オザワークスです。
配当長者になるために米国株に投資しています。ぼくの投資法は簡単。とにかくお金があったら株を買うだけです。
給料が入ったら株を買う。配当金をもらったら株を買う。米国株を買いまくって株主になりまくって、不労所得の城を築くのです。
銘柄選びは簡単。とにかく大きな会社、聞いたことのある会社の株を買えばいいのです。
有名ブランドとか、ありますよね。
もくじ
えへん! ぼくはコーチの株主だい!
革製品の高級ブランドにCOACH(コーチ)というものがあります。日本でも有名ですよね。ここの株、ぼく持っています。
正確には、コーチというブランドを含む持株会社【TPR】タペストリーの株主です。もう投資し始めて4年ほどになるでしょうか。
その間全然増配しないでやんの!
ま、それはともかくとして、有名ブランドの株など持っていると、結構身近に保有銘柄絡みの話を聞いたりします。
つい先日も、同僚の女性が旦那さんにコーチのバッグを買ってもらった、と喜んでいました。夫婦円満、よろしいですね。
株主的には、ありがとうございます、という感じです。もっと買ってやってください。
株主だと思い込んでいただけだった!
なんといってもぼくは株主ですからね。株主であるぼくがコーチのお店に行っても特に何の特典もないけれど、それでも株主ですからね。
???「それちゃうで?」
え?
???「日本の米国株投資家は、米国企業の株主にはなれないよ」
ばかな! 今まで散々株主感を出していたのに。
……いや、前振りが過ぎました。ここからが本題です。今誰かが言った通り、日本の米国株投資家は、米国企業の株主ではありません。証券会社で米国株を買って保有しているのに、です。株を持っているのに株主ではありません。
何を馬鹿なと思うかもしれませんが、事実です。では以下その辺の事情を説明します。
ワンタップバイだけじゃない。他の証券会社でも
ぼくは以前、OneTapBUY(ワンタップバイ)という証券会社について解説する際に、ワンタップバイで米国株を買っても株主にはなれないよ、という内容の記事を書きました。
これです。
が、実はワンタップバイだけでなく、日本のどの証券会社を通じて米国株の保有しても株主にはなれません。相対取引であるかどうかは、実は関係がないのです。
SBI証券、マネックス証券、楽天証券、どの証券会社で取引しても同じです。我々日本人投資家は全員、米国株の株主ではなかったのです。
配当金はもらえても、株主総会での議決権がない
株主ではない? でも配当金は毎回ちゃんともらえているじゃないか。という反論がありそうですね。確かに配当に関しては、毎回間違いもなくしっかり入金しています。でも、株主であれば配当金ともう一つ、大事なものがあります。
株主総会での議決権です。
株主は会社のオーナーです。その会社のオーナーである株主が年に1度集まって、会社の経営の方向性を決めるのが、株主総会です。会社の経営方針を決定する。これも株主の権利であり、大事な仕事です。
でもこれ、我々は出席できません。何故なら、株主ではないからです。たとえ配当金をもらっていたとしても、我々「ただの人」が株主総会の会場へ立ち入ることはかないません。多分射殺されます。米国ですから。
日本の証券会社を通じて米国株に投資する場合の仕組み
ねえ、どうしてなの? どうしてこんなに一生懸命に米国株を買い漁っているぼくたちが株主じゃないの?
日本の米国株投資家の悲痛な声が聞こえます。そろそろネタバラシをしましょう。
ぼくたち日本の投資家は、日本の証券会社を通じて米国の株式市場にアクセスするわけですが、実は日本の証券会社が直接米国市場へ飛んで取引をしているわけではありません。日本の証券会社と米国の株式市場の間に立つ存在がいます。
米国の証券会社です。
我々投資家の取引指示は、日本の証券会社を通じて米国の証券会社に渡され、彼らが米国市場で動いて取引が成立します。
また、株式の保有についても、まず第一に米国の証券会社が保有し、その中に日本の証券会社を通じて自分の買った株がある、という構造になっています。株式の保有保持を米国の証券会社に「代理させている」のです。
この構造が、日本の投資家が株主にはなれない、という現状を生み出しています。株主として米国企業に認知されているのは、米国の証券会社です。我々日本の投資家ではありません。名義がそうなっているのです。
ただ、勘違いしてはいけないのが、米国に住む投資家は米国の証券会社を通じて普通に米国企業の株主だということです。ちょうど我々日本人が日本株に投資した場合と同じです。米国の証券会社名義になってしまうのは、米国にとっての海外投資家だけだと思います。
米国の証券会社が存在する理由
ではこの「米国の証券会社」とは一体何なのでしょうか。何でそんなものを通さなければ米国株に投資できないのでしょうか。
うーん、理由は、よくわかりません。日本の証券会社が米国で自由に活動するのが難しいから、だとは思います。証券取引の制度上の問題とか、法律上の問題とか、それからコストの問題とか、その辺りがすぐに思い当たります。
ま、とにかく現地でエージェントを立てたほうがスムーズにいくわけですね。
米国の証券会社を紹介
米国の証券会社は、日本の証券会社から証券業務を委託された関係になります。当然手数料を支払っているのでしょうが、そういったものも米国株の取引手数料に乗っかっているのでしょうね。
簡単に紹介すると、SBI証券と楽天証券はインタラクティブ・ブローカーズ社という証券会社と契約していて、米国での仕事はそちらへと回しているようです。同じなんですね。なかなかサービスに差異が生まれにくいわけです。
他方マネックス証券は、米国現地のTradeStation社です。実はTradeStation社は、マネックスグループの1社です。子会社なんですね。
マネックス証券が米国株投資に力を入れたり、取引手数料をいち早く下げたり、取扱銘柄数が多いのは、こういったところに起因するのでしょうね。今後にも期待します。
米国株の株主でない不都合ってあるの?
米国の証券会社という存在はわかった。では、我々日本人投資家が米国株の株主ではないとして、それでなにか不都合があるのかね?
ないです(きっぱり)。
株主でないからといって、困ることは何もありません。株主でなくても株の売り買いは自由にできますし、配当金もきちんと来ます。
米国株の配当金は、米国企業⇒米国の証券会社⇒日本の証券会社⇒投資家と流しそうめんのごとく太平洋を超えてきます。ピンはねされることもありません。されていたら大問題です。
株主ではないので株主総会には出られませんが……これで困る人っている? 当然米国での開催ですし、まあ、一生に一回くらいはそういうイベントに行ってみるのもいいかもしれないけれど、そうちょくちょく行けるものではありませんよね。仕事もあるし。
つまり、株主ではないからといって、実利的なデメリットはありません。なのでこれからもドシドシ米国株に投資しましょう!
どうしても株主になりたければ、米国の証券会社に口座を開け!
そんなのやだ! どうしても米国の株主になりたい!
という方は、米国の証券会社で自分の口座を開いてそこで米国株に投資すれば、ガチの株主にはなれると思います。
ただ、当然すべて英語でしょう。というか、もしかすると日本居住のままでは証券口座が開けないかもしれません。そしてぼくには、そのあたりのことを確認するだけの英語力もありません。
そもそも、そこまでするメリットは何もないように思えます。日本で、コタツに入りながら、日本語で米国株に投資できる環境が今ここにあるのだから、それでいいじゃありませんか。みかんでも食べながら米国株を買いましょう。
というわけで今回は、日本人投資家ならコタツでみかん、をお送りしました。
オザワークスでした。
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