オザワークスです。
なんと、松井証券が2月13日から米国株の米ドル決済サービス実装を発表しました。
これは予想していなかった。驚いた。
松井証券が米国株の外貨決済に対応
ネット証券大手の松井証券は、2022年2月13日から米国株の米ドル決済をスタートさせると発表しました。
⇒松井証券公式「米国株『外貨決済サービス』を2月13日リリース!」
併せて、「米ドル買付時の為替手数料無料キャンペーン」も同時スタートします!
やっぱり米国株投資の本流は米ドル決済です。
松井証券最近気合入っていますねえ。
外貨決済の利点は為替
じゃ、細かい話を。
これどういう話をしているのかというと、米国株を買うときに米ドルで買うのか、それとも日本円で買うのか、という話です。
現状で、松井証券は日本円でのみ米国株を買えますが、2月13日以降は米ドルでも買えるようになりますよ、です。
でもそれの何がすごいの? 何が良いの?
米国株投資を米ドル決済で行う利点、それは為替手数料です。
日本円決済で2回取られる為替手数料
米国株投資は、本質的に日本円を売って米ドルで米国株を買う投資です。
松井証券に限らず、他のいくつかのネット証券でも日本円での米国株への投資はできます。
が、いくら投資家が日本円で米国株を買ったつもりでも、証券会社の内部で自動的に日本円が米ドルに変換されて、その米ドルで米国株が買われています。
日本円を米ドルに変換するときに為替手数料というものがかかります。1ドルあたり25銭です。
今度は保有している米国株を売ってみましょう。
売ると、米国株が米ドルになり、証券会社のほうで米ドルを日本円に換えて投資家の証券口座に代金が戻ります。
このときも、もちろん為替手数料が取られています。
米国株投資の売買ってこういう流れなんですね。
外貨決済で為替取引の回数が減る
この流れが米ドル決済になるとどうなるのか。
日本円決済では証券会社に任せていた為替の取引を、今度は投資家が自分で行うようになります。
投資家が自分の日本円を米ドルに換える。
このとき為替手数料の25銭は、日本円決済と同じように取られます。
で、自分で作った米ドルで米国株を買う。
変化するのは米国株を売るとき。
日本円決済の場合は、問答無用で証券会社が米ドルを日本円に換えていましたが、米ドル決済の場合はそれが米ドルのまま投資家の口座へ戻ってきます。
もちろん、米ドルのままですから為替手数料を取られることがありません。
これが、米ドル決済の明確な利点です。
戻ってきた米ドルは、それでまた米国株を買うでも良し、日本円に換えて(このとき為替手数料を取られる)何かに使うも良しです。
為替手数料を取られる回数を減らせるのが良いのですね。
配当入金時にも為替が絡む
また、米国株から配当金を受け取る場合も同じように為替という問題が絡んできます。
PayPay証券やDMM.com証券のように日本円決済しか選択できない証券会社では、米国企業から払われた米ドル(当然!)の配当金を証券口座に入金するときに、例によって自動的に米ドルから日本円への為替取引が行われ、当然為替手数料も取られてしまいます。
ただし、松井証券はそこは立派で、松井証券の米国株投資では配当入金時の為替手数料はゼロだそうです(2月13日からどうなのかはまだアナウンスがない)。
SBI証券やマネックス証券、楽天証券などはそもそも米ドル決済がベースで後から日本円決済を導入した証券会社です。
その3社では米国株の配当金は米ドルでしか受け取れません。
じゃあ問題ないかというとそうでもなくて、3社で日本円決済で米国株に投資してそこから配当金を米ドルで受け取った場合、普段日本円でしか投資をしない投資家さんほど「配当金だけ米ドルでもらっても使い道に困るよ~」となりやすいです。
普段から米ドルで決済していれば起きにくい問題なんですけどね。
為替手数料無料キャンペーンに松井の本気を見た
そんなわけで米国株投資というものは、根本的に米ドル決済でやっていくのが最適なんですね。
松井証券は2月13日からそうなる、という話です。
で、米国株の外貨決済サービスがスタートする2月13日から併せて「米ドル買付為替手数料無料キャンペーン」もやります。
2月13日から日本円を米ドルに換える場合の為替手数料がタダ。
面倒臭いエントリーは不要。
キャンペーン期間も2月13日から取りあえずの無期限。
良いキャンペーンじゃな~い。
この辺のキャンペーンの質の高さに松井証券の本気が見えますね。
松井証券の米国株投資、これでかなり良くなると思います。
オザワークスでした。
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