CFDで米国株に投資する場合の「ぼくの」条件や配当利回りの計算方法

オザワークスです。

ぼくがGMOクリック証券のCFDで米国株に投資する場合の、銘柄選びの条件や配当利回りの計算方法です。

CFDで行使する米国個別銘柄の条件&買い方

まず、CFDでどういった投資をするのかですが、以下に条件を集めました。

  1. GMOクリック証券のCFDで投資する。
  2. 米国株の個別株59銘柄を投資対象とする。
  3. 投資資金は1万円とし、その1万円で約2万円分の米国株に投資する。(レバレッジ2倍)
  4. 配当を出さなかったり、約2万円では買い付けができない銘柄へは投資しない。(アマゾンなど)
  5. 配当回数が年2回であったり、ADR銘柄には投資しない。(ディズニーとアリババ)
  6. 金利調整額で実際の配当額が削られる観点から、株価が66ドル以上の銘柄には投資しない。(ただし、配当利回りが10%以上あるなら別だが……)
  7. 上記の条件に加えて、レバレッジ2倍で投資した配当額から金利調整額を差し引き、配当利回りが2%を超える銘柄に投資する。
  8. 取引時には、必ず1株ずつ買い付けする。(例えば全部で5株買う場合でも、1株ずつ5回買い付けを行う)

CFDで配当狙いの投資をする場合に考えたい条件は大体こんな感じです。かなりめんどくさいですが、これがCFDです。

レバレッジ2倍時の配当額を割り出す

上の条件で絞り込んだ銘柄に投資するわけなんですが、配当利回りの計算手順はこうです。

まず、CFDは日本円での投資になるので、銘柄の日本円換算の株価を調べます。(GMOクリック証券のサイトで分かります)

次に、約2万円で何株買えるか調べます。注意したいのは、「約2万円」であって「2万円以内」ではない点です。つまり、少しなら2万円を超えてもいいのです。(2万1000円とか)

約2万円で何株買えるかわかったら、今度は1株当たりの日本円換算の予想配当額を調べます。1年間で何円配当がもらえるかです。

これは、各銘柄の公式サイトや海外の配当情報サイトであるDividend.com等を使って調べられます。

そうすると、レバレッジ2倍で投資した場合の配当額が判明します。投資資金1万円で約2万円分の米国株に投資するので、配当額/1万円で配当利回りも割り出せます。

こんな感じ。

銘柄 大体2万円で
買える株数
税引き後の
年間配当額
レバレッジ2倍
配当利回り
1 F・フォード 18株 1008円 10.08%
2 GPS・ギャップ 10株 960円 9.60%
3 T・AT&T 6株 1200円 12.00%
4 HPQ・HP 9株 540円 5.40%
5 GM・GM 5株 740円 7.40%
6 VZ・ベライゾン 3株 708円 7.08%
7 KO・コカコーラ 4株 624円 6.24%

ただし、この時点での配当利回りは金利調整額を引いていない、言わば「名目値」でしかありません。だからどの銘柄も異常なまでに高配当です。

現物株と違いCFDでは、株を保有するのに「金利調整額」というコストがかかります。

CFDで株を保有しているともらえるお金が「配当金」で、逆に支払わなければならないのが金利調整額です。両者は対になる存在です。

つまり、CFDの保有コストである金利調整額を配当額から差し引いて初めて、「実質値」の配当額と配当利回りがわかるのです。

金利調整額の計算

では、金利調整額の計算です。

金利調整額はCFDを保有していると証券会社に支払わなければならない、保有コストです。

金利調整額は銘柄ごとに違い、GMOクリック証券のサイトに表示されています。

画像は【VZ】ベライゾン・コミュニケーションのある一週間の1株当たりの金利調整額です。「買」の列が、株を買って保有している場合に支払う金利調整額です。

「-0.91円」が「-0.90円」になったりしますが、これは金利調整額が銘柄の株価に連動して変化するからです。金利調整額はイコール株価です。

株価の高い銘柄は金利調整額も高い。配当狙いの投資を行うのが難しくなります。

そして金利調整額は、1円未満は切り捨てられます。0.91円や0.90円は、計算上は0円です。

そこで注目したいのが、金曜日の金利調整額です。画像では金曜日の金利調整額のみ「-2.70円」と1円を超えています。

1円未満は切り捨てられるので2円です。このことから、この銘柄の1週間の金利調整額が2円であるということがわかります。

1年間は52週間です。となると、ベライゾン1株は1年間で104円の金利調整額を発生させる予想が成り立ちます。

「予想が成り立つ」というのは、金利調整額は株価に連動して日々変化しますし、米国の祝日の関係でも変わってきます。

つまり、向こう1年間の金利調整額を完全に予想するのは不可能です。ざっくりと、現在と株価の水準がそう変わらなかった場合の予想値、でしかありません。そこは頭に入れておいてください。

金利調整額を計算してみた。

銘柄 大体2万円で
買える株数
年間の
予想金利調整額
1 F・フォード 18株 0円
2 GPS・ギャップ 10株 0円
3 T・AT&T 6株 312円
4 HPQ・HP 9株 0円
5 GM・GM 5株 260円
6 VZ・ベライゾン 3株 312円
7 KO・コカコーラ 4株 416円

銘柄によってかなり違う! 金利調整額が0円の銘柄もある。(株価が低いということ)

最終的な配当利回りの割り出しと諸注意

レバレッジ2倍で投資した場合の配当額から、予想される金利調整額を差し引いたものが実質値の配当額。手取りの配当額です。

また、投資額は1万円なので、手取りの配当額から手取りの配当利回りも簡単に割り出せます。

手取りの配当額

銘柄 税引き後の
年間配当額
A
年間の
金利調整額
B
手取りの
配当額
A-B
レバレッジ
2倍
配当利回り
1 F・フォード 1008円 0円 1008円 10.08%
2 GPS・ギャップ 960円 0円 960円 9.60%
3 T・AT&T 1200円 312円 888円 8.88%
4 HPQ・HP 540円 0円 540円 5.40%
5 GM・GM 740円 260円 480円 4.80%
6 VZ・ベライゾン 708円 312円 396円 3.96%
7 KO・コカコーラ 624円 416円 208円 2.08%

CFDの配当利回りランキングでは利回りが2%以上の銘柄のみを載せていますが、それでも10銘柄ほどしかありません。

名だたる高配当銘柄の【XOM】エクソン・モービルや【IBM】IBM、【PG】プロクター・アンド・ギャンブルなどは皆、レバレッジ2倍時の配当利回りは6%~7%とすさまじいものがあります。

が、これらの銘柄はどれも株価も高い。株価が高いということは金利調整額も高いということですから、その分手取りの配当は減らされます。

かくして、名だたる高配当銘柄たちの手取りの配当利回りはどれも2%以下。中には、受け取る配当額よりも支払う金利調整額のほうが多いという「配当の逆ザヤ」現象まで起こってしまう銘柄もあります。

また、株を必ず1株ずつ買い付けるのも金利調整額を低く抑えるための工夫です。

まとめると、CFDで配当狙いの投資をするにあたって最大の敵は、金利調整額ということになります。これをいかにコントロールできるか、ですね。

以上が、CFDで米国株に投資する場合の配当利回りの計算方法です。

GMOクリック証券のCFDで米国株投資に興味ある方はこちら↓まで。

⇒GMOクリック証券公式「はじめてのCFD」

オザワークスでした。

"share"とは株式を意味する英単語でもある

コメントを残す

ABOUT US
オザワークス
なまえ:オザワークス 生まれ:1980年 投資は2013年から開始。長野県在住。 投資初心者、またははじめてアメリカ株に興味を持たれた方向けに「米国株の長期配当投資」を紹介しています。 自分自身も米国株投資家でして、配当金を再投資して株を買い続け、不労所得のさらなる増大を目指します。 また、分散投資を重視し、毎日配当金が入金するようなポートフォリオを作っていきます。 外国株CFDでも米国株に投資し、CFDを舞台に長期配当投資へ挑戦しています。 証券会社選びから税金関係まで、初心者向けの米国株情報ブログを目指します。