なんと無配のADR銘柄からADR管理料を徴収される事案が発生。ADRはちょっとなあ……

オザワークスです。

米国株の中にADRというジャンルがありますが、ADRの管理料が取られちまうぜって話です。

ADRって何よ?

ADR(米国預託証券)っちゅうもんがあるのですが、今ぼくが保有しているとあるADR銘柄の処遇に困っております。

まず、ADRとは簡単に言うと、米国以外に国籍のある企業が米国市場で株式を上場する一つの手段です。

ADRは、ガチもんの米国企業による米国株式市場へのガチもんの株式上場と比べると、簡易で安上がりに上場できる一種の「上場モドキ」なのです。

ADRの詳しい解説はこの記事で。

上場モドキなどと言うといかがわしいもののようですが、株取引をする分には普通の個別株と変わりません。

マネックス証券だけ、何故……

このADR、保有するにあたって普通の米国個別株と違ってコスト(経費)がかかる場合があります。

ADR管理料(または手数料)というものです。

ADRを証券口座で保有するだけで、一定期間ごとに1株当たり◯◯ドルと保管料みたいなものを取られるのです。

ただし、このADR管理料という言葉をぼくはマネックス証券でしか聞いたことがありません。

SBI証券や楽天証券でもADR銘柄を保有しておりますけれど、ADR管理料なるものを取られたりしたことは一度もない。

いや、SBIと楽天で保有しているADR銘柄が、たまたま管理料のないADR銘柄だっただけかもわかりませんが。

ともかく、マネックス証券でADR銘柄を保有していると、銘柄によってはADR管理料を定期的に取られることがあります。

無配の銘柄でADR管理料? マジかよ……

ADR管理料は通常、そのADR銘柄からの配当金が入金したのと同時に徴収されます。

金額的には配当金の数分の一とか、十分の一とかでそこまで大きな金額じゃありません。

ADRの場合だけ配当金が気持ち少なくなるなあ、という感じです。

ところが、ここから本題なんですが、ぼくがマネックスで保有するADR銘柄の1つである【HLN】ヘイリオンが、2月の某日に突然ADR管理料を徴収していきました。

問題なのは、ヘイリオンが現時点では配当を出していない銘柄であるということです。

これまでADR管理料を取られた銘柄は、すべて配当のある銘柄で、配当金が入金すると同時にもらった配当金の中から管理料を支払っている感じでした。

それがとうとう無配の銘柄でもADR管理料が発生して、なおかつそれは突然口座内の買い付け余力から抜き取られる、ということが判明しました。

初めてのことです。

いや、徴収された金額は言っても少額なんですけどね。

ただ、これまでのADR銘柄は、配当があってその中から管理料が出ていたから、まあ収支はプラスなんですよ。

ところが(現在のところ)無配のヘイリオンは、配当ももらえないくせに定期的に現金を失う銘柄、ということになります。

なんか感覚的に嫌です、それは。

無配のADRどうしよう?

保有し続けるだけで定期的にお金が失われるADR銘柄。

無配のADR銘柄の管理料はどうなるのだろう、と考えたこともありましたが、普通に取られるだけとは。

このヘイリオンをどうしていくのか考えなくてはいけません。

ヘイリオンは、2022年7月に英国の製薬大手【GSK】GSK(旧グラスコスミスクライン)からスピンオフ(分離・独立)されたヘルスケア企業です。

スピンオフされてからここまで配当は一度もなしです。

ぼくの個人的なルールでは、スピンオフされて1年間無配だった場合、保有は許されず株をすべて売却しなければいけません。

そのタイムリミットまでに配当を出し始めれば、まあ様子を見ながら保有を継続かな。

ただこれまで配当出ていませんからね。そのセンは薄い感じです。

恐らく、今年の7月には手放すことになるでしょう。ADR管理料の件は関係なしに。

ただ、このヘイリオンのおかげで無配のADR銘柄でも管理料が発生して徴収されることがはっきりしました。

そこはまあ良かったと思いつつ、ADRというものそのものがガチもんの米国企業やETFと比べると今一つだな、と改めて感じる出来事でした。

皆様もADR銘柄への投資にはご注意を。

オザワークスでした。

"share"とは株式を意味する英単語でもある

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オザワークス
なまえ:オザワークス 生まれ:1980年 投資は2013年から開始。長野県在住。 投資初心者、またははじめてアメリカ株に興味を持たれた方向けに「米国株の長期配当投資」を紹介しています。 自分自身も米国株投資家でして、配当金を再投資して株を買い続け、不労所得のさらなる増大を目指します。 また、分散投資を重視し、毎日配当金が入金するようなポートフォリオを作っていきます。 外国株CFDでも米国株に投資し、CFDを舞台に長期配当投資へ挑戦しています。 証券会社選びから税金関係まで、初心者向けの米国株情報ブログを目指します。