オザワークスです。
2024年から始まる新NISA。2016年から5年間、NISAのせいで地獄のような日々を過ごしたぼくは、またあの地獄が再来するのかと心を痛めておりました。
が、よく調べてみるとなんと、新NISAは楽勝のボーナスステージであることが判明しました。
ひゃっほい!
もくじ
現行NISAの仕組みとロールオーバーについて
まず、NISA(少額投資非課税制度)っちゅうものがあるですよ。
超簡単に言うと、一定の投資期間と一定の投資金額の中でならば投資の利益に税金がかからなくなる、そんな制度がNISAです。
NISAをちゃんと解説した記事がこちらです。
今のNISAの制度は、2014年から始まって2023年まで投資(買い付け)ができて、2027年に完全に非課税期間が終わります。
はい、現行NISAのわかりやすいイラスト。
ぼくは2016年からNISA口座で米国株&米国株ETFを買い付け始め、2020年の非課税枠まで5年間、120万円×5=600万円分の買い付けを済ませました。
当時は毎年新規で120万円もの投資資金を作らなければならず、まさに地獄のような日々でした。
2020年4月、NISAとの戦いの5年間が終わった喜びを綴った記事です。
2021年からは、2016年に投資した分をロールオーバーして非課税期間を延長しているので、新たにNISA口座で買い付けはしていません。
ロールオーバーはこういうこと。5年間終わった非課税期間を次の5年間にスライドさせていく感じね。
現行のNISAでは、2023年に投資した120万円の非課税期間が終わる2027年、制度として完全に終わります。
ぼくの投資で言うと、2018年に投資した分を2023年にロールオーバーして、非課税期間が終わると完全に終わるって感じです。
2024年からの新NISAは2階建てでややこしい
一方で、2024年から新しいNISAが始まります。
投資できる期間は2024年~2028年までの5年間。
投資できる金額は、現行のNISAより2万円増えて、年間122万円。
非課税の期間は従来通り5年間です。
現行と大きく違う点は、年間122万円用意されている投資非課税枠が内部で2階建ての構造になっている点です。
言葉で言うと、122万円を20万円と102万円に分けて、20万円が1階部分、102万円が2階部分としましょう。
まず順番として先に1階部分の20万円の枠を埋める必要があります。
1階部分で買い付けできるのは、投資信託のみ。つみたてNISAで積み立てられる投資信託がラインナップされるようです。
で、1階部分を埋めてから初めて2階部分の102万円に手が付けられます。
2階部分は、現行のNISAと同じものに自由に投資できます。個別株、ETF等々。
以上を図にするとこんなん。
なんか現行NISAと比べてややこしくなるよね。
新NISAは現行NISAから地続きだった
ぼくも新NISAはややこしいからちょっとなあ、と思っていたんですよ。
そしてなにより、地獄のような毎年120万円もの投資資金を新たに用意しなければいけないNISA監獄はもうやだなあ、という気持ちが強かった。
でもでも、ちょっと調べてみたら、新NISAって、こういう仕組みになっていたんですよ。
一発でわかる図から行きましょう。
現行NISAと新NISAって、繋がっているんですね。
ぼくはこれが、2023年と2024年でパカッと分かれてるもんだと思っていたんですよ。
2023年までの現行NISAはそれはそれとして、2024年からは新NISAで泣きながら新規の買い付けをしていかなきゃならない、そんなイメージだったんです。
ところが違った。
現行NISAから新NISAにロールオーバーできるんです。
ロールオーバー3連チャンで非課税期間15年間へ
ロールオーバーできるということは、これ一気に楽勝のヌルゲーになります。
ロールオーバーは、非課税の枠を5年先、そのまた5年先へとスライドしていくものですから、新たな買い付け新たな投資資金が基本的に(ほぼ)要りません。
もう一回図を見ましょう。
例えば2016年にぼくが投資した120万円分のETFは、2016年~2020年までの5年間非課税でした。
その2016年のETFを2021年のNISA枠に移します。これがロールオーバー。
そうしてやると、実質2016年に買ったETFが2021年~2025年までの5年間も非課税になります。2016年から合わせて非課税10年ですね。
で、2023年で現行NISAは終わります。
ところが、今度は2024年から始まる新NISAに、2016年に買ったETFをロールオーバー乗せ換えちゃうんです。
2026年~2030年までの非課税期間ですね。
つまり、2016年に買ったETFはそこからずうっと15年間も非課税にできちゃうんです。
たとえ売却しなくても、15年もあると配当金の非課税効果も大きくなりますね。
現行NISAでフル投資した人ほど、新NISAはボーナスステージ
これ、既に現行NISAでがんばって5年間非課税枠を全部埋めた投資家さんほど恩恵はデカくなります。
また同じ図を載せる。
ぼくの例で行くと、2016年に投資した分が2021年にロールオーバーして、それがまた2026年にスライドするんですよ。
同じように2017年に買い付けた分は、2022年、次に2027年に非課税期間を引き継いでいくことができます。
2018年の分も2023年、2028年と繋いじゃえる。
つまり、現行NISAで5年間フルに投資している人は、この先新NISAが始まってもロールオーバーするだけで新たな買い付けはほとんどないと言っていいんですね。
そのくせ非課税の期間はもう5年間たっぷりともらえる。
楽勝じゃないですか。
新NISAが2階建てとか何とか、新たな買い付けをしなければそんなことはどうでもいいことです。
あ~、良かった。地獄じゃなくて天国だった。
もちろん、あえてロールオーバーしなかったり、現行NISAで買い付けたものが値下がりしていたら新たな買い付けが必要になるかもしれません。
ですけど、まあそこまで下がるものでもないでしょう。下がっても新たな買い付けの金額などは知れてると思います。
現行NISAで投資した5年間のがんばりが報われる
いや、ホントに思う。あのとき、2016年から2020年まで現行NISAでがんばって死ぬ思いで投資しておいて良かったって。
だってあとはもう、非課税の甘い果実を15年もの間味わうだけの優雅な生活だもの。
これをお読みの投資家さんにもがんばってNISAのデスロード5年間をやり切った方がいらっしゃると思います。
おめでとうございます。
ありがとうございます。
がんばったらやっぱいいことありますよね。
ああ~、やっててよかったNISA!
オザワークスでした。
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