オザワークスです。
主に米中対立が原因となって株価が乱高下しています。GMOクリック証券のCFDで米国株に投資する方は、眠れない夜が続いているのではないでしょうか。
CFDで米国株に投資して長期で配当をもらう。こういう投資では、株価が下がりすぎて強制ロスカットになるのが一番困ります。配当をもらえなくなりますからね。
強制ロスカット対策は簡単で、ロスカットレートを少しでも下げることです。
ぼくは株価が上がって買い付け余力が少しでも増えたらこまめにロスカットレートを下げてやるようにしています。
それをおすすめして良いのかどうかはいまいちわかりませんが、今回はロスカットレートの下げ方を解説します。
もくじ
CFDでは、株価が上がると買い付け余力が増える
株価は毎日上がったり下がったりします。GMOクリック証券のCFDで米国個別株に投資していると、毎日の株価の上下で買い付け余力がコロコロ変わります。
現物株しかやらない人には訳が分からんでしょうけど、CFDでは買い付け余力が株価の変動によって変わるのです。
たまたま株価が上がると、
こんな風に数字がプラスに表示されて、この分が株の買い付けに使えます。
それが株価が下がると、
マイナスになります。この状態ではこれ以上株は買えません。
CFDで米国株に投資していると毎日の株価の変動によって、プラスになったりマイナスになったりを繰り返します。CFDとはそういうもんなのです。
で、マイナスのときはどうしようもない(自分にできることは何もない)のですが、買い付け余力がプラスのときはロスカットレートを下げるチャンスです。
強制ロスカットで涙のサヨナラにならないためにも、ロスカットレートは下げられるときはしっかり下げておきましょう。
ロスカットレートを下げるか損切りするか
はい、では今回はたまたま株価が上がって買い付け余力がプラスのときに何をするかですね。
今、ぼくのCFD口座は、買い付け余力が7500円ほどプラスになっています。たまたま今日はね。
これで新しい株を買ってもいいんですが、ぼくはロスカットレートを下げることを優先します。
株価が下がりすぎて強制ロスカットされると、配当をもらおう投資的にはアウトですから、自分の大事な株を守るためにもロスカットレートを下げるのです。
もちろん、自分で損切りするのもアリですよ。ぼくには性格的にできないだけです。
最近冴えない【GPS】ギャップのロスカットレートを下げてみる
GMOクリック証券の「建玉一覧」で銘柄ごとの現在の株価とロスカットレートを確認できます。
ぼくは今現在、以下の9銘柄をCFDで保有しています。
この中で現在の株価とロスカットレートが重なりそうな銘柄、つまりは強制ロスカットされそうな銘柄はどれかなと探すと、ありました。
【GPS】ギャップです。
ギャップはここ数日は株価が回復しましたが、それまではなかなかの下落力を誇っていた恐ろしいやつです。
自分が買うと下がるの典型です。
ロスカットレートは低すぎるくらいがちょうど良い
ギャップの現在の株価とロスカットレートはこんな感じです。
株価が$18.36で、ロスカットレートが$10.80です。株価が10.80まで下がると強制的に売却されるということです。
18.36が10.80まで下がる。なかなかそこまでは下がらんでしょう、と思う方もいらっしゃるかもわかりません。
が、しかし、このギャップはつい数日前まで15ドルを切るかどうかという水準だったのです。
14.50が10.80まで下がるのなんて、全然あるような気が、ぼくはします。
正直言って、ギャップはもう守れないかな、と思っていました。それくらい株って下がるときは下がるものです。
CFDについては慎重なほうがいいでしょう。よって、この危なっかしいギャップのロスカットレートを下げることとします。
ロスカットレートを下げる手順。一括変更がおすすめ
ロスカットレートの下げ方は簡単。
ロスカットレートの「変更」ボタンを押して、
「一括変更」を押します。
ぼくはCFDでは株を1株ずつ買います。ギャップで言えば、1株ずつ29回買っています。
そうすると同じ銘柄でも1株ごとに1建玉となり、それぞれの建玉ごとにロスカットレートが設定されて変更もできるのですが、ぼくはロスカットレートは「同一銘柄同一ロスカットレート」にしています。
ただでさえ1株買いで建玉の数が半端ないので、これ以上の混乱を避けるためです。そのためには「一括変更」の機能は便利ですね。
ロスカットレートを下げる手順。少しでも低くなるように
ロスカットレートを下げると、7500円プラスだった買い付け余力は間違いなく減ります。
ただ、ロスカットレートをどれくらい下げると買い付け余力がどれだけ減るかは、下げてみるまではよくわかりません。
試すのは何回でもできるので、どれだけ下げられるか色々試してみましょう。
ただし、米国の株式市場が動いているときは、買い付け余力自体がリアルタイムで変化してしまうので、市場が止まっているときにやったほうがいいですね。
今10.80のロスカットレートを8.00まで下げようとしてみました。
すると「取引余力が不足しているため、ロスカットレートの変更ができません」と赤い文字が出てしまいまた。
ロスカットレートを8.00にするには7500円では足りず、買い付け余力がマイナスに入ってしまうためです。ロスカットレートの変更は、買い付け余力がプラスの分しか行えません。
8.00がダメと言われたので、仕方なく8.00から少しずつ数字を上げていきます。
8.30でもダメ。8.50でもまだダメ。
えーい、なら出血大サービスの8.60だ!
8.60なら行けるようです。「任意証拠金に7576円プラスします」とは、ロスカットレートを8.60に変更すると買い付け余力から7576円減らします、という意味です。
買い付け余力は正確には7590円なので、7576円引いてしまったらほとんど残らないわけですが、代わりにギャップの「安全度」は維持できます。
良ければ赤い「実行」ボタンを押して、ロスカットレートの変更は終了です。
現物株のロスカットレートは$0.00。現物は無敵
変更後、建玉一覧を見ると確かにロスカットレートが10.80から8.60へと下がっています。
現在18.36の株価が8.60まで下がったら強制ロスカットです。旧ロスカットレートの10.80まで下がっても何も起こらなくなりました。
このようにロスカットレートを引き下げると、保有銘柄の株価下落に対する強度が上がります。なのでできるだけ低いのがいいのです。
ちなみに現物株のロスカットレートは0.00です。あいつらは無敵で不死身です。
ぼくも本音では、ロスカットレートを3.00とか2.00などとほぼ無敵まで引き下げたいのですが、それにはお金が沢山必要です。お金をください。
誰もお金をくれないので8.60という微妙に安全なロスカットレートで我慢するしかありません。CFDが「綱渡り」であると感じる所以です。
余力がプラスでないとロスカットレートは下げられない。だからこまめに下げる
さて、ロスカットレートを下げたらせっかくの買い付け余力がたったの14円になってしまいました。
でもこれでいいのです。
CFDの買い付け余力は株価の上下で変動します。
今日プラスでも、明日にはマイナスになっているかもしれない。
だったら、プラスのうちにロスカットレートを下げておくべきだ、というのがぼくの考えです。なにせ、買い付け余力がマイナスだとそれはできないことですからね。
今日たまたまプラスだったから、ロスカットレートを下げて次の株価下落に備える。そうしておけば枕を高くして眠れるのです。
このようにGMOクリック証券のCFDは色々めんどくさい投資ですが、安全を保って行えばなかなか楽しい投資でもあります。
ご興味のある方はここ↓からどうぞ、見てみてください。
では皆さまおやすみなさい。
オザワークスでした。
こんばんは。
その節は温かいアドバイスありがとうございました。
一人前の投資家へ向けての微々たる1歩を踏み出しましたー!!……が、毎日スマホの画面をただ見つめる日々です。
そして、やはりわからないことだらけです。
ご迷惑を覚悟で質問です。あと少しだけ教えてください。
ワンタップバイでS&P500のETFに投資しました。が、あと2つ選択項目があります。
DIREXION S&P500 3X(SPXL)
(相場が上がったら3倍儲かる)
DIREXION S&P500 −3X(SPXS)
(相場が下がったら3倍儲かる)
言葉だけで判断すると、こちらの方が条件が良いのでは?!と思ってしまいます。
これは、どういうことでしょうか?
教えてください。
あと、今回の投稿とは関係ないコメントを入れてしまいすみません……よろしくお願いします。
オザワークスです。
ご質問にお答えしましょう。
DIREXION S&P500 3X(SPXL)、通称S&P500BULLとDIREXION S&P500 -3X(SPXS)、通称S&P500BEARとはなにか。
こいつらは、ワンタップバイが説明してくれている通り、通常のS&P500より儲かるときは3倍儲かるけど、損するときも3倍損するという少々特殊なETFです。
まず、S&P500BEARですが、これは株が下がると儲かるというやつです。株価が上がると損します。しかも3倍損します。
そして米国株は、長い目で見ると上がっていく傾向にあります。というわけでS&P500BEARには勝機はありません。損するばっかりです。
それでも米国株にも下がるときがあります。そういうときにコイツは大活躍です。下がった分の3倍も儲かります。
ただ問題は、株がいつ下がるのかは誰にも分らない、ということです。我々素人には無理です。
・・・・・
次に、S&P500BULLですが、これは株が上がるとその3倍儲かります。ただ通常のS&P500が下がったときは、その下げ幅の3倍も損します。S&P500BEARの真逆ですね。諸刃の刃なのは一緒ですが。
長い目で見れば米国株は上がっていくのだから、株が上がると3倍儲かるBULLはいけるのでは? と思うかもしれませんが、それは罠です。
確かに長い目で見れば米国株は上がります。ですが、それは本当に長~~~~~い目で見たときです。上がっていく途中では何度も何度も株価は下がります。暴落だってあります。あのリーマンショックのときには、株価は約半分まで下がりました。
そうやって株が下がったときのダメージが、S&P500BULLの場合3倍になって襲い掛かってきます。誰に? もちろん投資家であるあなたにです。
通常のS&P500が15%下がる。これくらいの下げは毎年あります。でもS&P500BULLだとそれが45%の暴落になります。リーマンショック級です。
株が下がったときの心理的ダメージは、想像以上にものすごくきついです。15%でもきついくらいですから、45%など気絶もので、リーマンショックで精神を破壊されて投資を諦めた投資家がゴマンといますが、無理もありません。
投資になれていない初心者ならなおさらで、いくら儲かるときは3倍儲かると頭ではわかっていても、多分3倍の下落には3日も耐えられません。
これも株がこれから上がるか下がるかわかれば楽勝なのですが、それがわからないから無理じゃんて話です。
・・・・・
BULLとBEARが両方とも配当をもらえないというもの、投資を難しくしている一因です。
まとめると、2つとも儲かるときも損するときも激しすぎるから色々きついよ、となります。
ぼくの個人的意見としては初心者さんが手を出すもんじゃないですね。ていうかワンタップバイで取り扱いがあることがホント不思議。要らないと思う。
ちなみに、BULLとBEARの語源ですが、BULLのほうが雄牛が角を下から上に向けて突き上げる様子(株価が上がると3倍儲かる)、BEARは熊が鋭い爪を上から振り下ろす様子(株価が下がると3倍儲かる)からだそうです。
やはり初心者さんは、安定と信頼の通常のS&P500にコツコツ長期投資を強くおすすめします。配当金もちびちびもらえますしね。レバレッジの利いた高機動の空中戦は、もう少し投資に慣れてからでも遅くはありません。
と、こんなところでいかがでしょうか。
オザワークさんに感謝。
よーく理解できました♪♪
やめておきます。
ワンタップバイでも、ご丁寧にマンガで解説してくれていますが、お気軽感が強く、ついついボタンをポチッと押してしまうところでした。
とっても分かりやすい解説ありがとうございました★★★