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PayPay証券で取り扱いのある米国株の配当利回りランキング、2019年8月号です。
もくじ
PayPay証券で米国株、配当利回りランキング2019年8月
ティッカー | 銘柄 | 配当利回り | |
1 | TPR | タペストリー | 6.76% |
2 | GPS | ギャップ | 6.07% |
3 | XOM | エクソンモービル | 5.10% |
4 | IBM | IBM | 4.84% |
5 | PFE | ファイザー | 4.16% |
6 | GM | ゼネラルモータース | 4.11% |
7 | CAT | キャタピラー | 3.54% |
8 | XRX | ゼロックス | 3.50% |
9 | HPQ | HP | 3.36% |
10 | CSCO | シスコシステムズ | 2.98% |
11 | KO | コカコーラ | 2.94% |
12 | INTC | インテル | 2.71% |
13 | GS | ゴールドマン・サックス | 2.51% |
14 | PG | P&G | 2.50% |
15 | BA | ボーイング | 2.49% |
16 | MCD | マクドナルド | 2.12% |
17 | MDLZ | モンデリーズ・インターナショナル | 2.09% |
SPY | SPDR S&P500 ETF | 1.88% |
はい、こんな感じになりました。例によって配当利回り2%以下の銘柄は省略しています。
比較のために、先月7月の配当利回りランキングも出しておきます。
ティッカー | 銘柄 | 配当利回り | |
1 | GPS | ギャップ | 5.02% |
2 | XOM | エクソンモービル | 4.62% |
3 | TPR | タペストリー | 4.38% |
4 | IBM | IBM | 4.32% |
5 | GM | ゼネラルモータース | 3.72% |
6 | PFE | ファイザー | 3.36% |
7 | CAT | キャタピラー | 3.12% |
8 | KO | コカコーラ | 2.98% |
9 | HPQ | HP | 2.97% |
10 | XRX | ゼロックス | 2.85% |
11 | PG | P&G | 2.65% |
12 | CSCO | シスコシステムズ | 2.45% |
13 | INTC | インテル | 2.38% |
14 | BA | ボーイング | 2.27% |
15 | GS | ゴールドマン・サックス | 2.25% |
16 | MCD | マクドナルド | 2.18% |
SPY | SPDR S&P500 ETF | 1.80% |
株価も下がっているし、高配当株買っちゃう?
この1ヶ月の株価乱高下で全体的に配当利回りは高まっています。
特にトップ2の【TPR】タペストリー(ブランド名「コ-チ」)と【GPS】ギャップはともにアパレルで配当利回り6%越えと、高い高い。3位の【XOM】エクソン・モービルも久々に5%を超えてきています。
というように配当利回りは高い。しかし、これが業績が良くてそうなのかと言えば、それは違う。
配当利回りが高い=株価が落ちている、の構図です。
タペストリーやギャップは、米中貿易摩擦でしょうか。エクソンは原油価格の低迷?
株価下落の直接的な原因はわかりませんが、世界中に投資家が先行きに不安を感じて株を売った結果が、この高い配当利回りです。
これをどう見るか? 高配当株を安く買えるラッキーと見るのか、それとも他の人も理由あって売っているのだしなあ、と自分も不安を覚えるのか?
難しい。
それとも株価の下がらない鉄壁銘柄を買っとく?
一方、この1ヶ月の株価乱高下でも配当利回りがほとんど変化していない銘柄もあります。
【KO】コカコーラや【MCD】マクドナルドなどがそれで、配当利回りはともに2%ほどで動いていません。
配当利回りランキングからは漏れてしまっているのですが、【MSFT】マイクロソフトや【SBUX】スターバックス、【V】ビザ、【AAPL】アップルなども配当利回り変わらずです。
ティッカー | 銘柄 | 利回り8月 | 利回り7月 |
KO | コカコーラ | 2.94% | 2.98% |
MCD | マクドナルド | 2.12% | 2.18% |
SBUX | スターバックス | 1.49% | 1.59% |
AAPL | アップル | 1.49% | 1.48% |
MSFT | マイクロソフト | 1.35% | 1.31% |
V | ビザ | 0.56% | 0.55% |
他の銘柄は売られているのにコイツらは売られていない、ということです。だから株価も変わらず配当利回りも変化しない。
なぜ売られないか? きっと儲かっているのでしょうね。いや、世界中の投資家がこれらの企業はこれからも儲けそうだ、と見ているようです。
他の銘柄が売られても下がらないのは、大きな強みです。たとえ配当利回りが低かろうと。
けれど、好調がずっと続く保証はありません。世界中の投資家たちが間違えている可能性もあります。
どう判断するのかは難しい。
TPRでもGPSでも投資して良し。ただし、GEは除く!
配当利回りの高いタペストリーやギャップやエクソン・モービル、IBM、ファイザー、GMその他に投資すべきか。
それとも、配当利回りは低くても株価は揺るがないコカ・コーラ、マクドナルド、アップル、スターバックス、マイクロソフト、ビザなどに投資すべきか。
あるいは、投資資金を温存すべきか。
ぼくの個人的な意見を述べれば、ここで挙げた銘柄はどれも投資のし甲斐がある銘柄だと思っています。
コカ・コーラやビザなどは言うまでもなく、タペストリーなどの高配当銘柄も皆それぞれビジネスに強みを持っています。
存在感のある銘柄はそう簡単には消えません。故にどの銘柄に投資しても必ず得られるものがあります。
……え? じゃあ、【GE】ゼネラル・エレクトリックにも投資しろって言うの?
GEはダメです。あれはゴミです。
ワンタップバイで取り扱いのある米国株のほとんどは、何だかんだ言っても投資すべき銘柄たちですが、GEのように例外もあります。
そして、良かれと思った銘柄がGE化してしまうこともごくまれに起こります。
だから、個別株投資は難しい。次章はその対策です。
個別株に手を出す前に、S&P500で資産の基盤を固めよう
結局のところ、すべての個別株はGEとなる因子を持ち合わせています。そして、いつ「発病」するのかは誰にもわからない。
その対策として、S&P500のETFで一定額の資産の塊を作ってから、個別株に手を出すことをぼくはおすすめします。
世の中には便利なものがありまして、「これ一本」に投資しておけば万事OKというものがあるのです。それが、S&P500のETFです。
このETF一本に投資するだけで、全米を代表する大企業500社に一括して投資できます。つまり、500社の中の1社が仮にGE化しても、その悪影響は500分の1にしかなりません。
どうです、心強いでしょう?
資産運用の始まりは、まずこのS&P500ETFに投資する。最低100万円以上。個人個人の経済状況によっては1000万円以上投資しても全然良いと思う。
そうやってS&P500ETFで資産の土台をきちっと固めてから、個別株で遊べばよい。
それだったら個別株で間違ってGEを掴んでしまっても致命傷にはならないはず。汚染された部位だけを切り落とせばよいのです。
これが基本的な考え方です。
もちろん、ワンタップバイでもS&P500ETFに投資できます。銘柄は、【SPY】SPDR S&P500ETFです。まずはそこから、米国株投資を始めてみてはいかがでしょうか。
オザワークスでした。
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