オザワークスです。
2024年から始まる新NISAに旧NISAから乗り換えようと思っているのですが、新たな問題が発覚しました。
もくじ
旧NISAから新NISAへの移動は手動で
2024年から新しいNISAが始まります。
今度のNISAは非課税期間が無期限になるし、非課税で投資できる金額も大きくなります。
一方で従来のNISAは毎年非課税期間が終わっていき、制度の終焉を実感しています。
旧NISAを使っていたぼくとしては、非課税期間の終わる旧NISAから無期限の新NISAへの資産の移動、これを今後はやっていかないとと感じています。
手始めに、旧NISAで2019年に投資した分が今年2023年いっぱいで非課税期間が終わってしまいますから、まずはこの分を何とかしなくてはいけません。
残念ながら、旧NISAから新NISAへの自動的な移動とかは、制度上できないそうです。
なので、自分で手動でやるしかありません。
でぼくが考えたのが、非課税期間が終わる直前の2023年末に2019年分の旧NISAの資産を非課税のまま売却して、翌2024年に入った直後に同じ銘柄同じ株数を新NISAで買い直す、という方法です。
これなら米国株相場の影響も最小限で済むだろう、とぼくは考えたのでした。
そう書いた記事もあります。
2019年分だけを売却するというようなことができず
しか~し、上で書いた方法では、上手くいかないことが分かりました。
具体的には、旧NISAで2019年に投資した分「だけ」を非課税期間内に売却することができないのです。
ネット証券でNISA口座の資産の欄を見てもらえば分かりますが、特定口座とNISA口座は分かれて表示されています。
が、NISA口座はその内部で投資した年ごとに分かれておらず、NISAはNISAで一緒くたにされています。
例えば、Aという会社の株を2019年は4株、2020年は6株、2年にわたって合計10株NISA口座で買い付けたとしましょう。
ぼくはSBI証券でNISA口座開いています。
SBIでは、何年のNISAで何を何株買いました、という記録を見ることはできます。
ですが、いざそれを売却しようとすると、2019年分と2020年分を合わせた10株のうち何株売却するのですか? という選択しかできません。
2019年分の4株だけを選んで売ることができないんですね。
SBIのNISA口座のポートフォリオでは、A社の株は10株と表示されるだけ。
でもその10株は、今年で非課税期間の終わる2019年分の4株と、もう1年非課税期間の残っている2020年分6株の2種類のA社株があるのです。
こんなの制度の不備とネット証券の怠慢だと思うけど、さあ困った。
まあ、2019年はA社だけ、2020年はB社だけ、というような感じで違う銘柄の買い付けをしている人には関係のない話なんですけどね。
解決策1、まとめて売っちまえ
この問題の解決策は、2通りあります。
1つ目は、少々大雑把ですが、2019年分とか2020年分とか関係なくA社の株は全部売る、という方法です。
確かに2020年分に関しては非課税期間はもう1年ありますが、つってもたかだかもう1年です。
ここで売ってまとめて新NISAのほうで買い直せば、非課税期間は無限ですから、そこまで損があるわけでもない気がします。
少なくともA社の株については移動の作業もこれっきりで終わりますしね。
何年にもわたって面倒なことをせずに済む。
加えて、新NISAになって非課税で投資できる金額も2倍になります。
2019年に投資した120万円分プラスアルファ2020年分の株の一部を売却したとしても、2024年の新NISAの非課税投資枠240万円に収まりきらない、ということも考えにくい。
いい方法じゃん。
米国株儲かりすぎでまとめて売れない
しかしこの1つ目の方法にも問題がありました。
この5年間で米国株が結構上がっておりまして、2019年に投資した約120万円分の米国株が、すでに200万円以上に膨らんでいるんですよね。
この状態で2019年分と2020年分の一部を売却、ということになると、マジで2024年の投資枠240万円をオーバーしかねません。
だから、あんまり2019年分以外を売りたくはないですね。
ぼくもNISA口座の評価損益を見てびっくりしました。
え、こんなに上がってたのかと。
意外なところで米国株の威力をまた思い知りました。
2020年に投資した分なんて現在220万円を超えているので、普通に2020年分だけを新NISAに移動することすらもできないかもしれません。
やっぱり米国株は最高です。
解決策2、特定口座に移して売却
解決策の2つ目は、2019年にNISAで投資した分を特定口座に移してそこで売却する方法です。
やり方は簡単。
何もしない、これに尽きます。
旧NISAでは、非課税期間が5年間と決まっていて、その5年が過ぎると自動的にNISA口座から特定口座へと保有資産が移されます。
この仕組みを利用して、NISAの2019年分の非課税期間が終わる2023年末までほったらかしにしておけば、2024年になったらそれらは自動的に特定口座に移されます。
当然、2020年に投資してまだ非課税期間が残っている分はNISA口座に置かれたままですから、この方法ならA社の株を4株と6株に分けることが可能なんですね。
あとは、特定口座に移った2019年分を売却するだけです。
これならいけそう。
口座を移ると取得価格がリセットされる
でも待って?
NISA口座から特定口座になってそこで売却するってことは、もう非課税口座じゃないから税金取られちゃうってことじゃない?
おっしゃる通り。
確かに上でも書いたように、ぼくの2019年分のNISAには利益がしっかりたっぷり乗っております。
それを非課税のNISA口座のまま売れば、税金は取られず丸儲けです。
でも、特定口座では売却時に利益に対して約20%課税されてしまいます。
損じゃん。
だからみんな「NISAはやったほうがいいぞ」と言うわけですね。
しかし、この問題も大した問題ではありません。
NISA口座から特定口座へと移るタイミングで、保有している資産の取得価格が、特定口座へと移るタイミングでの価格になるからです。
簡単に言うと、株を買った価格が現在価格へとリセットされるわけね。
で、特定口座へ移ったらすぐ売却するわけだから、売却益なんてほぼなくて、故に取られる税金もない、ということなんですね。
これだ、この方法ならいけるぞ。
もうちょっと制度的になんとかしろや
というような方法を思い付きましたので記事にしてみました。
本当ならこんな面倒なことをしなくても素直に旧NISAから新NISAへとロールオーバー(自動移動)させてくれれば一番なんですけどねえ。
貯蓄から投資へ、などと言いつつ使い勝手の悪い制度を作るのが役人です。
一番格好いいのは、旧NISAなんて勝手に終わっていくものには目もくれず、新NISAでバシバシと新たな銘柄を買い付けていくことなのですが、そこはお金がないということで。
何でも利用しよう。
オザワークスでした。
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