オザワークスです。
DMM.com証券が米国株の取引手数料無料という強烈なウリをやめて、手数料を値上げした理由を考えます。
DMM.com証券の米国株が外貨決済可能になったよ
DMM.com証券の米国株投資で外貨決済が選択可能になりました。
⇒DMM.com証券公式「外貨決済サービス」
これまでは日本円でしか米国株に投資できなかったのが、米ドルでも投資できるようになったのです。
そのこと以外にもDMM.com証券の米国株は結構いろいろ変更点があります。
詳しくは、こちらの記事で。
米国株の取引手数料、無料⇒0.495%へ値上げ
そのいろいろな変更点の1つに米国株の取引手数料の値上げがあります。
これまでDMM.com証券では米国株の取引手数料は0円、完全に無料でした。
これは恐らくネット証券で唯一無二であり、DMM.com証券の強烈な個性になっていたと思います。
それが、米国株の外貨決済開始とともに取引手数料無料も改定となりました。
新たな取引手数料は、取引代金の0.495%(最低手数料0ドル、上限手数料22ドル)と他のネット証券と同水準となっています。
値上げ、ですね。
完全無料であった取引手数料が他社と同水準の普通の手数料になったことで、DMM.com証券の強烈な個性、独自の魅力は消え失せました。
何故、取引手数料値上げに至ったのか
では何故、DMM.com証券は米国株の取引手数料無料という自分のウリを今回捨てたのでしょうか?
ここからはぼくの想像になります。
少し前に誰かの投資ブログでこういう内容の記事を読みました(誰の投資ブログかは忘れた)。
その投資ブロガーさんは、米国株の取引手数料を少なくするために手数料が無料のDMM.com証券で米国株を買い、その買った米国株を逐一楽天証券だかSBI証券だかの自分の口座に移管しているそうです。
移管というのは、保有する株式を証券会社から別の証券会社へと移すことです。
株取引だけでなく株の移管にも本来は手数料がかかるものですが、ネット証券も客商売で各社ユーザーの囲い込みに必死です。
我が社への移管は移管手数料が無料ですよ~とやるわけです。
ネット証券としては、まずお客に来てもらってサービスを利用してもらわなきゃ始まりませんからね。
DMM.com証券で買えば米国株の取引手数料が無料。
で、米国株の移管手数料も無料とくれば、米国株に投資するのに何のコストもかからなくなります(為替手数料はあるか?)。
手数料ごときでそこまでするかという気もしますが、その投資ブロガーさんはその移管テクニックを用いて投資にかかるコストを抑えているようでした。
ブチ切れたDMM.com証券
しかし、そんな裏技みたいなテクニックを使われたらDMM.com証券が面白くないでしょう。
米国株の取引手数料を無料にすることでDMM.com証券で米国株投資をする人を増やす。
それが手数料を無料にした目的のはず。
なのに、DMM.com証券を利用する全員ではないにしろ一定数の投資家たちが、DMM.com証券の取引手数料が無料という部分だけを上手いこと使って、肝心の株は「本命」のネット証券へと移管してしまう。
これはDMM.com証券の意図したところではないでしょう。
取引手数料が無料ということは、投資家が本来支払うべき手数料をDMM.com証券がサービスで肩代わりしているということです。
このサービスをやってお客が付けばまだいいですけど、どうもそうでもない。
そうなると、自然にやめ、ということになるんですね。
今回のDMM.com証券の取引手数料の値上げは、こういう裏があったのではないのかとぼくは推理しました。
マメな人だなあ
いや、投資家とネット証券の永遠に続く化かし合い。
お互い次から次へとよく考えますね。
しっかし、DMM.com証券で米国株を買い付けてそれを毎回別のネット証券へ移管するって、確かにお金はかからないのかもしれませんけど、手続きは面倒臭いと思うんだけどなあ。
きっとすごくマメな方ですね。
そんなことをぼくは思いました。
オザワークスでした。
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