズです。コイツらは強い。下がらないです。

この強力な4つの銘柄をCFD口座から失いたくない、という気持ちがありました。

でもいざ強制決済となったら、頼もしい4銘柄(コカ・コーラなど未だに含み益がある)も等しく首チョンパです。

なので強制決済も嫌なのです。

人身御供。GMを売り払って証拠金維持率を高める

新たな入金も嫌、強制決済も嫌、となればぼくにできることはたった1つ。

何か適当な銘柄を間引いて、証拠金維持率を少しでも上げることでした。

CFD口座で保有する株に対して必要な証拠金の最低額を、CFD口座全体の評価額が上回っていれば良いのです。そうすれば証拠金維持率は100%以上です。

であれば、より成績の悪い子を切るより他ありません。そうすれば、評価額も減りますが、それよりも必要な証拠金の金額を減らせます。

というわけで、強制ロスカット寸前まで追い込まれていた【GM】ゼネラル・モーターズ14株を売りました。

これでCFD口座全体が軽くなり、証拠金維持率は152%まで浮かびました。とりあえずは。

もちろん、GMだって売りたくなかったですよ。血の涙ですよ。

ただ、仕方ない。とにかく、仕方ない。追証が発生してしまうとマジでCFDが終わりになってしまうので。

ここは、漢GMに泣いてもらいました。ゴメン!

予断許さず。持ちこたえるか、血尿出すか

でも、血の涙を流してGMを処分しても、証拠金維持率はまだ152%です。1日で50%削られることがわかっているので、全然安心という数字ではありません。

ひと波来れば、ザブンです。そうなったらもう、血尿でも流しましょうか。

まあ今後とも、日々数字を見ながら、悲しく苦しい対応をしていこうと思います、マル!

オザワークスがこれほど苦しむCFD米国株は、GMOクリック証券でやってるよぉ。

みんなも一緒に血尿流そうよぉ。

⇒GMOクリック証券公式「はじめてのCFD」

これでキミとも血の絆だ!

オザワークスでした。

"share"とは株式を意味する英単語でもある

4件のコメント

オザワークスさん、こんばんは。

薔薇の艦隊
https://rosefleet.net/
エディです。

参戦エントリーの機会を虎視眈々とうかがっている毎日です。

初心者(というより入門者)のため、念のため、ひとつ確認させてください。

下記の部分についてです。

——————–

【HPQ】HPと【KO】コカコーラと【T】AT&Tと【VZ】ベライゾン・コミュニケーションズです。
コイツらは強い。下がらないです。

この強力な4つの銘柄をCFD口座から失いたくない、という気持ちがありました。

でもいざ強制決済となったら、
頼もしい4銘柄(コカ・コーラなど未だに含み益がある)も等しく首チョンパです。
なので強制決済も嫌なのです。

——————–

この場合の強制決済とは、全銘柄トータルで含み益があったとしても、
一銘柄でも証拠金維持率を下回り強制決済にあえば、
他の銘柄も含めて「全額没収」ということを意味していますか?
もうかった含み益の分だけは、残してくれるという慈悲もない、ということなのですか?
なにも残らない。焼け野原になると?

もしそうだとしたら、本当に管理が面倒ですね。
ひとつとしておろそかにできないことになりますね?

一銘柄ごとに、別々の口座で取引すれば、
上記の「連座制」のような事態は防げるということでしょうか???

以上、よろしくお願いいたします。

オザワークスです。

GMOクリック証券のCFDの取引ルールのページにはこうあります。追加証拠金が発生した後の話です。

「解消期限までに追加証拠金が解消されなかった場合、強制決済が執行され、追加証拠金が発生した口座の全建玉の反対売買が行われます。」

口座内の全建玉(保有する全CFD)を一律に清算する、ということです。す、べ、て、売却です。

証拠金維持率が100%を割るということは、証券会社からすると、あなた様はお金を貸すだけの信用がありませんということです。

なので、あるものはすべて売却して大人しく帰ってね、の意味です。

また、証拠金維持率が低下しての強制決済は、各銘柄の含み益のあるなしなどは関係がありません。保有するCFDすべてです。

ですので、一部の銘柄に含み益があると、強制決済されたけど利益を確定されちゃった、という一種妙なことも起こりえます。

ただし、証拠金維持率がそれだけ下がっているってことは、それだけ株価なりが下がっているということですから、なかなか利益確定の確率は少ないと思われます。

強制決済の対策として別々の口座で取引……ただめんどくさいだけだと思います。そしてもちろん、CFD口座はひとり1口座のみ開設できます。

殿下、ダウが2万ドルを割っています。もう戦争です。

ご武運を。

オザワークスさん、こんばんは。

薔薇の艦隊
https://rosefleet.net/
エディです。

ありがとうございます。

そうなりますと、
「強制決済されるが、利益まで没収されることはない」という解釈で正しいでしょうか?

この解釈の根拠は、
「一部の銘柄に含み益があると、強制決済されたけど利益を確定されちゃった、
という一種妙なことも起こりえます。」
の部分です。

もうかっている銘柄の利益まで「全額没収」されたら無慈悲だな、
と思っていたのですが、杞憂のようですね。

強制決済されても、利益は利益として残ると。あくまで「利確」だという理解で正しいですね?

間違っていたらご指摘ください。

その認識で正しいですよ。

証券会社が強制決済をするのは、あくまでポジションをなくすためです。利益の有無は関係ありません。

ただし、強制決済されてしまうような状況では、ほとんどの場合損失が確定すると思いますけどね。

それよりも、ダウ平均が1万9100ドルですよ。2万をあっさり割りました。

そろそろどうっすか?

あと、秘かに原油価格もヤバいくらい安いです。原油のCFDもハマれば死ぬほど儲かると思う。

あ~、お金が余っていたら遊びたいなぁ。

エディ王子 へ返信するコメントをキャンセル

ABOUT US
オザワークス
なまえ:オザワークス 生まれ:1980年 投資は2013年から開始。長野県在住。 投資初心者、またははじめてアメリカ株に興味を持たれた方向けに「米国株の長期配当投資」を紹介しています。 自分自身も米国株投資家でして、配当金を再投資して株を買い続け、不労所得のさらなる増大を目指します。 また、分散投資を重視し、毎日配当金が入金するようなポートフォリオを作っていきます。 外国株CFDでも米国株に投資し、CFDを舞台に長期配当投資へ挑戦しています。 証券会社選びから税金関係まで、初心者向けの米国株情報ブログを目指します。