株価の上がる銘柄を探しているさすらいの米国株投資家、オザワークスです。
自分の保有している米国市場上場の個別株62銘柄の過去40年間の株価をさかのぼって調べてみたところ、どうも株というものは年月が経てばそのほとんどは上がっていくらしい、というような期待が出てきました。
答えをここで言ってしまうと、資本主義だからです。
もくじ
資本主義経済ではすべての株価が上がる!?
長い目で見れば株価というものは勝手に上がっていくと思われます。どの銘柄が、とかはあんまり関係ありません。全体的に株価は上がってゆくものなのです。
では何故株価は上がるのでしょうか?
その答えを、ぼくは資本主義と考えています。
単純な話、資本主義だから株価は上がるのです。
資本主義は経済発展する
資本主義社会は、誰でも自由に商売してお金儲けをしていいよ、という社会です。
資本主義の解説記事です。
でもそれは、人も会社もライバルが多いということでもあります。ライバルに負けないために、人も会社もより良い商品やサービスを作り出そうと必死に努力します。
競争の原理です。ライバルに負けてしまうと儲けることができなくなってしまうので、各自がんばるのです。
その結果、新しく優れた商品やサービスが次々と開発されて世に広まり、社会が発展します。経済が発展します。
「もっと豊かになりたい」人の欲望が経済を勝手に成長させる
面白いのが、各人や会社組織は決して社会全体を発展させようとして行動しているわけではないことです。
各自それぞれの「もっともっと豊かになりたい」という欲望のままに動いて戦っているだけなのに、結果的に社会全体が国全体が経済発展してしまうのが資本主義です。
人類に欲望がある限り、資本主義は勝手に発展していきます。やめろと言われたってやめません。誰だって人よりお金持ちになりたいのです。
この人の欲望が中枢に自然と組み込まれているのが、資本主義の社会システムとして優れた部分であるとぼくは思います。
放っておいても勝手に発展成長していってしまう資本主義。人類の素晴らしい発明品の一つですね。
自然と成長する資本主義社会の株価はどうか?
資本主義社会は、自然と経済成長していく社会です。
資本主義社会に生きる人々は少しずつ豊かになります。
資本主義社会の企業は少しずつ大きくより儲けられるようになります。
であれば、その企業たちの株価はどうなるでしょうか?
当然、年月とともに少しずつ、資本主義社会の発展とともにまた少しずつ、上がっていくと考えるのが自然です。
つまり、株価は基本的に上がります。
もちろん、例外もあります。日本のように資本主義を採用しているのに、政府と中央銀行が経済成長の邪魔をするような政策ばかりを打っている国は、いかに資本主義と言えど成長できません。
それから、もちろん上がらない銘柄もあります。あくまで全体的には、ということね。
ピケティ先生も言っている
すべての株は上がっていく。
んなわけねえだろ。そう思う方も多いはずです。
でもね、決してこのことはぼくだけが言っているわけではないんですよ。
偉い学者さんも、ぼくと同じようなことを本に書いてらっしゃいます。
フランスの経済学者、トマ・ピケティ先生です。
経済学者トマ・ピケティが証明したこと
ピケティ先生は、そのスジではとても有名な学者さんです。
経済学者トマ・ピケティの解説はこちら。
全世界の資本主義圏で過去200年間、投資による利益が経済の成長速度を上回っている、と。
簡単に言えば、過去200年間世界中のどこの国でも、労働者の賃金の上昇速度よりも株価の上昇速度のほうが早い。つまり、働くよりも投資のほうが儲かる、ということです。
ピケティ先生は、世界中の経済の歴史をつぶさに調べ上げて、結局株ってめっちゃ上がるじゃん、ということを証明したのです。
すべての株が上がるなら、銘柄選びには困らない?
資本主義経済が続く限り、結局株は上がる。ぼくが言ってるんじゃないんです。かのピケティ先生がおっしゃっていることです。
そうであるならば、どの銘柄に投資すべきか、迷える投資家の悩みはなくなるのでしょうか?
だって、すべての株が上がるんでしょ?
いやいや、それがそう簡単にはいかないのが、「現実」の投資です。
ピケティ先生は、株式市場全体が上昇することは証明して見せてくれましたが、具体的にどの銘柄が上がるのかまでは教えてくれません(当たり前だ!)。
だから結局、どの銘柄を買うべきなのか問題は、まだ解決できないのです。
オザワークスでした。
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