オザワークスです。
取引残高報告書、見てますか?
ぼくは見てません。
取引残高報告書を知ってるか?
皆さんはご存じですか、取引残高報告書というものを。
一定期間内の取引内容や入金・出金の詳細などを記載したネット証券が発行する文書、それが取引残高報告書というものです。
大体毎月ないし3ヶ月ごとに発行・公開されています(ネット証券によって違う)。
見方は各ネット証券の電子書面を閲覧するコーナーで見ることができます。
ぼくは7つのネット証券を使っていますけど、取引残高報告書を見ることのできない証券会社は1つもありません。
多分、法的な規制があって証券会社は取引残高報告書の定期的な発行が義務付けられているんじゃないですかね。
要は特定口座年間取引報告書のミニ版
じゃあ、その取引残高報告書を見ると何かいいことがあるのでしょうか?
いえ、特に何もありません。
上で書いたように取引残高報告書は期間内の取引内容や入金額、出金額、どの銘柄からいくら配当金をもらったか、それから証券口座の残高とその明細ですね。
こういったことが書かれている書類です。
投資家がそれを見て、ああこの3ヶ月こんな取引をしたっけ、と思いにふけるのがその目的になります。
取引残高報告書を眺めて自分の資産にうっとりしましょう。
ちょうどあれですね。
毎年確定申告に使う特定口座年間取引報告書の3ヶ月バージョンですね。
ネット以前の遺物
取引残高報告書を知らないし見たこともない、という投資家さん多いと思います。
ぼくも基本的に見ることはありません。
その必要もないですしね。
では、何故投資家が見なくても困らないような書類を証券会社は、毎月あるいは3ヶ月に一度律儀に作っているのでしょう。
ぼくが思うに、これはネット以前の名残だと思うんです。
ネット証券時代の今だといつ何を何株取引したとかは、ネット証券のサイトでいつでも確認できます。
ですが、これがインターネットが普及する前だとするとどうでしょう。
自分がこの3ヶ月どの銘柄をいくつ取引したのか、どの銘柄からいくら配当金が入ったのか、そもそも自分は何の銘柄をいくつ保有しているのか、自分できちんと記録していないとわからなくなってしまうことでしょう。
そしてそれを確認する方法は、証券会社に出向くしかない(電話ではさすがに教えてくれない)。
とんでもなく不便な時代です。
そういう時代だからこそ、3ヶ月に一度証券会社からすべての投資家宛てに取引内容と証券口座の状態を記載した取引残高報告書が郵送(おそらく)されていたのではないかとぼくは思います。
現在でもその名残で取引残高報告書は定期的に作られている、ただし、それをちゃんと見ている投資家はもはや少ない、そんな感じなんじゃないかな。
こういうところにも証券業界隈の歴史と世の中の進歩が垣間見えて面白いですね。
オザワークスでした。
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