オザワークスです。
FRB(米国の中央銀行)が将来的な量的緩和の縮小を議論し始めたそうです。
ま、そりゃそうでしょう。無限にお金を刷るわけにもいきませんから、いつかは通る道です。
米国経済の長期的発展のためには必要なことです。
株価はしばらく揺れるでしょうが、気にしてはいけません。
いつも通り株を買いましょう。
そしていつも通り今週の配当から見ていきましょう。
(マネックス・特定) $20.13
【ABBV】アッヴィ
(マネックス・特定) $18.66
(マネックス・特定) $23.25
【DIA】SPDRダウ工業株平均ETF
(マネックス・特定) $0.83
【DIA】SPDRダウ工業株平均ETF
(SBI・NISA) $1.01
【DIA】SPDRダウ工業株平均ETF
(楽天・特定) $0.42
【RTX】レイセオン・テクノロジーズ
(GMOクリック・CFD) ¥150
(マネックス・特定) $23.18
【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコ
(マネックス・特定) $29.95
2020年5月合計 $367.54
2019年5月合計 $346.59
2018年5月合計 $258.92
2017年5月合計 $233.43
2016年5月合計 $239.25
2021年合計 $2122.92
2020年合計 $5689.33
2019年合計 $6118.90
2018年合計 $4576.96
2017年合計 $3996.81
2016年合計 $3408.96
今まで全部合計 $30001.78
2020年PayPay証券配当合計 ¥1086
2019年PayPay証券配当合計 ¥147
2018年PayPay証券配当合計 ¥12
今まで全部PayPay証券配当合計 ¥2817
2020年CFD配当合計 ¥18020
2019年CFD配当合計 ¥19182
2018年CFD配当合計 ¥9441
2017年CFD配当合計 ¥1327
今まで全部CFD配当合計 ¥57583
もくじ
量的緩和がインフレをもたらし、インフレがテーパリングに繋がる
たまには相場の話もしっかりしたい。
米国株はここ10日ほど上がったり下がったりを繰り返している。
ここ10日間のダウ平均
そこへ来て、FRB(米国の中央銀行、米国の日銀)から量的緩和の縮小、テーパリングも考えていかなければいけないという発表も出た。
世の中が不景気になると、どの国の中央銀行も景気を下支えするために金利を下げ、お金を刷ってそれを世の中へばらまく(量的緩和)。今回の不景気の原因は無論新型コロナだ。
ばらまかれたお金の一部で株が買われるため、世の中は不景気であっても株高になるという一見不思議なことが今起こっている。
しかし新型コロナもワクチンによって治まる見通しが付き、また経済活動も軌道に乗ると今度は量的緩和の効果で景気が逆に良くなりすぎてインフレが起こる。
景気が良くなってお金の余った人々がこぞって物をたくさん買うようになるので、物が不足して物価が上がる。これがインフレだ。
また、株価もバカみたいに上がってしまう。バブルなどと呼ばれる。
インフレも少々なら良いが、物価が上がりすぎると人々の収入はそこまで上がらないために生活がままならなくなってしまう。
そうなっては国家経営としては困るので、中央銀行は現在の物価や景気の動向を見ながら量的緩和を続けるのかどうかを決めてゆくのだ。
そして今週、FRBで会議が行われ、そこで将来的には量的緩和の縮小も考えてかなきゃいけないよね、という話になったというわけ。
テーパリングはさざ波。気にしたら負け
これに早速反応したのが株価。
テーパリングは、今までお鍋を温めていた火を段々弱くしていきます、ということ。
煮えたぎったお鍋の中に氷をぶち込みます、とも、テーパリングを何月何日から開始します、ともはっきりしたことは何も発表していないのに、株価はそれを嫌がって不安定になった。
投資家は、永遠に量的緩和を続けてほしいと思っている生き物だ。そんなのは無理な話だが。
この不安定な株価はしばらく続くと思う。ただ、これで大きく下がることは考えづらい。
FRBのテーパリングするかも、という話は一つのメッセージだ。
2020年春のコロナショック以後、これまで量的緩和によって上がり続けてきた米国株の上昇相場の終わりの始まり。
そのメッセージだ。
しかし、所詮はメッセージにすぎないとも言える。
具体的なスケジュールすらまだ出てこないFRBが実際に手を動かさない段階では、大きく株価が崩れる理由としてはやはり弱い。
テーパリング始めるかも、というFRBの発言で一度は株式相場は揺れる。
揺れながら、しばらくすると、実際にまだテーパリングが行われたわけでもないし、それで世界が終わるわけでもねーや、と投資家はまた投資を始めるものだ。
実際にテーパリングが行われたときもそうだろう。
また揺れる。が、しばらくするとまた日常へと戻ってゆく。
株式相場なんて結構そんなものだったりする。
利上げの目的はバブルの初期治療
がしかし、テーパリングのあと金利を上げ始める(利上げ)となると相場に与えるインパクトもそれなりに大きなものとなる。
金利を上げるというのは、中央銀行が主導して全国でお金を借りにくくする行為だ。
金利が上がるとお金を借りる人は多くの利子を支払わなければならないようになる。
お金を借りて新しいビジネスを始めようと思っていた人は、うーんどうしよう、と迷うようになるだろう。
金利が上がると世の中のお金の回り方が鈍くなる。
つまり、景気が悪くなるのだ。上で書いた、煮えたぎった鍋に氷をぶち込む行為がこれ。
何で中央銀行はわざわざ景気が悪くなるようなことをするのだ?
これも上で書いたように、景気が良くなり過ぎないように、バブルにならないように、インフレが高くなり過ぎないようにするためだ。
好景気を無理に続けようとする。お鍋で例えれば、沸騰しているにもかかわらずなおも強火で火にかけ続ける。
そうすると強烈なバブル景気がやってきてそのときはみんなハッピーなんだけど、バブルは永遠には続かない。いずれどうやっても崩壊する。
問題はその崩壊の仕方。
限界ギリギリの高みまでバブルが攻め上がっていた場合、落ちたときも殺人級のどん底不景気がやって来る。下手をするとそれで社会が壊れてしまうくらいの。
鍋を強火にかけ続けて結局お鍋に穴が開いてしまったら元も子もない。
だから金利をちょっとずつ上げて、ちょっとずつ様子を見ながら過熱している景気を冷やしていく。
これが利上げの目的。
景気を地面に墜落させるんじゃなくて、何とか柔らかく着陸させるんだね。
利上げによる株価の下落はそこそこ大きい
ちょっと脱線した。
社会の存続性を考えて中央銀行は段階的に利上げを行う。
それは政策的に世の中を不景気にしていこうという行為でもあるので、当然株価はそれに反応して下落する。
ここでも永遠の好景気を願う投資家とそんなものは夢幻だとする政府と中央銀行の間で思惑の違いがある。
前回の利上げ開始は、2015年12月。
現在はバイデン政権で財務長官をやっているイエレン氏がFRB議長の頃だ。イエレン議長の下、段階的な利上げが開始された。
ダウ平均10年チャート
利上げ直後の2016年1月、株式相場は20%ほど下落して弱気相場となった。完全に利上げのせいである。
このときと同様に、今後行われるであろう利上げの場面でも株価の下落はそれなりにあるだろう。
投資家は覚悟しておくべきである。
テーパリングして、利上げして、今後とも米国株は上がっていく
しかーし! 上のダウ平均10年チャートの画像を見てもらえば簡単に分かる通り、利上げでちょっと下げてもその後米国株はメチャ上がってるじゃあねえか。5年で2倍だ。
じゃあ、利上げって何だったの? って話になる。
結論を言えば、利上げもテーパリングも恐るるに足らず。
短期的に見ればそのときは下がるけれども、長期的に見れば米国株は上がっていく。
大体、米国経済が歪んだ行き過ぎた好景気になることを防ぐための利上げやテーパリングだ。
それすなわち米国経済が健全な長期的成長を遂げるための政策なのだから、短期的に投資家が悲鳴を上げることはナンセンスですらある。
短期的な株価へのダメージなど見るな。
その短期的な話ですらも、近年のFRBは以前と比べて株式市場にもそれなりに気を使いながら利上げを行うようになったと聞く。投資家にも優しいのが最近のFRBだ。
利上げはわざと不景気に誘導していく金融政策であるため、タイミングやスピードを間違えると景気をちょっと冷やすどころか本当の不景気を招いてしまいかねない。株価も当然死ぬ。
さじ加減が実に難しいのだ。
しかし、日銀と違ってFRBは賢い。
彼らならきっと上手くやってくれるだろう。
だから我々米国株投資家は、これからも気にせず毎月米国株に投資するのが結局は最善手となるのである。
オザワークスでした。
(GMOクリック・CFD) ¥165
【CVX】シェブロン
(GMOクリック・CFD) ¥528