オザワークスです。
投資信託の話題でよく聞く「信託報酬率」とETFの「経費率」。
この二つの解説します。
投資信託の信託報酬とは?
投資信託は、お金を運用のプロに任せる投資商品です。
このとき集められた投資資金から徴収されるのが、信託報酬です。
考えてもみてください。もしあなたが誰かから投資資金を預かって「運用してほしい」と頼まれたら。
運用するのはやぶさかではないけれど、タダでというのはなあ、とは思いませんか?
運用する人は、どういう運用をするべきか考えなければなりませんし、株を買うのにも実際は手間もかかります。
信託報酬とは、プロに運用してもらうための手間賃、運用に対する報酬なのです。
投資家自らが株を買ったりする場合はもちろん信託報酬は発生しません。誰かにやってもらう投資信託だから、報酬が発生します。
信託報酬「率」とは?
その信託報酬ですが、投資信託ごとに信託報酬の額は異なります。加えて投資信託自体の価格もそれぞれてんでバラバラなため、単純に金額を比較するとどこの信託報酬が高いのか安いのか、大変わかりにくい。
そこで、投資信託が運用している金額に対しての信託報酬の割合で比べてみようじゃないかとなりました。
これが「信託報酬率」です。
証券会社等で投資信託を調べると「0.0968%」とかってやたらと細かい数字が信託報酬率として書かれています。
あれは、この投資信託を保有していると1年間で投資した金額の0.0968%が信託報酬として持って行かれるよ、ということです。
例えば、1万円を投資していたとすると、運用の結果に関わらず年間9.68円経費として取られる計算です。
信託報酬が信託報酬率と割合で表示できるようになったため、投資家たちは信託報酬率を見比べてよりコストパフォーマンスの良い投資信託を選びやすくなりました。
ETFの経費率とは?
ETFは投資信託の一種、上場投資信託の略称です。
しかし、ETFでの運用コストは、信託報酬とはあまり呼ばれません。信託報酬を含む運用経費すべてを言い表す「経費率」という言葉が使われます。
ただ、経費率についてもその中身はほぼほぼ信託報酬と考えて差し支えありません。どちらも投資信託を運用維持していくためのコストです。
経費率も「率」と付いているので、%で表示されます。
信託報酬だけでなく、投資信託は総合力で選びたい
信託報酬率や経費率の高い投資信託やETFは、高い運用コストを垂れ流しているわけで、投資家から見れば信託報酬率が安い投資信託のほうが良い投資信託ということになります。
しかし、投資信託の価値は信託報酬率だけでは決まりません。
その投資信託が何に、どう投資しているか。
あるいは、投資家がその投資信託にどう投資できるか、なども大きく関係してくるところなので、トータルで良い投資信託を選びたいですね。
以上で投資信託の信託報酬率と、ETFの経費率の解説を終わります。
オザワークスでした。