オザワークスです。
今回は、つみたてNISAについてです。
「NISA」と名前の付く投資の制度はいくつもありまして、なんだかごちゃごちゃしていますね。
その中でつみたてNISAとは、何でしょう?
もくじ
つみたてNISAとは、少額長期運用のための非課税制度
つみたてNISAとは、少額投資非課税制度(NISA)の一種です。
年間40万円という決められた範囲で投資をして、投資をしてから20年間はそこから得た利益に対しては課税がなされないという税の優遇制度です。
非課税で投資できる総額は、年間40万円が20年間で合わせて800万円分。
一般のNISAと比べてより少額で、そして長期で運用することを考えられた制度です。
つみたてNISAの投資のイメージはこのような感じです。
例えば、2020年からつみたてNISAを始めたとすると、つみたて1年目の2020年に投資できる金額が40万円。次の2021年も40万円。この40万円が20年間続きます。合わせて800万円ですね。
次に非課税期間ですが、2020年に投資した分の非課税期間は2020年を含む20年間、2039年末までです。2021年の分は、2021年を含む20年間で2040年まで。
と、このようにつみたてNISAの投資期間と非課税期間は、1年ずつズレながら毎年続いていく感じになっています。
つみたてNISAで投資できるのは投資信託だけ!
つみたてNISAを利用して投資できるのは、国が定めた基準をクリアした投資信託のみです。個別の株式やETFなどにはつみたてNISAでは投資できません。
その投資信託もたくさんありますが、手数料などが安く、より長期での運用に向いた投資信託が選ばれているようです。
大手のネット証券であれば、おおむね150~160銘柄くらいがつみたてNISAで投資できる投資信託としてラインナップされています。
つみたてNISAは、積み立てる投資
つみたてNISAはその名の通り、コツコツと積み立てる投資です。
投資家はどんな投資信託をいくら、そしてどのような頻度で買い付けるのかを設定します。そうするとその設定に従って自動で買い付けがされる仕組みになっています。
設定さえしてしまえば投資家には特にすることはありませんから、買い忘れることもなく、楽ちんです。
買い付けの設定はかなり自由度があります。
毎月3万3000円分買い付けたり、毎週6000円にしたり、あるいは毎日1000円ずつ買い付けたり。自由です。
買い付ける投資信託も必ずしも1つの銘柄である必要はありません。いくつもの投資信託を組み合わせることも可能です。
ただし、年間40万円の投資できる上限金額がありますので、それを超える買い付けはつみたてNISAではできません。
つみたてNISAと一般NISA&ジュニアNISAの違い
実は、「NISA」と名の付く非課税の投資制度は3種類あります。
この記事で紹介している「つみたてNISA」と「一般のNISA」、それからNISA子ども版である「ジュニアNISA」の3種です。
一般NISAとジュニアNISAは、投資期間や非課税の期間がともに5年間で、投資できる金額は年120万円(ジュニアNISAは年80万円)、投資できる商品も株式や投資信託やETF、と似たような制度であり、併用も可能です。
しかし、つみたてNISAは他2つのNISAとは仕組みが大分異なり、一般NISA&ジュニアNISAとつみたてNISAを同時に行うことはできません。投資家は必ずどちらか一方を選ぶ形になります。
こんな便利な表がある。つみたてNISAと一般NISA&ジュニアNISAの比較です。
一般NISAとジュニアNISAの解説記事は別個に作ってあります。ご興味のある方はどうぞ。
今から始めるならつみたてNISAか?
一般のNISAとジュニアNISAは、2023年に最後の投資できる年が終わり、2027年には最後の非課税期間も終わります。
2020年から一般NISAやジュニアNISAに投資を始めたとしても、非課税のうま味を味わい尽くすことはすでに不可能な制度です。
つまり、一般NISAやジュニアNISAは制度としての終わりがもう見えています。
対してつみたてNISAは、最後に投資できる年が2042年とまだまだ20年以上の先で、仮にその2042年に投資したら非課税期間は2061年まで続きます。
つみたてNISAはまだ始まったばかりであり、これから息の長い制度です。
だから、これから選ぶならつみたてNISAかな?
ま、それは個人個人の事情を鑑みてということになりますかね。
とりあえず、つみたてNISAの説明はこれで終わりです。
オザワークスでした。
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