オザワークスです。
ぼくがまだ投資を始める以前、今から十数年前だと思うんですけど、某掲示板で「余り金があったらとにかくVTを買い続ける」というようなコメントを見かけました。
まだ投資のとの字も知らないぼくでしたが、そのコメントは何故か印象に残っていて今でも覚えています。
あのVTのコメントの人、今頃どこで何をしているのでしょうか。
コメントの通りVTを買い続けているならば、結構な資産を築いていると思うんだけど……。
あの人はいま。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Yearで選ばれ続けるVT
前回、「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021」に投票したよ、という記事を書きました。
VTは、簡単に言えば全世界の株式をひとまとめにしたETFです。
それが2009年から一貫して「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」にランクインしている。
それは、VTに投資して支持している投信ブロガーが、2009年から少なからず存在している証拠であるとぼくは読み取っています。
日本の投資界隈における知名度で言えばVOOやVTIなどはむしろ新参で、VTこそがかつて外国株投資のスタンダードであったと言っても言い過ぎではないと思います。
十数年前のコメント
そんなVTを見て思い出したのが、十数年前に某掲示板で見かけたコメントです。
十数年前というとぼくはまだ二十代で投資なんてまったく知りません。
そんなぼくがどうしてそんな投資関係の掲示板を見ていたのか、それはもう忘れてしまいましたが、とにかくそこにあったコメントの1つがぼくの目にとまりました。
「資金があったら何も考えずにVT、VT」
何分昔のことなので、正確な文面というものは忘れてしまいましたが、多分こんな感じかな。
スレッドの前後の流れも含めてその意味は、余ったお金があったら高いとか安いとかそういう余計なことは何考えずにVTのみを買い続ける、というようなところだと思います。
何故か、まだ投資も知らない二十代のぼくはそのコメントが印象に残っていて、十数年後の今もこうして思い出したりするのです。
不思議です。
コメントの投資は正しかった
お金があればとにかくVT、か。
現在の米国株投資についてそれなりの事情通になったぼくの目から見ても、その投資法は正しいです。
とにかく、何も考えず、長期的に値上がりするもの(VT)をコツコツ買い続ける。
まったく正しい投資法です。
もっとも、現在であればVTよりもさらに高いパフォーマンスを期待できるVOOやVTI、あるいはQQQなどになるでしょうね。
VTというところに当時の「時代」のようなものを感じてしまうのは、ぼくがおじさんだからでしょうか。
あの頃みんな若かった。
あの人はいま
それにしても思うのは、十数年前にそのVTのコメントを付けた人です。
彼、あるいは彼女は、その後も意志を曲げずにVTを買い続けたのかどうか。
もしも本当に買い続けていたとすれば、その資産はすでに結構なものになっていると思われます。
十数年という年月が、長い長い努力の跡がそこにはある。
素晴らしい。お疲れさまと言いたいです。
いやいや、そんな十数年前の取るに足らないコメント1つで何全力で妄想しちゃってるの? コメントした本人だってそんなこと秒速で忘れてるよ。
そういうご意見もありましょう。
……まあ、そうかもしれませんね。むしろ途中で挫けてしまうほうがずっと可能性としては大きい。
人間なんて基本は三日坊主です。自分だってそうですもの。
しかし、です。
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」には、2009年からVTが一貫して毎年ランクインしている事実があります。
案外、あのコメントをした人が毎年毎年VTに票を入れていることだってあるんじゃないのか。
人間の意志は脆いものですが、同時に強いものでもあります。
ロマンチックなぼくはついそんな想像をしてしまうのです。
オザワークスでした(投資家9年目)。
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