オザワークスです。
連日大時化(おおしけ)の米株相場。ぼくのCFD米国株も海の藻屑と消えそうです。
この嵐のような株式相場で新たに気が付いたコトは多数ありますが、もう一つここに書き記しておきたいと思います。
ずばり、CFD取引の米国株は、株式相場が大荒れになると取引ができなくなります。それも頻繁に。
これはCFDユーザーにとっては結構大きな問題です。
証券会社の都合で頻繁に取引停止になるということは、ここぞという大事なときに買えない、または売れないということで、勝負を決めるべきときには大胆に決めに行かねばならないCFDにおいては致命的な危機をもたらす可能性があります。
もしも、CFDの取引停止中に更なる大幅な価格変動があった場合などは、取引の再開とともにユーザーは手も足も出せずに一発KOをもらうかもしれません。
また一つ、CFDの難しい点が見つかりました。
CFDで取引が日に何度も止まる
ぼくがCFDでの米国株投資に使っているのは、GMOクリック証券です。
このGMOクリック証券のCFDでは2020年の3月に入ってから、「会員のみなさまへ」と称する「お知らせ」が矢継ぎ早に発せられています。
その「お知らせ」の多くが、CFD取引における一部銘柄の取引停止措置についてです。
3月23日だけでもこんなにたくさん。CFDではこんなに何度も取引が止められてしまうんですね。
ぼくが使っているのはGMOクリック証券ですが、他のCFD業者でも多分頻繁に取引停止に追い込まれているのではないかな、と思います。
CFDでの取引停止は命取りになる
CFDで取引停止というのは、投資家としては正直とても困ります。
CFDというものは、本来的にはレバレッジを駆使してごく短期的な値動きで利益をもぎ取ろうという、投資ではなく投機的な側面の強い証券サービスです。
いつどんなタイミングで売るのか買うのかが、とても重要です。買うタイミングが、あるいは売るタイミングがほんの1分2分ズレただけで天国から地獄へ真っ逆さま、というような世界です。
そんな刹那的なCFDの世界で証券会社の一存で取引停止にされてしまっては、ユーザーからすればたまったものではありません。チャンスをみすみす逃してしまうかもしれないのです。
また、レバレッジを駆使するCFDの世界では、利益の確保以上に己の損失をどれだけ小さくできるかも大事な部分です。
レバレッジを使っている分、損するときもCFDは2倍3倍です。うかうかしていると、投資元本以上の損失を叩き付けられて即退場もある世界です。
そんな生きるか死ぬかの緊迫した状況で取引停止。取引さえできればまだ対処ができる事態であっても、取引停止で何も手が打てないとなると、下手すれば心臓止まっちゃいますよね。
CFDで取引停止(それも突然の)は、それくらい困ることなんです。
サーキットブレーカーの影響
何故証券会社がCFDの取引をいったん止めざるを得ないのかというと、それはやはり相場のほうの値動きが、上がるにしろ下がるにしろとてつもなく急激だからでしょう。
では何故、値動きが激しいと取引停止になるのか。2つの事情があります。
まず1つ目、サーキットブレーカー等で、CFD業者が参照している株式市場そのものが取引停止している場合。
サーキットブレーカーとは、株式市場等での値動きがあまりにも急激に変動する場合、強制的にすべての取引を一定時間停止する制度です。
サーキットブレーカーの詳しい解説です。
2020年3月9日以降、サーキットブレーカー発動に端を発したCFDの取引停止はしばしば起きています。
株式相場が再開した後でCFDが取引再開をする問題点
2つ目は、1つ目のサーキットブレーカーとも関係する話で、CFDがCFDだから問題だ、という話になります。
サーキットブレーカーが発動すると、もとの株価が止まってしまうため、CFDでも取引停止になります。もとの株式市場が動き出せば、CFDも取引再開です。
一見何の問題もないようですが、もとの株式市場が再開したのをCFD業者が確認してから、CFDは取引を再開します。CFD業者が確認している間は、当然停止していることになります。
株式市場はすでに動いているのに、CFDは止まっている。ここに魔があります。
もともとサーキットブレーカーが発動するようなてんやわんやな相場では、サーキットブレーカー後に市場が再開してもてんやわんやな状況は基本変わりません。
でも、そんな値動きの激しい株式相場が再開しても、CFDは止まったままです。CFDがいつ再開するかは、CFDサービスの提供者が決めることです。
やがて、CFDのほうも取引再開となり、止まっていた株価が一斉に動き出し、どぼーん! かくして何人ものCFDユーザーが天に召されました。
このように、株式市場の取引停止時間とCFDの取引停止時間は、微妙にズレます。そしてそのズレが、致命的な結果をもたらしてしまうこともあるのです。
実際に、株式市場の取引再開とCFDの取引再開にどのくらいの時間差があるのか、そこまではぼくにはわかりません。
ただ、CFD業者が株式市場の取引再開を確認してからCFDを再開させる構造上、ある程度のズレがあるのは間違いありません。
CFD業者がどれくらい高性能なコンピュータと強固なネットワークを確保できているのかも、サービス復旧へのスピードに関係してくる要素です。
結局は相対取引が原因
CFDが現実の株式市場に対して常に一歩遅れて追いかける立場なのは、CFDの多くが相対取引(あいたいとりひき)だからです。
相対取引の詳しい解説はこちら。
相対取引は常に業者の側がイニシアチブを握っています。悪徳な業者になると、業者に不利な取引は約定させないところもあるとかないとか……。
しかし、ご安心ください!
ぼくも愛用しているGMOクリック証券のCFDは、正直だけが取り柄みたいなCFD業者です。
ぜひ、口座開設のご検討を!
CMとかで自分で正直なんて言うやつが一番信用ならない。
オザワークスでした。
GMOは原油のデイトレやってたら一ヶ月と経たず突然の取引停止。
話にならない
こんなに取引停止になるものなのか、とぼくもコロナで知りました。短期売買だと致命的ですよね。