オザワークスです。
スマホ証券のOne Tap BUY(ワンタップバイ)は、「PayPay証券」へと社名を変更します。
その続報が入りましたので記事にします。
PayPay証券からの新たな発表
スマホ証券のPayPay証券(旧One Tap BUY)から、2020年10月12日に新たな発表がありました。
第三者割当増資とPayPay証券への商号変更についてです。
⇒PayPay証券公式「第三者割当増資実施およびOne Tap BUYからPayPay証券への商号変更日に関するお知らせ」
まず、全文を載せちゃいます。
株式会社One Tap BUY(東京都港区、代表取締役社長CEO:内山 昌秋、以下「One Tap BUY」)は、ソフトバンク株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員 兼 CEO:宮内 謙、以下「ソフトバンク」)とみずほ証券株式会社(本社:東京都千代田区、取締役社長:飯田 浩一、以下「みずほ証券」)を引受先とする第三者割当増資を実施し、ソフトバンクとみずほ証券による共同経営体制へ移行しました。
One Tap BUYは新体制の下、これまでの株式売買サービスに加えて少額からの「長期・分散・つみたて」投資を可能にする投資信託を軸とした新サービスの拡充を行い、従来以上に投資未経験者や初心者にも利用しやすい資産形成の場を提供していきます。またソフトバンクのグループ会社であるPayPay株式会社とのPayPayボーナス等の利用を通した連携強化により、生活シーンと金融事業を融合した新たな次世代型金融サービスを提供していきます。
また、2020年7月31日付「商号変更に関するお知らせ」にて公表しました件につきまして、One Tap BUYの商号は、今後必要な手続きを経て、2021年1月中を目途にPayPay証券株式会社に変更することを予定しています。具体的な時期については、決まり次第、お知らせします。
以下、この発表についての解説とぼくの感想です。
PayPay証券への社名変更は2021年1月
まず、PayPay証券(旧One Tap BUY)の社名変更ですが、夏の時点では秋以降にPayPay証券に変える予定となっていたのが、2021年1月中ともう一歩踏み込んできました。
具体的な数字が出てくると、ああ本当に変えるのね、という感じです。
One Tap BUYからPayPay証券へ。
2021年、ネット証券業界の最初の動きになりそうですね。
ソフトバンクとみずほ証券による共同経営体制へ
次、PayPay証券は、ソフトバンク株式会社とみずほ証券株式会社を引受先とする第三者割当増資を実施しました。
これによってPayPay証券とみずほ証券がPayPay証券の大株主となり、PayPay証券は先の両社を交えた共同経営体制へと移行しました。
これはどういうことか?
まず、そもそもPayPay証券は、開業して間もないころからソフトバンクとみずほフィナンシャルグループの影響下にあります。
その後も何度も両グループから資金提供を受けながら今日まで証券業務を続けてきました。
今回、第三者割当増資という形でまたまた支援を受けたことで、従来よりも一層ソフトバンクとみずほの影響力(発言力)が強まりついに「共同経営体制」となったわけです。
第三者割当増資とは、企業が新たに発行した株式を市場ではなく特定の第三者に対してだけ売却することです。
そうすることによってPayPay証券は企業経営のための資金を手に入れ、新株を買い取ったソフトバンクとみずほ証券は、PayPay証券の経営への影響力を高めました。
このことによってPayPay証券の経営は、もはやPayPay証券単体のみで執り行うことはなくなり、ソフトバンク、みずほ証券との共同経営体制というところまで来ました。
第三者割当増資についての詳しい解説はこちらの記事で書いています。良かったらどうぞ。
投資信託の取り扱いを始める
さて、ではPayPay証券がソフトバンクとみずほ証券による共同経営体制となったことでPayPay証券の今後はどうなるのでしょう。
いえ、言い方が違いますね。ソフトバンクとみずほ証券は、このスマホ証券をどうしたいのでしょう?
社名を変えるだけ?
いいえ、そうではないようです。
今回の発表には、これまでのPayPay証券(旧One Tap BUY)には見られなかった新しい意志が見えます。
そのヒントも今回の発表文に書かれていました。
One Tap BUYは新体制の下、これまでの株式売買サービスに加えて少額からの「長期・分散・つみたて」投資を可能にする投資信託を軸とした新サービスの拡充を行い、従来以上に投資未経験者や初心者にも利用しやすい資産形成の場を提供していきます。
『これまでの株式売買サービスに加えて少額からの「長期・分散・つみたて」投資を可能にする投資信託を軸とした新サービスの拡充』だそうです。
投資信託の取り扱いを宣言しています。
PayPay証券はこれまでETF(上場投資信託)の取り扱いはしても、いわゆる投資信託の取り扱いはしてきませんでした。
それを新たに始めるというところにPayPay証券の今後の転換を見て取れます。
米国株、日本株、CFD、そして投資信託。
ワンタップバイ、いやPayPay証券は、ワンタップバイ時代の絞ったサービスから、幅広く投資家にアピールするサービスを持つ証券会社へと歩みを進めるようにぼくには見えます。
投資信託の次はFXでも始めるかもしれませんね。
PayPay証券でつみたてNISA!?
さて、投資信託を取り扱うと聞いてぼくが一番最初に思ったことは、つみたてNISAのことです。
2021年、PayPay証券はつみたてNISAに対応してきそうな気がします。
発表文にも『少額からの「長期・分散・つみたて」投資を可能にする投資信託を軸とした新サービス』とあり、ぶっちゃけつみたてNISA以外に思い当たりません。
これはやるんじゃないでしょうか。そのあたりの客層も取り込みたいでしょうし。
あ、つみたてNISAがわからない方はこちらの記事を。
ま、そんな感じのことを今回のPayPay証券の発表からぼくは思いました。
あくまでぼく個人の感想ですよ。
スマホ証券【PayPay証券】の詳細な情報はこちらの公式サイトから。
オザワークスでした。
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