オザワークスです。
10月4日よりマネックス証券でイタリア、スペイン、フランス国籍の銘柄の買い付けができなくなっています。
ぼくもスペインの【SAN】バンコ・サンタンデールを保有しているので困るんですよね、こういうの。
ADR銘柄ってこれがあるからなあ。
イタリア、スペイン、フランス国籍の銘柄、買えなくなる
ちょいと前の話になるのですが、マネックス証券のお知らせ欄でこのようなお知らせが出ていました。
開いてみると中身はこんな感じでした。
欧州金融取引税対象である銘柄の買付停止について
欧州における金融取引税の導入に伴い、イタリア、スペイン、フランス国籍の銘柄について、約定金額に対し別途課税されるようになりました。
当社では、当該課税に対応していないため、当該銘柄の買い注文を停止させていただきますのでご了承くださいますようお願い申し上げます。
【買付停止銘柄】
・米国株
例)ティッカー:日本語名称
TEF:テレフォニカ
BBVA:ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行
SAN:バンコ・サンタンデール
GRFS:グリフォルス
※2022年10月4日(火)より新規買付停止を行っております。
・中国株
例)銘柄コード:日本語名称
01913:プラダ
※2013年より新規買付停止を行っております。
なお、すでに保有されているお客さまの売り注文につきましては、通常どおりウェブサイト上よりご注文をお受けします。
お客様にはご不便をおかけしますが何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。
簡単に言うと、この度ヨーロッパで税制が変わり、米国市場に上場しているイタリア、スペイン、フランス国籍の企業(銘柄)に関しては株式の買い付けができなくなりました、でも売却は今まで通りできますよ、と。
ぼくはこの中でスペインの大銀行【SAN】バンコ・サンタンデールを保有しており、今後買い増しもしていこうと思っていたので、それができなくなりましたという話です。
困りますねえ、こういう取引の制限の話は。
今後好転することもないでしょうから、該当する銘柄については諦めでしょうね。
問題が起こるのは決まってADR銘柄
米国株投資をしていると、こういう突然の締め出しみたいな現象がたまに起こります。
注意が必要です。
ただし、米国籍の企業でこういうことが起こったというのは、ぼくの記憶ではありません。
問題が起こるのは米国外の企業、その中でもADRで米国市場に簡易上場している銘柄だけのような気がします。
ADRというのは、米国外の企業が株式を米国市場で取引可能にするために正式な上場をするのではなく、安価で簡易的ななんちゃって上場をしている銘柄のことです。
ADRの詳しい解説はこちらの記事で。
そもそも関わらないのが吉でしょう。
買うなら自己責任で。
売却も、できなくなると疑ったほうが良い
いやいや、買い増しはできなくなっても売却はできるんだからこのまま保有するくらいはいいでしょう、と思う方もいるかもしれませんが、ぼくとしてはそれも辞めたほうが良いと思います。
何故なら、今回全然外部の影響で今後の買い付けができない処置になりましたが、こんなの100%投資家側ではなくあちら側の都合です。
この先、同じようにあちら側の一方的な都合で、突然売却もできなくなる可能性は当然考えておくべきでしょう。
そうなったら保有株どうします?
買い増しも売却もできない。
ただの漬け物石じゃないですか。
証券会社もはっきり言って投資家の味方とは言い難いので、トラブルに巻き込まれる可能性のあるADRにはそもそも近づかないのが正解だと思います。
今後は特に中国系ADRが危ない!
まあ、同じアングロサクソンの英国のADRはそんなおかしなことにはならないと信じたいところですが。
ADRが組み込まれた株価指数もあるから注意
というわけで、ある日突然取引ができなくなるかもしれない危険性をはらんでいるADR銘柄への投資は、できれば辞めたほうが良いでしょう。
やるなら自己責任で。
米国株投資ですから、やはり米国企業への投資が王道なのですね。
ちなみにご存じない方のために、ダウ平均30種やS&P500にはADR銘柄は1銘柄も組み込まれていません。
100%米国企業の株価指数です。カナダ銘柄すら入っていません。
やっぱりインデックス投資だね!
しかし、同じような株価指数でもナスダック100にはいくつかADR銘柄が含まれていますので、あくまでケースバイケースなのでしょう。
その辺も投資信託やETFを買うときに気を付けておく必要はありますね。
では今回はこの辺で。
オザワークスでした。
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