オザワークスです。
SBI証券のNISA口座で保有しているブラジルの銀行株【BBD】バンコ・ブラデスコが、調べてみると凄まじい配当利回りになっているのでネタにします。
配当利回りは31%。これは2019年の実績です。
そんな超高配当のバンコ・ブラデスコに魔法の粉を振りかけると、あら不思議。2020年の配当利回りは100%になってしまうかもしれません。
今回はヒリヒリするような配当のお話です。
でもその前に、今週のしょぼい配当から。
(マネックス・特定) $0.09
(マネックス・特定) $13.19
【BBD】バンコ・ブラデスコ
(SBI・NISA) $63.86
(マネックス・特定) $15.68
【BNS】バンク・オブ・ノバ・スコシア
(マネックス・特定) $16.46
【SPY】SPDR S&P500ETF
(SBI・NISA) $7.47
(ワンタップバイ・特定) ¥52
2018年10月合計 $356.17
2017年10月合計 $282.53
2016年10月合計 $283.46
2018年11月合計 $349.53
2017年11月合計 $279.07
2016年11月合計 $208.42
2019年合計 $5042.08
2018年合計 $4576.96
2017年合計 $3996.81
2016年合計 $3408.96
今まで全部合計 $21112.71
2018年CFD米国株配当合計 ¥9441
2017年CFD米国株配当合計 ¥1327
今まで全部CFD米国株配当合計 ¥27175
2019年ワンタップバイ米国株配当合計 ¥147
2018年ワンタップバイ米国株配当合計 ¥12
今まで全部ワンタップバイ米国株配当合計 ¥159
もくじ
配当がヤバい【BBD】バンコ・ブラデスコ
米国株投資家の皆様、ブラジルの銀行である【BBD】バンコ・ブラデスコという銘柄をご存じでしょうか。
この「バンブラ」の配当がヤバいということに最近気が付いてしまいました。
配当がヤバいと言うと、「配当利回りがヤバい」のかそれとも「配当の支払い方がヤバい」のか大抵どっちかだと思うんですけど、バンブラはどっちもヤバいのです。
1年で15回も配当を支払う銀行
ではどうヤバいのか、まずは下の表をご覧ください。
これはバンコ・ブラデスコの2019年の配当支払いスケジュールと金額を表したものです。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
$1.04 | $1.09 | $1.08 $35.49 |
$1.02 $462.33 |
$1.03 | $1.02 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
$1.05 $9.47 |
$0.95 | $0.97 | $0.97 $63.86 |
($1.00) | |
年間配当額合計 $582.37 |
バンブラは個別株でありながら毎月配当です。それだけでもちょっとアレですが、3月、4月、7月、10月にはその月2回目の配当入金イベントがあります。
つまり、毎月配当以上の配当支払い回数なのです。
これはヤバい。こんな銘柄世界広しといえでも他にないでしょう、多分。
ちなみに11月の配当は、2019年に関しては10月に前倒し入金になったようです。2018年までは普通に11月にも入金していました。
配当利回り31%のキレキレ銀行株
次に、バンブラの配当の金額についてのヤバさです。本当はこっちの方がもっとヤバいです。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
$1.04 | $1.09 | $1.08 $35.49 |
$1.02 $462.33 |
$1.03 | $1.02 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
$1.05 $9.47 |
$0.95 | $0.97 | $0.97 $63.86 |
($1.00) | |
年間配当額合計 $582.37 |
ぼくは、バンコ・ブラデスコをSBI証券とマネックス証券の2社で保有しています。今回表にしたのは、SBI証券のNISA口座で保有しているバンブラの配当額です。
正確な数字はちょっと忘れましたが、ぼくがバンブラに投資した金額は大体20万円くらい。250株保有です。
2019年は、20万円投資したバンブラから582ドルの配当金をもらっています。
582ドル? 1ドル=108円で計算すると約6万3000円です。
20万円で買った株から1年間で6万3000円の配当金をもらう。
これはヤバい予感。
気になる配当利回りは……31.5%!
これはヤバい!
いや、これ現物株ですよ。レバレッジとか使っていないですから。NISA口座で国内税が非課税とはいえこれはすごすぎる。
配当利回り31%て、どんぐらいすごいの?
配当利回り31%がどのくらいすごいのかいまいちピンとこない人がいるかもしれないので、例え話をしましょう。
例えば、配当利回り31%のバンブラを100万円分買って保有しているだけで、1年間に31万円の配当金がもらえます。
巷でよく聞く高配当銘柄の【T】AT&Tも配当利回りはせいぜい5~6%で、100万円投資したって年間5~6万円の配当金をもらえればいいほう。
バンブラの31%がいかにすごいか、です。
もし1000万円分のバンブラに投資していれば、配当金は年間310万円です。これ、ほとんどぼくの労働年収と同じです。
寝てても、バンブラさえ保有していれば310万円が勝手に懐に入ってくる。
あれ、働く必要ある?
今2000万くらい資産はあるから、これ全部売って全部バンブラを買ったら、配当収入は年間620万円……。
あれあれー? 正社員のお父さんたちの年収を超え始めたぞお?
……もくもくと頭の中で黒くて悪い夢が広がっていきます。
これはヤバい。
このようにちょっと正気を失いかけるくらい、配当利回り31%という数字は強烈なのです。
超高配当の秘密は4月にあり
では、バンブラのヤバすぎる配当利回り31%のカラクリを解説しましょう。
もう一度先の表を見てください。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
$1.04 | $1.09 | $1.08 $35.49 |
$1.02 $462.33 |
$1.03 | $1.02 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
$1.05 $9.47 |
$0.95 | $0.97 | $0.97 $63.86 |
($1.00) | |
年間配当額合計 $582.37 |
もうお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、バンブラの年間配当額の約8割が実は4月の配当によるものです。4月の配当だけがバカでかくて、他の月はオマケみたいなものです。
この4月の配当にバンブラの秘密があります。
株式配当とは?
バンブラの4月の配当は、普通の配当金ではありません。
株式配当、と呼ばれるちょっと特殊なものです。
普通の配当は現金がもらえますが、株式配当では文字通り株式そのものが配当されます。
バンブラの株を保有していると、ある日保有している株数が増えます。これが株式配当です。
バンブラはこの株式配当を毎年行う珍しい銘柄でもあります。
SBIナイス! 株式配当を自動で現金化してくれる
でも株式配当だったら株数が増えるだけで、配当金がもらえるわけではありません。株は株、お金はお金ですから。
しかしですね、SBI証券ではバンブラの株式配当を現金に変換して入金してくれます。
だから、462ドルという「配当金」の扱いになるわけです。
そしてその金額から配当利回りを計算してみると、上に書いたようにとんでもないことになったわけです。
ぼくはマネックス証券でもバンブラを保有していますが、マネックスの口座では普通に株数が増えるだけで自動的な現金化はありません。SBI証券だからこそです。
31%の配当利回り投資法、本当に行けるのか?
SBI証券でバンブラに投資して31%の配当利回り投資法。これ行けるのか?
2019年は行けました。確かに数字は出たんです。
ただ、このバンコ・ブラデスコという銀行、いまいち正体のわからない会社です。公式ページもポルトガル語オンリーでまったく読めず。
頼みの綱の株式配当も、少なくとも2015年から2019年までは毎年行っているものの、この先もそれが行われる保証はどこにもありません。
さらに、SBI証券で保有したとしても、配当された株式を現金化してくれるかどうかは実は不透明です。
というのも、2019年は現金化してくれたけど、前年の2018年は普通に株数が増える株式配当だったからです。
2019年はSBIの気まぐれだったのかなんなのか、真相は何もわかりません。
レバレッジを使えば、配当利回り100%も夢ではない
もしもSBI証券が2020年も株式配当を現金に換えてくれたら、またかなりアツい高配当銘柄になりそうです。
株式配当の権利確定日は、2019年の実績で行けば3月末から4月の頭。その頃にバンブラを1000万円ほど買い込んで、株式配当の権利を得たら即売り飛ばす。
NISAではなく特定口座だから、どうでしょう、それでも200万円を超える配当金が入りますかねえ?
なったらすごいっすね。
もっとヤバい方法もある。CFDでレバレッジかけて上と同じ戦法を取る。GMOクリック証券ではバンブラの取り扱いがないから、IG証券とかですかね。
そういうところで1000万を元手に5000万円分くらいのバンブラを買う。CFDだから権利を得たその日に1000万円くらい配当入りますわ。
出た、配当利回り100%銘柄!
しかも、CFDの株式配当って多分現金で行うから、株式が配当されちゃう心配がない。ついでに言うと多分外国税もない。
ああ~ヤバいヤバい。なんて汚いお金の話なんざましょ。
ぼくは怖いので何もせずにこのままコタツで丸くなっていようと思います。
くれぐれも投資は自己責任で。
オザワークスでした。
オザワークスさん、こんばんは。
薔薇の艦隊
https://rosefleet.net/
のエディです。
ご無沙汰しております。
いやはや、とんでもない記事ですね。
話題のソフトバンクグループに投資するより、恐ろしい。
しかし、妖しい悪女のような魅力を感じます。
恐ろしい。でも、抱いてみたい。
たとえるなら「菜々緒」みたいな銘柄ですね。
これはどうも、殿下。
このバンコ・ブラデスコは当初ネタとして購入したものですが、狙い通りネタとして活躍しています。
しかも最近ではネタを通り越して、ガチで行ける銘柄かもしれない雰囲気まで出てきました。
完全に予想外の展開です。
CFDのバンブラを配当利回り100%に仕立てるのは、理論上本当に可能です。
だから怖い。「悪女」に見立てるのはいいですね。