オザワークスです。
最近よく聞く単語「ESG投資」とか「クリーンエネルギー投資」。
これは主に自然環境に配慮した企業への投資、なんてことを意味します。
流行っています。
こういう流行っているものに投資して良いものなのでしょうか。
ESG投資の波が来た
米国大統領がバイデン氏に決まり、民主党政権になったことで今後はより一層「ESG投資」「クリーンエネルギー投資」が活発になる、などと言われています。
大統領選のことを抜きにしても、ちょっと前からやれ「脱炭素」だの「地球温暖化」だの「プラスチックごみを減らせ」だの、地球環境を思いやれとの声がやかましい。
気が付けばなんか世界的にそんな流れになっています。
一言でいえば、流行っているんですね。そういうのが。
投資の世界にもその波が来ています。
流行り物は廃れることも多い
じゃあ、流行っているなら我々投資家もその波に乗ったほうが良いのか?
ぼくにはそんなことわかりません。
ESGとやらが流行りを超えて本格的に定着することもあるだろうし、そうはならずに一過性のもので終わるかもしれません。
ぼくが言いたいのは、流行り物というのはあっけなく廃れることも多い、ということだけです。
ですから、流行っているからという理由で投資したりなんかすると……。
10年前、BRICS
意外に思うかもしれませんが、投資の世界は結構流行り廃りがあります。
例えば、10年くらい前かなあ、BRICS(ブリックス)なんてものが流行りました。
BRICSは5つの国の頭文字を並べたもので、これからはこの5か国が経済的に台頭するはずだから、コイツらに積極的に投資しようぜってことです。
5か国とは、Brazil(ブラジル)、Russia(ロシア)、India(インド)、China(中国)、South Africa(南アフリカ)です。
BRICS各国が実際に発展したかはともかくとして、BRICSという言葉は2021年もう聞かなくなりました。どこへ行ったんでしょう?
数年前、バイオ株
また、数年前にはバイオ株が流行りました。
一番有名なのがバイオ医薬品メーカーの【GILD】ギリアド・サイエンシズ社ですね。
2014~15年頃は、「バイオでなければ人に非ず」「ギリアドに投資しておけば一生安泰」などと言われたものです。
ギリアド・サイエンシズの株価10年チャート
ところが、チャートを見てわかる通り、ギリアドの株価は2015年を頂点にして以後下がっていってしまいました。
バイオ株の流行が終わったのです。
投資の流行は作られる
このように投資には流行があります。
他にもGAFA(GAFAMとも。グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフトの頭文字)がもてはやされたり、仮想通貨が爆発的な注目を浴びたりしたのも記憶に新しい。
これらは皆、流行です。
そして今、ESGや再生可能エネルギー関連の投資が流行りそうな勢いです。
なるほど、これらの流行の中から「本物」が生き残ることもあるでしょう。
投資してみてもいいかもしれません。
ただ、流行というものは、その裏側で流行を作り出す人間がいることを忘れてはいけません。
証券会社とか、その証券会社からお金をもらってモノを書く証券アナリストなどが流行の仕掛人です。
証券会社や証券ブローカーは、とにもかくにも投資家に投資してもらわないと商売になりません。
なので、あらゆる手を使って「今この投資が熱いですよ!」とアピールしてきます。
本当に色々な手を使います。超の付く有名投資家にそれらしい発言をさせるとか、証券・金融業界一丸となって流行を作り出します。
投資ブロガーのぼくだってその片棒を担いでいるかもしれません。
慌てて飛びつく前に
それを悪いとは言いません。彼らも商売です。
ただ、情報の受け手である我々投資家が、その流行に簡単に乗ってしまうのはどうでしょう?
もう少し考えたい、とぼくは思うのです。
慌てなくても投資は逃げません。
飛びつく前に、流行りっていつかは廃れるものだよなあ、と原理原則に思いをはせる余裕が欲しいですね。
そんなことを思いました。
オザワークスでした。
次回は、ぼくなりの流行り物の見極め方です。流行り物か本物か、ぼくならこうやって見極めます。
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