オザワークスです。
DMM.com証券が米国株の取引手数料を12月9日から無料化するという記事を数日前に発表しました。
むむむ!? そんなバカ高い為替手数料聞いたことがない!
しかも、その事実はDMMの公式サイトには表示されておらず、勇気ある個人ブロガーが電話で直接聞いてようやく発覚したのです。
DMMの野郎、クソ重要なことを隠していやがった。
んざっけんなよ!
DMM為替手数料問題をまとめます。
もくじ
DMM.com証券為替手数料問題の経緯
事件の経緯はこうです。
2019年12月9日より、DMM.com証券では、米国株の取引の際の取引手数料を完全に無料化しました。
これ自体は投資家にとって大変すばらしいことであり、ぼくも歓喜の鼻血を流しながら記事にしました。
ぼくはそのことをりんりさんという投資ブロガーさんのブログで知りました。
りんりさんは同じく投資ブロガーのたわら男爵さんからその情報を得ていて、そもそもそのたわら男爵さんがDMMに直接電話して確かめたことが発覚のきっかけです。
で、今DMMの為替手数料問題は、米国株投資界隈で大きな問題となっているのです。
DMMの為替手数料、何が問題か?
問題は二つあります。
一つ目の問題は、1ドルあたり1円という為替手数料は常識外れの高さであるということです。
ちょいとDMMでの米国株投資について説明しますと、DMMでは日本円でしか米国株の買い付けができません。米ドル建ての投資ができないんですよ。
よって、米国株を取引する際には、日本円⇒米ドル、あるいは株の売却時には、米ドル⇒日本円という為替取引が必ず発生します。配当金も米ドルから日本円に換えて証券口座に入金します。
そして為替取引が行われる際には為替手数料が徴収されます。DMMの米国株取引時に発生する為替手数料は、1ドルあたり25銭です。ここまではいい。
問題なのは、配当金が入金するときに掛かってくる為替手数料です。
そんなの株の取引時と同じ25銭でしょ? フツーはそう思う。
が、しかし、DMMの商魂たくましさはそんなものではなかった。
DMMの米国株では配当金をもらうたびに1ドルあたり1円の為替手数料を抜かれます。
実に相場の4倍です。
取引時と配当入金時で為替手数料が違うということにそもそも驚きますが、1円というのを聞いて腰を抜かしました。
為替手数料が高すぎて配当金がなくなっちまうよ!
……まあ、実際に1ドル1円という為替手数料がどれほど重いダメージを与えてくれるのかは、頭の悪いぼくにはよくわからんのですけど。
それでも、SBI証券やマネックス証券、それから楽天証券なんかで米国株投資をしていれば、配当金は米ドルのまんまで入金するからそもそも為替手数料なんてものがない。
それと比べるとDMMはえらく不利であるように思えます。しかも、配当を受け取るたびに高い為替手数料を取られるのです。長期投資になればなるほど問題は深刻化します。
都合の悪いことは隠ぺいするDMM.com証券の体質
第2の問題点。
それは、配当金の為替手数料が1ドル1円であることをDMMが隠していたことです。
実は問題としてはこちらの方がはるかに大きいことです。
為替手数料をいくらに設定するかなんて、そんなことは証券会社が好きに決めればいいことです。皆が少しでも安く、とやっているところで1社だけ相場の4倍の高さで吹っ掛けてきても、それはその会社の自由です。
選ぶのは利用者、つまり投資家ですから。
しかしね、その事実を個人投資家に電話で聞かれるまで隠していたってのは、これは悪質ですよ。
DMMの公式サイトには、配当金の為替手数料に関する記述は一切ありません。これを書いている12月11日午後2時でも変化なしです。
株の取引時の為替手数料は、わかりにくいけど一応25銭とDMMの公式サイトには書いてあります。
でもそれを見たら、投資家が100人いれば100人とも「DMMの為替手数料は25銭ね」と思うでしょうが!
誰が、株の取引時と配当金の入金時の為替手数料が違う、なんて思うかよ!
これは、明らかに意図的に隠していますね。DMM自身が、(1ドル1円て高すぎだよ、やべーよ)と自覚している証拠です。
ぼくは何も、為替手数料が1ドル1円もするのがいかん、と言っているわけではありません。そのことをコソコソ隠ぺいしていたことが気に食わないのです。
これは企業の態度としてかなり問題です。今後DMMは、そういうブラックでダークな企業として見られ続けるでしょう。
取引手数料を無料化できた理由
今回の件でDMMが何故米国株の取引手数料を無料化できたかわかりました。
取引手数料がない代わりに、非常識な為替手数料を取っているからです。それも、利用者にはそうとは知らせずに。
証券会社もボランティアではありませんから、すべてのサービスを無料で提供するわけにはいきません。
それでも「無料」という大きな看板を掲げようとすると、このような歪みとなって表に出てきてしまうのか。
DMMのやったことは許せませんが、問題の根深さと難しさを感じます。
DMM.com証券だけか? 他のネット証券も疑え!
今まで我々投資家は、無意識に無自覚に一つの証券会社は一つの為替手数料でやっているに違いない、と思っていました。
この意識も変えなくてはいけませんね。
例えば、ぼくも使っているワンタップバイという証券会社は、DMMと同じく日本円建てで米国株に投資します。当然受け取る配当金も日本円です。
ワンタップバイの取引の際の為替手数料は1ドルあたり35銭です。
では、配当入金時の為替手数料は?
考えてもみませんでした。同じく35銭だろうと勝手に思っていた。
今後はこういうところにも意識を向けないといけませんね。何しろ証券会社なんて裏で何をしてるか分かったもんじゃない。
これもDMMから学んだことです。
結局、米国株投資は米ドル建てが一番
総合的に考えて、米国株投資はやはり米ドル建てが一番良いかな、と思います。
つまり、SBI証券、マネックス証券、楽天証券での米国株投資です。
日本円を米ドルに換えて(このときは為替手数料がかかる)、その米ドルで米国株を買う。
株を売ったら代金は米ドルのまま口座に入り、配当金も米ドルのまま手元に来る。為替取引の回数が少ないので、余計な為替手数料を取られません。
やっぱりこれが米国株の王道であり、基本であると痛感しております。
これもDMMから学んだことです。
DMM.com証券を使うべきかどうか
ぼくはNISA口座での投資が終わる2020年から、DMMも使って新たな米国株投資を始めようと思っていました。
だけど、今回こんな具合にDMMのクズっぷりが露になって、正直どうしようかなあ、と思ってもいます。
明らかに、DMMはまともな証券会社ではなく、そのサービスは劣ります。
米国株投資なんて、ホントこの記事にも散々出てきてる「御三家」で十分間に合いますから。皆さんはどうぞそちらで安全な米国株投資をお楽しみください。
ぼくは……それでもやってみますか、DMMで。
配当金の為替手数料1ドル1円の体感がどんなもんか、この身で確かめてみますかね。案外大した痛手にならない可能性もなくはないので。
ああ~、でもどうせDMMのことだから他にも何かエグイ問題が発覚してとかありそうだなあ。嫌だなあ。
御三家だけ、それもSBI証券だけにまとめてしまいたいなあ。(宣伝)
ボヤきつつ、オザワークスでした。
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