金融教育は投資を学ぶことではなく、金融政策を学ぶこと。正しい金融教育が正しい有権者を育て、ひいては日本経済を発展させる

オザワークスです。

メディアで金融庁が「これからは金融教育を」なんて言っているけど、中身は投資の話ばかり。

違う。

金融教育はそんな上っ面なものじゃない。

正しい金融教育が正しい有権者を育て、ひいては日本経済をもう一度盛り返すことにもつながっていくんだ。

金融教育とは投資の教育なの?

つい先日、日本の金融庁がこれからは中学・高校からの金融教育に力を入れていく、みたいな内容の特集をテレビでチラ見しました。

これからは貯蓄ではなく投資の時代だそうです。

まあ、そうですね。いいことだとは思いますよ。

でも、金融庁の官僚、どう思いますかとインタビューされた街の人たち、番組の司会者とコメンテーター達、画面に出てきたすべての人たちが「投資へ」「投資が」「投資に」と言っているのを見ると、

なんか違う。金融の教育って投資を勧めることなんだっけ?

とぼくは思ってしまうのです。

金融教育は、金融政策教育

そうじゃねえだろう。

確かに投資もやんないよりはやったほうがいいですけどね。

金融教育ってのは、その辺の人に「貯蓄よりも投資したほうがいいですよ」などと唆すことではなく、ましてやどの銘柄が儲かるなどという話でもなく、

金融政策についての学びであるとぼくは思います。

金融政策を学ぶ。お金を学ぶ

金融政策。

政府が中央銀行に実行させる金融についての政策。

例えば、今米国は利上げの真っ最中ですね。

この利上げは、何のために、どのくらい、いつまで行われるのか。

対して日本では金融緩和が継続されています。

米国や欧州の各国が金融政策を利上げの方向に舵を切った中、日本だけが金融緩和を続けている状況ですが、これが良いことなのかどうか。

日本も世界に追随して利上げを行うべきだ、との論調もある。

または、為替は現在20数年ぶりの円安ドル高の水準ですが、これは放置して良いのか。

さらには、ガソリンや食品など様々な商品の値上げが続いている状況です。

この物価高は正常なのか、為替? 金利? 何が原因なのかどうなのか。

こういったあたりが金融政策に関わる分野であり、こういった問題や話題についてしっかりとした答えや意見が持てるようになるのが、本来の意味での金融教育ではないのかとぼくは思う。

正しい金融知識で騙されない力を持つ

金融の仕組みとその政策を学んだ者は、政府や中央銀行、省益と己の出世にしか興味のない官僚や御用学者、そしてバカマスコミがしばしばつく嘘や誤魔化しを見抜く力を持つ。

例えば、バカマスコミはしつこく物価高を連呼するが、日本のインフレ率など欧米に比べればゼロにも等しい。

つまり相対的に物価は上がっていない。

それなのに、その状況で利上げをしたら日本経済は確実に死ぬ。

利上げをすれば確かに現在よりもさらに物価は下がるだろう。だってデフレに逆戻りなのだから。

でも物の値段が下がっても、極度の不景気になって失業してしまったらそれじゃ意味ないでしょう?

だから日本は利上げなどすべきではありませんし、ましてや増税など論外です。

しかし、マスコミから政府の中枢までひとこと目には「利上げが必要」、ふたこと目には「増税やむなし」こんな輩が跋扈しています。

こういうゴミどもにきちんと反論できる。

それが、金融教育の成果ではないでしょうか。

金融とか難しい、怖い、わかんな~いでは済まされないのです。

正しい金融教育が日本経済を救う

正しい金融教育は、正しい有権者を育てます。

何故なら、政府や中央銀行の間違った金融政策に対して「それは間違っている」と正すことができるからです。

簡単です。金融を理解していない政治家(または政党)を選挙で落とせは良いだけ。

こうすることで、金融をしっかりと理解している者だけが政治家となり、正しい金融政策によって日本は経済成長します。

いや、もちろん金融政策だけで経済成長できるとは言いませんよ。あくまで話を分かりやすくしているだけね。

でも経済における金融政策の果たしている役割は非常に大きいので、有権者の大多数が正しい金融知識を身に付けたら日本経済は確実に変わります。

暗澹たる現実

大袈裟でも何でもなく正しい金融教育は、日本を救うでしょう。

しかし、ここからは理想論から離れて現実の話になりますが、金融教育云々言ってるのが金融庁でしょ?

金融庁なんて、財務省の手下みたいなもんです。

財務省といえば、日本が滅んでもいいから増税しまくろうという売国の官僚集団です。

そこの手下が言うことですからねえ。

せいぜい「貯蓄から投資へ」が関の山でしょう。

本来の金融教育からは程遠い。

ていうか、本来の金融教育がなされてしまうとコイツらの悪だくみが上手くいかなくなるんだから、そんなことやるわけがない。

かくして国民はこれからも「お金とか怖い!」の金融無知のまま、そして日本の金融政策が間違おうとも正されることのないまま、日本経済は沈没していくのですなあ。

これが現実。

いやあ、暗澹たる……。

オザワークスでした。

"share"とは株式を意味する英単語でもある

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オザワークス
なまえ:オザワークス 生まれ:1980年 投資は2013年から開始。長野県在住。 投資初心者、またははじめてアメリカ株に興味を持たれた方向けに「米国株の長期配当投資」を紹介しています。 自分自身も米国株投資家でして、配当金を再投資して株を買い続け、不労所得のさらなる増大を目指します。 また、分散投資を重視し、毎日配当金が入金するようなポートフォリオを作っていきます。 外国株CFDでも米国株に投資し、CFDを舞台に長期配当投資へ挑戦しています。 証券会社選びから税金関係まで、初心者向けの米国株情報ブログを目指します。