オザワークスです。
勤めている会社で研修が行われるので、その研修を利用してなんとか金儲けができないかなと努力奮闘した結果……さて、どうなったでしょうか。
投資する人としない人でお金に関してこんなにも感覚が違います。
40歳、ひらめいたときの音は「キュピーン!」
ぼくはつまらない運送会社でつまらないパート社員をやっています。今年40歳になります。よろしくお願いします。
先日、職場で紙切れが、回ってきました。読むと、何やら全従業員を対象とした研修を行うそうです、ついては研修に参加できる日にちを記入せよ。そう書いてありました。
ほう。研修とな? つまらない運送会社でこれは珍しい。
研修はひとり1回1時間で、いくつか用意された日時から選べというものでした。なお、特定の日時に参加希望が集中した場合、ずらせる人は別の日にずらしてもらう、とも書いてありました。
キュピーン!
「特定の日に参加希望が集中した場合にはズレてもらう」この一言を見てぼくはひらめきました。キュピーンはひらめいたときの音です。
研修日ビジネスの、激震
うちの会社は自慢じゃありませんが、給料は低いです。なので、ぼくもそうなんだけど副業として他でも勤めている人が多数です。
さあ研修をやるぞと言われても簡単に全員参加とはいきません。みんな何かと忙しい。
研修日の実施日をいくつか用意してもらっても、中にはこの曜日のこの時間帯にしか出られません、という人だっています。
もしも、そういう人の希望日が他の人も希望する日と重なってしまったら?
ここにビジネスチャンスがあります!
まず、ヒマなぼくが研修の実施予定日すべてに予約を入れます。全部の日に出られますよ、と。
で、予約を取ったところで一旦様子見です。他のやつらが希望日を入れていき、ある程度埋まっていくと上で書いたように人数の枠からあふれる人が出てきます。ここでぼくの出番です。
研修の希望日を出したけどその日はもう一杯だよ、と言われたその人に、ぼくが予約している枠を売ります。
1コ1000円で。
震えろ。これが研修日社内ビジネスだ!
古今東西上司は何故クソでメガネをかけているのだ?
天才かよ。
早速ぼくは上司の元へ行き、とりあえずすべての日に予約を入れたい旨を言ってみました。
上司「ちょっと何言ってるかわかんない」
ぼく「だから、すべての日に予約を……」
上司「特に希望日なし、いつでもいいってことね?」
ぼく「……」
計画失敗!
ふふふ、計画は二段構えなのだ!
んざけんなよ、メガネ!
上司が無能なせいでぼくの天才的なビジネスは頓挫してしまいました。
が、これはまだ計画の第一段階が止められたにすぎない。即時第二段階に移る。
第二段階は、研修を受ける予定者からぼくが直接研修日の枠を買い取り、希望する日に枠が取れなかった人に高値で売ります。すごうでとれーだーなのだ!
1000円で買って2000円で売ろう。研修はどうせ強制的に全員受けなければいけません。会社からの評価にも響きます。
となれば、値段を釣り上げてもやつらは買わざるを得ないのです。足元見たれ、ウシシのシ。
早速行動開始!
ぼく「そこのキミ、例の研修◯月◯日希望だってな。ちょっとその日譲ってくれないかな? いや、自分も他の日都合が悪くてさ。1000円払うからさ?」
同僚「ちょっと何言ってんすか? ◯◯さーん、オザワークスさんがまた変なこと言ってます!」
ぼく「あ、バカ!」
上司「はあ、オザワークス君、ちょっと来て!」
計画失敗!
クソみたいに楽しい職場だぜ!
その後、上司に呼びつけられネチネチと叱られました。
んざけんなよ、メガネ!
会社の研修をなんだと思ってるだあ?
逆に金儲け以外のなんだと思えばいいのだ? こっちが聞きたいわ!
マジ同僚も、ちょっとぼくに協力してくれりゃあ、一緒に小遣い稼ぎできたのに。マジ使えねえ。
マジお前タバコとか吸ってるとマジ金持ちにマジなれねえからな。
え、吸ってる銘柄マールボロですか。
アザース!
我が社(【PM】フィリップ・モリス・インターナショナル)の製品をご愛用いただき誠にありがとうございます! 今後ともどんどん吸ってくださいネ!
……こんな、楽しい職場です。
労働機械の輪の中で
ちょっとだけ真面目な話。
投資をする人としない人。特にサラリーマンの価値観にどっぷりとつかりこんでいる人ほど、ビジネスというものに対しての感性がどんどん鈍くなるような気がします。
ただ毎日会社と家とを往復して、毎月決まった給料をもらうだけの生き物。
ぼくの上司はもちろんそうだし、低い時給で働く同僚もそう。寝る時間をギリギリまで削って働くだけの労働者たちは皆、想像力が欠如しています。
目の前の仕事(作業)をこなすだけで日々いっぱいいっぱいの人たち。ぼくはそういう機械になりたくないので、米国株に投資するのです。
人間の本当の価値は、豊かなイマジネーションとちょっぴりのユーモアかもしれない。そんなことをちょっと思います。
オザワークスでした。
コメントを残す