オザワークスです。
とうとうマネックス証券でも起こりました、債券ETFの国外税の還付。
相変わらず仕組みがよくわからんやつです。マネックス証券で【PFF】iシェアーズ米国優先株式&インカム証券などを保有している方は、配当の入金履歴を見てビックリされたのではないでしょうか。
その説明の前に、とりあえず今週の配当から行きましょう。
(マネックス・特定) $26.92
【KHC】クラフト・ハインツ
(マネックス・特定) $17.24
【HYG】iシェアーズiBoxx米ドル建てハイイールド社債
(マネックス・特定) $3.16 国外税還付金
【PFF】iシェアーズ米国優先株式&インカム証券
(マネックス・特定) $1.19 国外税還付金
【DIA】SPDRダウジョーンズインダストリアルアベレージ
(SBI・NISA) $4.63
(マネックス・特定) $13.57
【IP】インターナショナル・ペーパー
(マネックス・特定) $14.71
【DIA】SPDRダウジョーンズインダストリアルアベレージ
(マネックス・特定) $3.70
【HYG】iシェアーズiBoxx米ドル建てハイイールド社債
(マネックス・特定) $0.80 国外税還付金
【PFF】iシェアーズ米国優先株式&インカム証券
(マネックス・特定) $0.34 国外税還付金
(GMOクリック・CFD) ¥1
2018年12月合計 $572.31
2017年12月合計 $443.19
2016年12月合計 $408.24
2019年合計 $5791.87
2018年合計 $4576.96
2017年合計 $3996.81
2016年合計 $3408.96
今まで全部合計 $21862.50
2018年CFD米国株配当合計 ¥9441
2017年CFD米国株配当合計 ¥1327
今まで全部CFD米国株配当合計 ¥29950
2019年ワンタップバイ米国株配当合計 ¥147
2018年ワンタップバイ米国株配当合計 ¥12
今まで全部ワンタップバイ米国株配当合計 ¥159
マネックス証券でも国外税の還付が起こった
マネックス証券でも国外税の還付がありました。
とある日のマネックス証券での配当入金履歴
国外税の還付です、との表記はどこにもないものの、この細かい金額がマシンガンのように入金してくる感じは、SBI証券で毎年起こっている国外税の還付に瓜二つです。
昨年(2018年)11月のSBI証券の入金履歴
雰囲気が同じですから、多分そうなのでしょう。
とうとう2019年は、SBI証券だけでなく、マネックス証券でも国外税の還付が起こりました。
国外税の還付とは?
国外税の還付、って何? という方のために説明しましょう。
国外税は外国源泉税とも言われる、外国株や海外ETFの配当金に課せられる税金です。
外国株や海外ETFの配当金には、国外税と国内税という2種類の税金がかかってきます。国外税は、外国企業の本拠地、つまり海外で取られる税金で、国内税は日本で取られるものです。
2回も税金取られちゃうんですね。悲しいことに。
還付の話は国外税、特に米国の国外税についてです。
米国株(米国籍企業)や海外ETFの配当金に課せられる国外税の税率は10%です。毎回10%取られています。
ところが米国の税のルールには、米国内での金利・利子には課税しない、というものがあります。簡単に言えば、米国の銀行預金の利息には課税しないよ、ということです。
全世界から米国に対しての投資を盛んにするための措置らしいです。
このルールが関係してくるのが債券に投資するタイプのETFです。米国で発行された債券の利益の一部は金利によって得られたものなので、そこには課税できないはずです。
利益のどのくらいの部分が金利によるものなのかを計算する必要があるため、一度10%の国外税を徴収しておいて、あとから非課税分を還付する、これが国外税の還付の仕組みと流れです。
国外税の還付の注意点
注意点としては、国外税が還付されるのは米国の金利に関係する銘柄であるということです。
なので、米国の個別株や株式100%のETF(DIAやVOOなど)などは還付がありません。これらの配当金には米国の金利が関係しないからです。
米ドル建ての債券ETFであっても、米国内で発行された債券でないと税金の還付は起こらないようです。
【EMB】iシェアーズJ.P.モルガン・米ドル建てエマージング・マーケット債券などでは一度としてありません。
国外税が還付されるETF一覧
ぼくの保有する銘柄で、これまで国外税の還付が起こった銘柄一覧です。どうもこういったETFで還付があるようです。【PFF】iシェアーズ米国優先株式&インカム証券でもあります。
ティッカー | 銘柄 |
HYG | iシェアーズiBoxx米ドル建てハイイールド社債 |
JNK | SPDRブルームバーグ・バークレイズ・ハイ・イールド債券 |
PFF | iシェアーズ米国優先株式&インカム証券 |
AGG | iシェアーズ・コア米国総合債券市場 |
BIV | バンガード・米国中期債券 |
BND | バンガード・米国トータル債券市場 |
IGIB | iシェアーズ米ドル中期社債 |
LQD | iシェアーズiBoxx米ドル建て投資適格社債 |
TLT | iシェアーズ米国国債20年超 |
VCIT | バンガード・米国中期社債 |
国外税の還付には未解明な部分が多い
あくまでぼくの体験ですが、今まで国外税の還付はSBI証券でしか起こらない現象でした。SBIと同じETFをマネックス証券でも保有していたにもかかわらずに。
楽天証券ではETFを持っていないので知りません。
それが2019年の12月になって初めてマネックス証券でも国外税の還付が起こりました。驚くと同時に「なぜ今になって?」と謎は深まります。
今回マネックスで還付があったのは、【HYG】iシェアーズiBoxx米ドル建てハイイールド社債と【PFF】iシェアーズ米国優先株式&インカム証券だけです。他のETFの還付金はどこへ? 謎です。
そのHYGとPFFにしても、SBIでの還付はそれぞれ6月と3月に起こっています。何ゆえ同じ銘柄でも証券会社が違うと還付の時期がこれほどまでにズレるのか? 謎です。
そもそも銘柄ごとに還付の時期がズレるのも考えてみれば理由がわかりません。謎です。
謎ばっかじゃねーか!
あまり気にする必要はない現象
国外税の還付についてはこのようによくわからないことが多いです。まあ、ぼくの投資額だと還付されるのもせいぜい数百円程度の世界なので、まいっか~、とほとんど放置しています。
それほど得も損もないことなので、気にしすぎることもないでしょう。
ただ、米国債などに多額の投資をしている方にとっては、なかなか無視できない問題になるのかもしれません。
そういう方は、ぜひともがんばって国外税のカラクリを解明してくださいネ。
オザワークスでした。
(マネックス・特定) $14.45