ミャンマーでクーデター発生。発展途上国への投資はやっぱり危険

オザワークスです。

2021年2月1日、スマホ証券のワンタップバイがPayPay証券に生まれ変わったその日、東南アジアにあるミャンマーという国で軍事クーデターが起きました。

蜂起したミャンマー国軍は国会を占拠し、多数の政治家を拘束。軍が政治権力を掌握しました。

絵に描いたようなクーデターが起きちまったわけです。

今回のミャンマーのクーデターの詳しいいきさつや理由、細かいディテールなんかをぼくはよく知りません。日本人のぼくからするとどこかの遠い国の出来事です。

ただ、投資家としては、こういうことがあるから途上国への投資って危ないんだよな、と思いました。

ミャンマーってどんな国?

ミャンマーは東南アジアにある熱帯の国です。人口は約5000万人。仏教徒が多い。

日本とミャンマーの位置関係はこんな感じ。

こんなところでクーデターが起きました。

ミャンマーは元々何十年も軍が権力を握っていて、民主国家になったのがほんの10年だか15年くらい前。アウンサンスーチーさんの活躍でね。

それが今回またひっくり返ったってわけです。

クーデターを起こしたミャンマー国軍のバックには中国がいるのではないか、という話も。民主主義大嫌いですからね。

ミャンマーは発展途上国

ミャンマーは貧しい。

ミャンマーの国民一人当たりのGDPは約6000ドル。日本は4万ドル。

GDPってのは、あれだ、収入と考えとけばここではいいです。日本人の平均年収は400万円だけど、ミャンマー人のそれは60万円。

いわゆる発展途上国ですね。

意地悪な言い方をすると、後進国。日本を含む先進国の逆の意味ね。

発展の途上にある国だからこれからグイグイ成長する?

発展途上国って、意味としては「まだ経済的な発展の途中にある国」となります。

だから、これからグイグイ発展しそうだな、と投資家に思われることが多いです。実際そう言っている文章も多い。

確かに伸びしろがあるので、米国や英国や日本などのいわゆる先進国よりも、波に乗れば経済成長をグングンするだけのポテンシャルはあります。

例えは悪いですが、これまで勉強してこなかった不良がいざ勉強を始めたら成績がグイグイ伸びるのと同じ。元が低いからね。

だからそこへ投資すれば利益もグイグイだ! と考えるのは理に適ってはいるのです。

だけど。

自由と民主主義のない国は発展しない

いわゆる発展途上国に共通しているのは、政治的な不安定さ。

今回のミャンマーみたいにいきなり簡単にクーデターとかが起きて、全部ひっくり返っちゃう。民主主義が根付いていないのですね。

以前のミャンマーがそうだったし、これからまさにそうなってしまうかもしれないけれど、独裁国家も発展途上国には多い。

独裁者とその周囲だけが甘い汁を吸い、一般大衆は貧しく自由すらも抑圧される。

自由と民主主義が損なわれていると、結局経済は発展しません。これが我々のような「外国人投資家」には問題になります。

途上国に投資しても結局失敗に終わる可能性が結構あるのです。

今回のクーデターでミャンマーに投資している日本企業などは戦々恐々としていることでしょう。

すんごく発展するかもしんないけど、結構リスクも高い。それが発展途上国への投資だと思います。

下手すると国が丸ごと潰れたりする。

自由と民主主義が当たり前のようにあり、国が潰れるなんてちょっと想像もできないのが我々先進国のおとぼけ投資家たちです。

我々の常識が通用しない国というものもあるんだと、常日頃から思っておきましょう。

中国への根本的な勘違いをしていませんか?

ちょっと脱線。発展途上国は経済成長しない論で、じゃあ中国はなんだ? あれほど発展してるじゃないか! という意見が上がりそうなのでぼくの意見を書いておきます。

中国は中国共産党が一党独裁をする国です。当たり前ですが、自由と民主主義どちらもまったくありません。

けれど、GDPで日本を追い抜くまでに経済成長しました。

それができた理由は、ひょっとしたら中国に投資をした先進国の企業や投資家たちが、自由と民主主義が当たり前にあるもんだと勘違いしていたからなんじゃないかと最近ちょっと思います。

共産主義の国では、私有財産が認められません。土地も工場も企業もみんな国のものです。

↑このことを自由と民主主義が当たり前にある先進国の投資家たちは忘れていると思います。

例えば、ぼくが自分のお金で中国国内に工場を建てました。

その工場の所有権は、中国にあります。ぼくではありません。工場という財産の所有は認められないのです。

じゃあ、それは嫌だから工場を売って中国から撤退します。

売れません。ぼくには所有権がないからです。

どうしますか?

ぼくは諦めてトボトボと日本に無一文で帰るしかないのです。

これが中国って国です。投資してくれるのはウェルカム。だけど、一度中国内に持ち込んだ資本を国外に持ち出すのはダメ。

こんなドロボーみたいな国の仕組みが中国です。

世界中の企業や投資家がそこんとこを勘違いして中国に投資してしまい、中国はここまでは発展できました。

ただ、今になって「中国はやばい」という本性がバレてきて、色々なところで仲間外れにされ始めています。当然でしょう。

自由と民主主義を愛する国々が結束してしまえば、中国の居場所など世界にはありません。

では、中国共産党は反省して国民に自由と民主主義を開放するか?

それこそあり得ません。そんなことをしたら共産党政権は絶対に崩壊します。

民主化はできず、かと言って共産党独裁のまま進んでも頭打ち、だから今焦って世界中にケンカを売りまくっているのです。

いずれ崩壊するでしょう。自由と民主主義がなければ結局は発展しないのです。

途上国よりもやっぱり米国株だよね

長くなりました。

中国を含む発展途上国への投資は控えたほうが良いでしょう。

身銭を切って投資するわけですから、そんなクーデターが頻繁に起きたり、デフォルトしたりするようなところではなく、政治的経済的に安定した先進国への投資で十分です。

先進国の中でも、これは口を酸っぱくして何度も言っていますが、米国への投資が最も良いです。

世界経済の約4割を米国が占めています。まさにキング。

経済成長の速度が概ね遅めな先進国の中でも群を抜いた成長率を誇り、クーデターの心配もない。

そして自由と民主主義の本家本丸ですから。
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もちろん、米国も様々な問題を抱えてはいますが、それでも米国株が現時点では最高の投資先であるとぼくは今日も思うのです。

オザワークスでした。

"share"とは株式を意味する英単語でもある

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オザワークス
なまえ:オザワークス 生まれ:1980年 投資は2013年から開始。長野県在住。 投資初心者、またははじめてアメリカ株に興味を持たれた方向けに「米国株の長期配当投資」を紹介しています。 自分自身も米国株投資家でして、配当金を再投資して株を買い続け、不労所得のさらなる増大を目指します。 また、分散投資を重視し、毎日配当金が入金するようなポートフォリオを作っていきます。 外国株CFDでも米国株に投資し、CFDを舞台に長期配当投資へ挑戦しています。 証券会社選びから税金関係まで、初心者向けの米国株情報ブログを目指します。