はじめての証券会社選び

オザワークスです。

よし、投資をしよう、そう思っても具体的にどうして良いかわからない人は多いはず。今回はそんな方に、個人投資家にとって必要不可欠な「証券会社」を紹介します。

証券会社って何するところ?

株式は証券取引所で毎日売ったり買ったり取引されています。その取引所へぼくのような個人投資家が、◯◯商事の株1000株売ってくれ~、と言って入っていっても警備員につまみ出されるだけです。株というものは、八百屋で大根を買うようには買えないのです。

ではどうするのかというと、株を買ったり売ったりすることを投資家の代わりにやってくれる人たち、に頼むことになります。これが証券会社の役割のひとつです。投資家の株取引の窓口になっているわけですね。

投資は証券口座を開くところから始まる

投資家の投資活動は、証券会社で証券口座を開くところからスタートします。証券口座は、まあ、銀行の銀行口座に相当するものです。そこへお金を入れて、それを資金に株を買ったり、債券を買ったり、FXをやったりするわけです。投資活動のベース基地みたいなものですね。

証券口座は個人でいくつも持つことができます。ただしほとんどの証券会社では、ひとつの証券会社で作れる口座はひとつだけです。なのでもし複数の証券口座が欲しい場合は、複数の証券会社に口座開設することになります。

多くの証券会社で口座の開設や維持管理自体は無料となっていますから、とりあえず作ってみてから比較検討するのもひとつの手ですね。

証券会社の種類

さて、その証券会社ですが、非常にたくさんあります。星の数ほどです。まさに選り取り見取りで目移りしちゃう。どうやって選ぼうか迷います。

また、証券会社はそれぞれの特徴や得手不得手によって、いくつかの種類にも分けられます。すべての証券会社が同じ投資商品やサービスを扱っているわけではない、ということです。

そこで、ここはぼくのおすすめする「米国株の長期配当投資」を皆さんにもやってもらうと仮定して、数多の証券会社をふるいに掛けていき、最終的に使う証券会社を絞り込んでみましょう。

大手証券会社 vs ネット証券

まず証券会社は大きく2つに分けられます。全国に支店を持ち、そこで投資家と面と向かって商売する大手の証券会社。昔ながらの証券会社ですね。野村證券や大和証券なんかがそうです。地域密着型の証券会社もこちらに含めます。

それと、インターネットを使った取引を主とする、いわゆるネット証券です。ネット証券は総じて社歴が短く、証券業界では新興勢力です。

20世紀と21世紀の戦い、そんな図式です。まずはこの2つを比べてみましょう。

大手証券の手数料、たっか!

大手証券とネット証券、両者の最大の違いは、取引コストです。投資をするためにかかるコストですね。

例えば口座管理料。株を買って保有する場合に口座を管理するから手数料よこせ、ということです。規模で言えば国内第2位の大和証券の口座管理料は、年間1620円。ネット証券では口座管理料なんて言葉聞いたこともありません。無料です。

そしてなんといっても重要なのが、取引手数料です。これが全然違います。国内首位の野村證券で100万円ほど日本株を買ってみましょう。野村證券でも一応ネット経由で注文できるようで、この場合一取引1029円の手数料を取られます。正直、意外と安いです。

しかし、電話で注文という20世紀の取引方法では、7509円。1回株を買う度に7509円失うということです。さすがです。

大和証券だとこれがもっといかつくて、ネット注文で9309円。店頭で注文する場合、12420円となっております。さすがです。

ネット証券の魅力、手数料の安さ

一方、ネット証券最大手のSBI証券では、日本株を100万円ほど買った場合手数料は、487円。野村證券の半分以下、大和証券の……。

SBI証券の手数料はネット証券内ではまあ平均的、といったところなので、もっと安いところもあります。

手数料は証券会社の稼ぎの源泉なのでタダにしろとは言えないのですが、取引の度に掛かってくるものです。高いより安いほうがいいですよね。

ネット証券一択で

手数料以外の差異としては、投資の情報であったり、投資に関するアドバイスに大手証券は特徴があります。が、情報なんて今の時代ネットでいくらでも手に入りますし(もちろん無料で)、証券会社がお客に勧めてくるものに有益なものは一切ありません。

別に野村や大和で高い金払って株を買っても、それが上がるなんていうことはまったくありません。株価も配当も、どこで買っても一緒。だったら、安く買うべきです。

よって、投資ははじめからネット証券一択で決まりですね。

ネット証券にもいろいろある

さてネット証券で行こうと決めたわけですが、一口でネット証券と言ってもいろいろあります。大きいのから小さいのまで、取扱商品もまた様々です。

ネット証券同士での手数料の差は、もうそれほど大きなものにはなりません。あまりに小規模で聞いたこともないようなネット証券はちょっと怖いので、あくまで日本株を取引するだけなら、ネット証券の大手と言われるものを選んでおけばハズレはないでしょう。

具体的には、最大手のSBI証券、2番手の楽天証券、マネックス証券、カブドットコム証券、松井証券、GMOクリック証券、岡三オンライン証券、こんなところでしょうか。

米国株に投資できる証券会社は限られる

日本株をやるのであれば、大手ネット証券を選んでおけばいいのですが、米国株をやりたい、となると話は違ってきます。

2018年5月現在、米国株に投資できる大手ネット証券は以下の通り。

この4社だけです。この4つ以外のネット証券では、米国株の取扱がありません。

またこのうちのGMOクリック証券ですが、ここではCFDというちょっと特殊な方法でのみ米国株にアクセスできます。いわゆる現物取引ではありません。CFDはちょっとややこしいので、とりあえずGMOクリック証券は脇に置いておきましょう。

米国株投資なら、3ネット証券

残ったのはSBI証券、楽天証券、マネックス証券の3証券です。3社はどこも米国株投資に対応し、口座管理料もなく、取引手数料も現在はまったく同じです。はっきり言ってどれを選んでも特別大きな差はありません。どれでもOKです。

口座の開設や維持にコストが掛からないので、3つすべて証券口座を作ってしまうのも全然ありです。作ってみて、吟味して、使いやすそうなものを最終的に選ぶ、賢いやり方です。

この記事も長くなりましたし、最後に3つの証券会社を簡単に紹介して終わりたいと思います。

1番のおすすめ、ネット証券最大手SBI証券

3つの証券会社の中でぼくが一番オススメしたいのが、SBI証券です。

SBI証券の利点は、証券会社としての使い勝手ももちろん良いんですけど、それよりも同グループのネット銀行である住信SBIネット銀行との連携にあります。

米国株に投資するためには、手持ちの日本円を米ドルに替える必要があります。為替取引ですね。この為替取引にももちろん手数料が掛かりまして、通常SBI証券で米ドルに替えた場合1ドルあたり25銭の手数料を取られます。

ところが、住信SBIネット銀行で為替取引する場合、手数料が1ドルあたりたったの4銭で済むんです。そして住信SBIネット銀行で作った米ドルは、無料かつリアルタイムかつ回数無制限でSBI証券の口座に移すことが可能です。これめちゃくちゃ簡単で、かつお得です。もうSBI証券で為替取引する必要はありません。

他の2証券はこんな強力な銀行との連携機能はなく、今日もしょんぼり25銭です。明確に投資コストが違います。SBI証券おすすめです。

マネックス証券は取扱銘柄数と細かい注文方法に強み

マネックス証券は、ネット証券の中で早くから米国株への投資に力を入れています。他社に先駆けて米国株の取引手数料を引き下げ、特定口座という税金等の管理がお手軽になる制度にネット証券で最初に対応させたのもマネックス証券でした。まさに日本国内における米国株投資の牽引役だったのです。

マネックス証券の強みは、取り扱っている(取引が可能な)米国株の銘柄の多さと、多彩な注文方法です。3000銘柄という取扱銘柄数は、SBI証券や楽天証券の軽く倍以上ですし、「成行」や「指値」はもちろん、「逆指値」等の複雑な注文方法もネット証券で唯一実現しています。注文可能期間が最大90日というのも見逃せません。

ただ、ガガガっと書いた上のことについてですが、実はそれほど重要なことでもないと、ぼく個人としては感じています。3000銘柄あると言っても、実際長期配当投資に向いた大型銘柄は他の証券会社でも大概扱っていますし、多彩な注文方法もあると便利ですが、「必要か?」と問われれば「別に」のレベルです。

もちろん米国株投資の先駆けとして、その性能は十分です。使って困ることはないでしょう。ぼくのメイン証券でもあります。

平凡だがポイントを使った投資に期待~楽天証券

最後はネット証券2位の楽天証券です。楽天証券はこう言っちゃナンですが、業界1位のSBI証券をそのままひと回り小さくしたような印象で、どうにも飛び抜けた特徴がない印象の証券会社です。良く言えば角が立たない必要十分、悪く言えば平凡中途半端。

とはいえ普通に投資するならこれで十分です。ネックだった取引手数料も他2社と同じ水準になりましたし、困る要素は何もありません。

米国株からは少し離れますが、この楽天証券の面白いところは「楽天スーパーポイントを投資に使える」サービスです。現金を何も使わずに手持ちの楽天スーパーポイントで投資信託が買えます。

2018年現在まだポイントで買い付けできるのは投資信託だけという状況ですが、これが将来的に米国個別株や海外ETFにまで手が広がれば、また米国株投資が一段と面白くなるでしょう。

証券会社選び、まとめ

いやあ、長い記事になりました。それだけ投資家にとって証券会社選びは大事ということです。

まとめますと、米国株投資ができるネット証券の中ではSBI証券が一番のおすすめです。同時に住信SBIネット銀行の口座開設もどうぞ。

また、マネックス証券楽天証券も別にデメリットがあるわけではないので、全然普通に使えます。一番重要なのは、株主還元抜群の米国株に手軽に投資できるか否か、ですから。その条件は楽々クリアしています。

とまあこんなところで今回は終わりです。オザワークスでした。

"share"とは株式を意味する英単語でもある

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ABOUT US
オザワークス
なまえ:オザワークス 生まれ:1980年 投資は2013年から開始。長野県在住。 投資初心者、またははじめてアメリカ株に興味を持たれた方向けに「米国株の長期配当投資」を紹介しています。 自分自身も米国株投資家でして、配当金を再投資して株を買い続け、不労所得のさらなる増大を目指します。 また、分散投資を重視し、毎日配当金が入金するようなポートフォリオを作っていきます。 外国株CFDでも米国株に投資し、CFDを舞台に長期配当投資へ挑戦しています。 証券会社選びから税金関係まで、初心者向けの米国株情報ブログを目指します。