オザワークスです。
米国株式市場でADR(米国預託証券)として取引可能になっていたオーストラリアの【WBK】ウエストパック銀行が、2022年1月末でADRを上場廃止します。
高配当株として一定程度人気のWBKが廃止ということで、影響はそれなりにありそうです。
【WBK】ウエストパック銀行ADR廃止
【WBK】ウエストパック銀行は、オーストラリアの歴史ある大銀行です。
そのWBKは、ADR(米国預託証券)という形でもって米国の株式市場に上場していました。
そのWBKのADRが2022年の1月31日をもって廃止されます。
WBKは配当利回りが5.98%と高く、高配当株を好む投資家には昔から人気の銘柄でした。
ぼくは保有はしていませんがいつか欲しいなとは思っていましたし、実際保有されている方は上場廃止ということで影響は受けますね。
WBKの上場廃止からの扱いについては各証券会社によって違いも出てきますので、それぞれの証券会社でご確認を。
ADRはなんちゃって上場
さて、さっきからADR、ADRと言っていますが、これがまずわからない人もいらっしゃることでしょう。
簡単に説明します。
ADR(米国預託証券)とは、米国外の企業が米国市場で株式を上場する場合に選択できる方法の1つです。
まず米国外の企業が普通に米国市場に上場するとなると、厳しい審査をパスして多額の上場費用を証券取引所に対して支払わなければなりません。
ADRは、米国外の企業が米国内にある預託銀行を通して米国市場に自社の株式を上場する、ある種疑似的な株式です。
なんちゃって株式、なんちゃって上場なんですね。
ADRの利点は、コストの安いこと。だから米国外の企業がADRという仕組みをよく利用します。
ADRは疑似株式と言いましたが、普通の米国株のように自由に売買できますし、配当金ももちろん受け取れます。
ただ、ADR手数料というADRの保有コストを配当入金のたびに少しだけ取られます(ADR手数料が存在しない銘柄もある)。
ADRのもっと詳しい解説はこちらの記事で。
ADR要らない。インデックス投資で良い
で、ADRに関するこの記事をここまで書いたタイミングで、下の記事を発見しました。
内容はほとんどこの記事で書こうとしていたことと同じですね。
……書いた本人としてもショックです。
こんな記事過去に書いていたんだねえ。まったく記憶にない。
まあ、過去の記事でも言っていますけど、今回のWBKのようにADRは突然上場廃止を発表することがあります。
本家本元、米国市場に上場する米国籍の企業とはやはり何かが違いますね。
ADRに投資する場合は、ADRの性質を理解した上で投資しましょう。
よくわかんなければ触る必要はありません。
やはりどこまで行っても米国企業の米国株。それもその米国株を何百銘柄セットにしたETFなり投資信託への投資で十分だとぼくは思います。
では、オザワークスでした。
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