オザワークスです。
全国5000万人の少額投資家の皆さん、GMOクリック証券の外国株CFDで配当もらってますか?
というわけで、CFDの時間です。今回はですね、CFDで買った米国株が値上がりしてしまった場合どうなるのか? ということを書きたいと思います。
株価が値上がりしたなら、それはいいことなんじゃないか?
まあ、いいことではあるんですが、そこはひねくれ者のCFDです。特に配当狙いの投資をする場合には、株価が上がるとちょっとキズがつくというか、半分面白くない感じになるんですね。
一言でいえば、株価が上がるとそれに比例して金利調整額も上がってしまうのです。金利調整額は株の保有コストですから、株価が上がるほどに長期で保有して配当をもらう方向での投資はやりにくくなります。
株価が上がると単純に嬉しい反面、うーん、困ったということにもなってしまうのです。
もくじ
【HPQ】HPと【PFE】ファイザーの株価が上昇! けれども、金利調整額も上昇!
ぼくは、PCやプリンターメーカーのHPと、製薬会社のファイザーの株をCFDで買って持っています。投資の目的はもちろん、長期的に保有して配当金をもらうためです。HPは21ドル、ファイザーは36ドルで買いました。
そしたら数カ月後、2銘柄の株価が上がったのです。HPは21⇒25ドルへ、ファイザーは36⇒45ドルへ、それぞれ10%以上も上昇しました。
わーい、やったあ! 喜んだのもつかの間、待てよとぼくは思いました。CFDで株を保有する際に支払わなければならない金利調整額のことです。
金利調整額は、株価に比例して上下します。株価が高くなるごとに金利調整額も高くなり、下落すると一緒に落ちます。
具体的には、株価が22ドルを超えるとそれまで発生しなかった金利調整額が、1株あたり年間52円発生するようになります。株価が44ドルを超えると、それは1株あたり年間104円へと増額されます。
そのあたりの細かい話は、こちらの記事で。
これは困った、ぼくはそう思いました。ではそれはどういう意味で困ったのでしょうか?
金利調整額が増えると実質的な配当金が減る
目的は、配当金をもらう投資です。でもCFDでは株を保有するために金利調整額というコストが掛かります。コストが増えるということは、実質的な配当金が減る、とも言えます。
でも52円だ104円だ、ってスーパーの特売じゃないんだから、そんなに大きな影響無いんじゃないの?
そう思う方もいらっしゃるかと思います。ところがこれが大きいんですよ。実際に計算してみましょう。
HPの1株あたりの年間配当額は、税引き後で56円です。ここからさらに金利調整額の52円を引いてください。4円です。ちょっと前まで56円もらえていたものが、たったの4円になってしまったのです。1年間投資してもらえる配当が4円では、これでは配当投資になりません。
HPの配当利回りも、レバレッジ2倍で投資して利回り4.4%だったのが、金利調整額が付くようになってから0.6%とガタ落ちです。新興企業のような利回りです。
一方のファイザーはどうかというと、こちらの1株あたりの年間配当額は、同じく税引き後で136円です。ここから金利調整額の104円を引くと、残ったのは32円。金利調整額の増額以前には84円もらえていたものが、やはり激減です。
配当利回りも4.2%だったのが、1.2%程度になりました。あのファイザーの配当利回りが1.2%です。これではダメです。
金利調整額が増えると配当金が喰われる。特に長期投資で顕著になるその問題点、お分かりいただけたでしょうか。
けれど、含み益がある!
金利調整額が増えると配当もらっても、コストで相殺されちゃう。長期で株を保有すればするほどピンチに。そういう問題があります。
これが保有株の下落によって引き起こされたのであれば、ダブルパンチ、泣きっ面に蜂の踏んだり蹴ったりです。
が、しかし、金利調整額の上昇は、株価の値上がりによって起こったことです。つまり、含み益があります。配当関係は壊滅しても、逆に含み益が今現在は手元にあるのです。
ぼくはHPを、資金2万円で計4万円分買いました。レバレッジ2倍です。そのHPが今5280円の含み益です。この間に受け取った配当金は672円。
ファイザーも同じ額だけ同じように投資して、含み益は10226円です。配当金は1030円。
受け取った配当金と比べると、含み益というものは実にイカツイです。現時点での数字だけ見れば、配当額だの金利調整額だのそんな「数百円」レベルの話はどうでもよくなるくらいに、株価の上昇は美味しいです。
一言でいえば、勝ってます!
配当狙いで投資したのに。配当投資家、悩む
でも、それこそが実に悩ましい。配当投資をしに来たのに、配当と含み益がトレードされています。自分の狙いとは違う現象が起こってしまうのは、それがたとえ含み益というプラス材料であっても、なんとなく素直に喜べない気分があります。
加えて、今回の含み益は単なる偶然の産物です。株価なんて読めませんから、狙ってできるものではありません。今含み益があっても、次はわかりません。
反対に、配当金はある程度計算ができて先が読めるからこそ、配当金に狙いを絞っていたのに……。
ああ、悩む!
ことほどさように、CFDというものは株価が上がっても下がっても面倒くさいものです。ずっと真っ平らの水平線が理想ですね。
対処1、売却して利益を確定すべきか?
それでも悩んでばかりもいられません。対処法を考えます。
まず挙げられる候補としては、利益が出ているのだからいっそ売却してしまうという手です。現状に対応した方法ですね。
現状配当金はほとんど金利調整額によって無効化されている状態で、含み益は結構あります。ならば、その含み益を実体化しちゃおうじゃないのという考えで、実は無理がなくとても自然です。
2銘柄に投じた資金は合わせて4万円で、売却すればそれが5万5000円になります。利益がおいしい。
とはいえ、仮に売ったとしてその資金は次どうすんのよ? という問題はあります。
でも売却はアリですね。確定できる利益は確定しべし、と昔の人も言っていますし、ぼく自身もそう思います。
対処2、何もしない!
候補2は、何もせずに放置です。このまま放ったらかしにしたらどうなるのでしょう?
HPもファイザーも、今の水準の株価が続く限り、もらえる配当金は実質的にほとんどありません。それでも鬼のようにホールドする。
何のために? 正直良くわからない。まあでも、株価が維持されるなら、またはさらなる上昇があるなら、含み益はありますね。
けれど、含み益は所詮、含み益。売らないまま株価が下がってしまったら、幻と消えます。
でもでも、そうなったらそうなったで金利調整額が下がって配当金が復活! 配当投資に戻れます。
ということは、株価が下がることをわざわざ願うのか? それもなんか変じゃないのか? それに、株価が上がってから下がるまでに支払った金利調整額は、返してはもらえない。そこは明らかな損だ。
対処3、まさかの買い増し?
3番めは、ここへ来てのまさかの買い増しです。ぼくは現在、CFDで9銘柄を毎月持ち回りで買い増ししています。そうすると、HPとファイザーもいずれはその時を迎えます。
買うの? 今買ったら配当利回り0.4%と1.2%だけど、それでも買うの?
うーん、HPとファイザーの株価がこれからも確実に上がるんなら喜んで買うんですが、配当投資にならない現状では、どうやら買い増しの筋はないようですね。無意味です。素直に他の銘柄を買いましょう。
ホールド or 売却。CFDでも売却ルールが必要と痛感
どうも買い増しはないようなので、そのまま持っているか売却か、の2択になりそうです。仮に売却するとしても、今度は全部売るのか一部を売るのか、また新たな悩みに襲われます。
記事のタイトルで「~対処法」などと偉そうなことを言っておいて、実は全然対処法ができていません。株価が下がったときは買い増しオンリーですが、CFDでの売却についてもきちんとしたルールの必要を痛感しています。
皆さんも、何の準備もしていないといざそのときになってオタオタしてしまうので、きちんと投資のルールを作っておきましょう!
はい、しょーもないスローガンですね。とりあえず自分としては、まだ含み益がたいしたことないので、これがどこまで膨らんだらどういうアクションを取るのか、イチから考えてみたいと思います。
のん気に考えている間に含み益がしぼんで消えてしまっても、それはそれでいいでしょう。またしずしずと配当をもらってゆくだけです。
ぼくとてこのCFDは手探りで投資しています。良いことあり、悪いことあり、ハプニングもあるから楽しいんじゃないですか。
そんなわけで、オザワークスは今日もGMOクリック証券のCFDで悩んでいます。
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どうせ上がるならさ、100倍ぐらいになりゃいいのに。
オザワークスでした。
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