オザワークスです。
次期日銀総裁に経済学者の植田和男氏が濃厚になって来ています。
この植田氏が何者でどういった考えを持っているのか。
そして、それ以上に総裁を選んでいる存在の思惑が重要ではないかと思い、考えてみました。
決まりつつある次期日銀総裁人事
どうやら経済学者の植田和男氏が4月から新しい日銀の総裁に決まりそうです。
副総裁は、現日銀の理事である内田真一氏、前金融庁長官の氷見野良三氏になりそうです。
このようになるのでしょう。
学者の日銀総裁に、日銀出身と財務省出身の副総裁。
で、気になるのは日本の今後の金融政策と為替の動向。
特にぼくは今将来の円高を予想してFXをやっていますからね。
これは考えざるを得ないことです。
日銀総裁は金融政策策定に関わる重要ポジション
日銀の金融政策は日本の景気や失業率、それから為替に大きな影響を及ぼします。
2023年2月の現時点ではお金を積極的に刷る金融緩和政策をやっていますが、これを辞めたり利上げをしたりすると日本の景気は確実に悪くなります。
失業率も悪化します。
為替も、金融緩和すれば円安になり、それを止めれば円高になります。
そんな金融政策を決めていくのが総裁副総裁を含めた日銀の偉い人たちなのです。
その中でも総裁はやはり一番力を持っていますし、世界に対する日本の金融政策の顔でもありますし、影響力は別格です。
植田氏……よくわからない人物
その日銀総裁に内定をしていると言ってもいい植田さんですが、調べて見てもどういう考えを持っているのかどうもよくわからない人ですね。
ポイントはたった一つ。
前任者になる黒田日銀総裁が続けてきた金融緩和を継続するのかどうか。
これがよくわからない。
もっとゴリゴリの財務省的な金融緩和否定、利上げ推奨みたいな人だったら「ああ、これで日本経済は終わったけど、円高になってぼくはFXで儲けられるな」と思います。
ただ、植田さんはそんな感じではない。
その昔、植田さんが日銀の金融政策決定に関与する日銀審議委員だった頃、彼は金融緩和終了に対して反対票を投じたこともあるようです。
けれど、「日本はハイパーインフレになる」みたいなおかしなことをシンポジウムで言ったりもする。
お金を刷りたいのか刷りたくないのか、どっちやねん。
どうにもよくわからない、判断に困る人です。
実は誰が日銀総裁になっても関係ない!?
こういう見方もあります。
日銀の総裁や副総裁なども出席する金融政策決定会合のメンツは、すべて国会同意人事です。
つまり、日本政府が推薦して国会で承認されないと金融政策決定会合には出席できません。
ということは、会合のメンツは事実上日本政府、というか岸田首相が決めていると言っても言い過ぎではありません。
日銀の偉い人を誰にするか決めるときに、岸田君が自分の意に反する政策を打つような人を推薦するでしょうか?
しませんね。
つまり、日銀の総裁がどんな人でどんな考えを持っているかは大きな問題ではない。
その総裁を決める立場にある人物がどのような金融政策を求めているのかが、最大の問題である。
となると、我らが岸田君がどんな金融観を持っているか。
財務省の犬と呼ばれ、増税とアベノミクスの破壊に熱心な岸田君です。
その岸田君に白羽の矢を立てられた植田さんは、やはり「植田君」になってしまうのではないか。
そんな気もしてきます。
今、誰が内閣総理大臣ですか?
植田次期日銀総裁がどのようなかじ取りをするのかはまだわかりませんが、結局岸田政権下で進められていることです。
ロクなことにならないような気がしてきますねえ。
不必要な利上げと金融引き締めで日本経済どぼーん!
そこへ岸田君渾身の増税で日本人「ギャース!」
あり得ますね。
そうなればぼくはFXでちょっと儲かります。
逆に植田さんが根性見せて金融緩和継続どころか拡大じゃー!
となればぼくはFXで損はしますが、米国株のほうは日本円換算で大きく膨らむはずで、結局どっちに転んでも儲かるようになってるぜ!
いや、日本全体のことを考えれば金融緩和継続のほうがいいんですけどね。
ただ、ときの内閣総理大臣が日本全体のことを全然見ていなくて、財務省のほうばかり向いているのがまあ。
というわけで、現時点ではまだよくわかりませんけど、日銀人事と金融政策は今後も注視が必要なようです。
オザワークスでした。
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