オザワークスです。
ぼくは長野県在住なんですが、高原の長野県でも予想最高気温が37度!
体温じゃん! ちょっと経験のない領域です。
皆様もこの酷暑には十分にお気をつけを。
2018年合計 $2353.72 今まで全部合計 $13847.39
2018年CFD配当 ¥4486 今まで全部CFD配当 ¥5813
驚異の配当回数、ブラジルの銀行【BBD】バンコ・ブラデスコの特集です。
ほら、これで良いんだろ?
もくじ
1年間の配当回数14回、おまけに株式配当1回、【BBD】バンコ・ブラデスコという銀行がある!
サッカーとサンバの国ブラジル。そのブラジルにとんでもなく変わった銀行があります。その名も【BBD】バンコ・ブラデスコ。
皆さんも投資信託やETFで毎月配当型というものがあるのはご存知でしょう。保有者に毎月配当を支払う、投資家にも人気の毎月配当モノです。
バンコブラデスコは、その毎月配当型を凌駕します。毎月の配当金に加えてさらに2回、計14回の配当金を1年間で株主に支払うのです。投資信託でもETFでもない、ただの個別株なのに。
バンコブラデスコの特異は、配当「金」だけではありません。年に1度、株主に対してバンコブラデスコ自身の株式を「配当」します。これを「株式配当」と呼びます。バンコブラデスコの株主は、保有しているだけで株数自体も増えていきます。
バンコブラデスコの年間「15回の配当」おわかりいただけたでしょうか。これをお読みの皆様も、気になった方がいれば、まあ、買ってみても、いいんじゃない?
オザワークスでした。
・・・・・・・
やり投げ?
わかった、わかった。真面目にやるから。
続きます。
配当回数14回、っつてもかなりクセは強い
バンコブラデスコの配当回数は、年間14回あります。毎月配当以上です。しかしですね、同じだけの配当額が14回均等に支払われるわけではありません。結構、波というかクセがあります。
バンコブラデスコは配当金が3種類あります。まず、毎月の前半に入金するとても小さい額の配当。これは1株あたり0.004~5ドルという、稀に見る少額の配当です。たとえ100株持っていたとしても、ほんの数円にしかなりません。
その他に「中くらいの額の配当」が7月の後半に、「大きな額の配当」が3月の後半にそれぞれ入金します。中くらいの方は1株あたり0.03~5ドルくらい。配当(小)のざっと8倍から10倍といったところです。3月の配当(大)が1番のメインで、0.15~0.2ドルくらい。(中)の4~5倍くらいですね。
ぶっちゃけ、3月7月の配当(中)(大)のみが重要で、毎月の配当(小)はめんどくさいだけであんまり意味はないですね。年2回配当と言っても過言は……いや、バンコがまた怒りますね。
バンコブラデスコはブラジルの銀行なので、配当金は最初ブラジルレアルで支払われ、米ドルに変換されて投資家に届きます。つまり、為替の影響を受けるってことです。米国が利上げ局面ではどうなるか、察してください。
配当利回りに関しては、その時々の株価によって変わってしまうのでなんともですが、2018年7月では4.7%になっていました(マネックス証券調べ)。おお、いいじゃないですか。
バンコブラデスコの年間配当スケジュール(単位は米ドル)
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
0.005 | 0.005 | 0.005 | 0.005 | 0.005 | 0.005 |
0.15 | 株式配当 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
0.005 | 0.005 | 0.005 | 0.005 | 0.005 | 0.005 |
0.05 |
株式配当を毎年行う銀行
バンコブラデスコは配当金とは別に、毎年株式配当も行います。4月か5月ですね。
株式配当とは無償割当とも呼ばれ、株主に対して新株を無償で配ることです。簡単に言えば、株を持っている人に同じ株をさらにタダでくれる、ということです。
比率は10対1。つまり、バンコブラデスコを10株保有に対して1株の株式配当、となります。100株持っている人がいたとすれば、10株新たに配当されて、合わせて110株になる計算です。売買もせずに持ち株が増えましたね。しかも毎年。
やった! 何もしないで保有株数が増えたぞ! バンコブラデスコでぼくも大金持ちだ!
となればいいのですが、そうもいきません。ぼく個人としては、株式配当はいろいろと厄介だ、と感じています。
株式配当の問題点、税金の支払いについて
別にバンコブラデスコに限った話ではないのですが、株式配当には大きく2つの問題点があります。
1つは、新しく配当されてくる株に係る税金です。通常の配当「金」は投資による「利益」ですから、海外でいくばくか(バンコブラデスコはブラジルで税率15%)引かれ、日本国内でも約20%税金で持ってかれます。
では、株式配当ではこれがどうなるのでしょうか?
答えは、税金は取られます。投資家の証券口座に配当された株が入庫するタイミングで国内税の20%を引かれます。株式配当も「利益」とみなされるようですね。そりゃそうか。
外国税に関しては何のアナウンスもないのでなんともですが、体感的には多分外国税は取られていません。非課税になっているような気がします。
でも変だと思いませんか? 配当されてくるのは株式であって、配当金のように現金ではないんですよ。でも利益だから20%の税「金」は取らなきゃいけない。税「金」はいったいどこから取るのでしょう? 配当されてくる株式が、税金分だけ勝手に売却されるのでしょうか?
答えは、証券口座の買付余力から引かれます。つまり、新株が入庫した瞬間、株数は増えるのに手持ちの現金は税金分減るのです。
ぼくは、これが株式配当の問題点と感じます。
もし、入庫のタイミングで現金が税金分を下回っていたら? 幸いぼくは今までそのような経験はありません。だからそうなったらどうなるのか知りません。でも明らかにトラブるでしょうね。税金分の現金を入金するまで新株が入庫されない、とかいろいろ考えられます。
仮に全財産をバンコブラデスコに替えて株式配当に直面した場合、ぼくは多分税金が払えません。簡単に用意できる額でもなく、その先どうなってしまうのか見当も付きません。
これが単純な配当「金」ならこういう問題は絶対に起きません。配当金から20%の税金を引き算すればいいのですから。バンコブラデスコの株式配当の時期になるたび、株主は自分の買付余力をちょっと気をつけておかないといけません。その煩わしさが、嫌なんですね。ごめんね、バンコ。
ちなみに、非課税口座である一般NISA口座でバンコブラデスコを保有している場合、通常の配当金とともに株式配当も非課税でくぐり抜けられます。すごいぞ、NISA!
株式配当の問題点、株式配当後は株価が下がる!?
株式配当の問題点その2です。それは、株式配当のあとは株価が下がる……かもしれない、という問題です。
株式配当を行う会社は、新しく株を発行してそれを株主に配ります。これによって会社側は、虎の子の現金を使わずに株主へ「何か」を配ることができます。会社としてはメリットです。
しかし、新株を発行しても会社全体としての価値が上昇するわけではありません。ただ、全体の株数が増加するだけです。そして、全体の株数が増加したということは、1株あたりの価値は下がります。つまり、株価は下がります。
もちろんこれは理屈の上での話です。実際の株価は、もっともっと様々な要素が絡み合って決定されるものなので、株式配当をしたから、はい下がる、というものではありません。ただ理論上、下げ圧力にはなります。
ぼくはバンコブラデスコをかれこれ3年ほど保有しています。つまり、過去3回株式配当の洗礼を受けました。
結果は、1年目2年目の株式配当では株価は大きく下がるようなことはありませんでした。が、今年2018年の株式配当の時期では、ざっくり言って株価が10ドル近辺から7ドルを割り込むところまで、かなり下がっています。
バンコブラデスコ株価チャート3年分
うーん、下がってる。ただ繰り返しになりますが、この下落が株式配当を行ったことに因るのかどうか、それはわかりません。あくまでもその可能性がある、という話です。
恐怖! デフレスパイラルならぬ、バンコスパイラル!
困るのが、ぼくの投資ルールでは、減配しない限り株価が下がったら買い増しする、というふうになっていることです。もちろんルール通り買い増しして、442⇒476⇒ 516と保有数は増えました。
バンコブラデスコを安く買えてよかったね、ではありません。株式配当はきっと、来年もあります。そうすると株価は落ちます。株価が落ちたら買い増しせねばなりません。さらに次の年も株式配当が……。
名付けて、バンコスパイラル!
恐ろしいスパイラルです。バンコブラデスコを無限に買い増しせねばならないとは……。ぼくの一生がバンコブラデスコで終わりそうです。
ただ、バンコブラデスコは同時に配当金も支払っているわけで、つまり、全体の株数が増えれば配当金の支払額も増加するわけです。業績が無限に伸びるなら別ですけど、支払える配当額には限界があるはずです。だからどこかで株式配当をやめて、スパイラルも止まるはずです。
はずです……よね?
米国株は、今日も平和
皆さんどうも、オザワークスでした。
……寝てりゃあかわいいんですけどねえ。
というわけで、バンコブラデスコいかがでしたか。この寝顔を見せられちゃあ、今後も投資という名のテスターを続けざる得ないですね。沈むか反発するか、それははわかりません。とりあえず、この7月もう1回ある配当はヨロシクね、バンコちゃん。
オザワークスでした。