オザワークスです。
先日、同僚と話していて、多肉植物の話になりました。多肉植物とは、サボテンに代表される、ああいった肉厚な葉っぱや茎を持つ植物のことです。
同僚は多肉植物を好きで育てているようで、あのぷにぷにとした丸みのある姿がかわいいと言っていました。ぼくにはよくわかりませんが、世話も割合簡単のようです。
その話を聞いて、配当狙いの投資は植物を育てることに通じるものがあるなと感じたので記事にします。
同僚が多肉植物をかわいいと思うように、配当金をチャリンチャリンと出してくれる米国株を、ぼくは単純にかわいいと思うのです。
もくじ
植物と配当株の類似性
植物を育てるのって、静か動かと言われれば、静だと思うんですよ。確かに水をくれたりとかアクションもありますが、待っている時間のほうが圧倒的に長いはず。大きくなれよ~、丈夫に育てよ~、って。
配当狙いの投資、略して配当投資もそこは同じ。基本的に、待ちです。良い配当を出しそうな株を適量買ったら、あとはただただ配当金の入金を待ちます。それだけです。
草花のように土を入れ替えたり、というようなこともないので、むしろ植物よりも楽でやることがありません。本当に、株を買ってただ配当を待つのみ。
株価というものがあって日々それが変化しますが、まあ、植物だって日によって調子の良い悪いがありますから、株価だってそれなりに動きます。株価は株式のバイオリズムです。
人間もそうですけど、生き物には自分の調子を自分で整える機能があります。株価も同じようなもので、上がれば下がり、下がれば上がるものです。過度な心配はいりません。
人間と植物、人間と配当株、関係性の共通点は、それが瞬間的なものではなく長期的なお付き合いである、ということですね。じっくりどっしり、慌てず騒がず長い目で見ていきたいものです。
多肉植物がかわいいなら、配当株もかわいい!
多肉植物の多くは大きな花を咲かせるわけでも実をつけるわけでもなく、独特のフォルムですが割と地味な存在です。ぼくの同僚は、その多肉植物の素朴な佇まいを「かわいい」と評します。
一方、ぼくは配当金を出す配当株を「かわいい」と思っています。本気でそう思っています。
配当株は地味です。普段は日陰に隠れてじっとしています。まず動きません。
その地味な配当株から、3ヶ月に一度、これまた地味な額の配当金がチャリンと生み出されます。チャリンと音がすればまだいいほうで、下手をすると「チャ」、ぐらいのときがあるほどに地味な配当金です。
でもその配当金をたまに生み出す様が、もうほんっとにかわいいの。あえて額が小さいところがまた良いですね。
で、その配当金がたまに増えたりするんですよ。あれ、いつもより少し多いなあ、みたいな。それがまた愛らしいですね。
もうそうなったらぎゅ~っとして、なでなでして、ういやつういやつ、とスキンシップをするんです。
断言できます。配当株は、かわいいです。たまらんです。
植物が好きな人が投資を始める場合に伝えたい注意点
これじゃただのヤバイ人だ。いいけど。
植物を育てるのが好きな人は、もしかしたら配当投資も向いているかもしれません。配当投資は時間がかかり、我慢が必要で、辛抱が不可欠で、そしてかわいいです。粘り強く植物と接することのできる人は向いているような気がします。
ただ、その際気をつけるべきは、それを「お金」だと思わないことです。株で儲けようとか、稼ごうとか思った瞬間から、貴方の目はもう曇っています。
そうではなくて、まるで植物を愛でるように配当株に接する。優しさとかわいさの世界です。
配当金をもらったら、おおがんばってるね。株価が上がったら、調子が良いようだね。こんな感じで接してあげたら配当株も嬉しいでしょう。
配当がかわいい投資だって、あっていい
でもそれは、わかっていても難しいこと。投資家はときに保有株を罵倒したり、冷たく切り捨てたりします。それはやっぱり、お金が絡んでいるからなんですねえ。
お金はお金でそれは大事なものですけど、ぼくはそれ以外のものや価値観を投資に持ち込んでもいいと思います。むしろ、意識がお金になりすぎないほうが、投資を長く続けていくためには有効だとすら思います。
オカネ、オカネ、オカネ、ってなると、どうしても人間の意識が尖っていってしまうので。
多くの多肉植物の愛好家たちは、多分まだ株式投資を知りません。彼らが投資の世界の扉を開けるとき、頭の中が「儲けよう、稼ごう」だけにならないことを切に願います。
さらに願わくば、配当株がかわいい、と思ってくれればぼくは嬉しいです。
そういう価値観、そういう投資がこの世の中にはあるんだよ、ってことをぜひ知っていただきたい。
今気がついたけど、植物の「株」も株式の「株」も、同じ「株」なんだから。
アハ、なんか上手いこと言っちゃった。
まとめ。のんびりじっくり「植物型投資」を広めたい
まとめです。
株式投資の世間一般のイメージは、お金のお金によるお金のためのお金、みたいな感じで、とにかく投資をするなら儲けなければならない、と思い込んでいる人は多い(過度に儲かる、と思っている人も多い)。
しかし実際にやってみると、なかなかどうして思い通りに行かないし、時間も掛かる。まさに植物を世話するがごとく。
逆に考えれば、時間を掛けてじっくり取り組んでいけば成果を出しやすいものでもあります。
株を買って配当をゆっくりともらっていく配当投資は、その「植物型投資」の典型です。
株式投資は儲けなきゃいけないわけじゃない。腰を据えて配当を育てるのだって立派な投資です。
そのことがこのブログを通じて少しでも広まると良いなあ、と思います。
ブログ、がんばろ。
オザワークスでした。
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