オザワークスです。
財務大臣が「悪い円安」とか軽はずみに言ってしまう時代です。
為替や物価のこと、正しく理解できてます?
とりあえず今週も配当から。
(マネックス・特定) $0.59
【MS】モルガン・スタンレー
(GMOクリック・CFD) ¥162
(GMOクリック・CFD) ¥360
2021年4月合計 $578.24
2020年4月合計 $632.16
2019年4月合計 $979.27
2018年4月合計 $399.24
2017年4月合計 $365.12
2022年合計 $1905.98
2021年合計 $5882.29
2020年合計 $5689.33
2019年合計 $6118.90
2018年合計 $4576.96
2017年合計 $3996.81
今まで全部合計 $35659.15
2021年PayPay証券配当合計 ¥4377
2020年PayPay証券配当合計 ¥1086
2019年PayPay証券配当合計 ¥147
2018年PayPay証券配当合計 ¥12
今まで全部PayPay証券配当合計 ¥7607
2021年CFD配当合計 ¥25782
2020年CFD配当合計 ¥18020
2019年CFD配当合計 ¥19182
2018年CFD配当合計 ¥9441
2017年CFD配当合計 ¥1327
今まで全部CFD配当合計 ¥83251
(SBI・特定) 買い 14株 買い増し
【BLK】ブラックロック
(楽天・特定) 買い 1株 新規買い付け
もくじ
下落 vs 円安で相殺
月末なんで資産額をまとめてるんですけど、週末にがっつり株価が下がりつつ、為替は1ドル=129円とさらに円安に振れて、なんかよくわからないけど相殺されて資産額は先月(3月)とあまり変わりませんね。
株価のほうは、米国が今後もゴリゴリ利上げしていく予定なのでまあ上がる要素はないです。これは仕方がない。
利上げによって米国のインフレ率が落ち着く来年以降に株価は期待です。それまでは我慢。
我慢というか、無理せずできる範囲でコツコツ株を買い足していく。それでOK。
怖いのは勘違い
問題は為替。
いや、円安ドル高を日本政府はどうにかしろなんてぼくは思っていない。
そうじゃなくて、今マスコミでガソリンスタンドとか行って「ほら円安でこんなにガソリンが高い!」とかやってるでしょ。
八百屋に行って「野菜が高い!」とか。
そういう報道を見て、円安のせいで物価が上がってしまった、誰かなんとかしろ! と国民が勘違いしてしまうのがぼくは怖いんですよ。
為替レートは政府や日銀が決めているわけではない
まず多くの人が勘違いしていることなんですけど、日本政府や日本銀行が為替を決めているわけではありません。
1ドル=いくら、とかの為替レートは為替相場で決まります。
つまり、決めているのは取引に参加している投資家たちです。
だから、日本政府や日本銀行が「円安なんとかしろ!」と言われても「そんなこと自分らに言われても……」となるだけです。
これが、為替操作をしない国の為替レートに決まり方です。すべては相場が決める。
日銀が見ているのはインフレ率
ただし、政府や日銀の行動が為替相場に影響を与えることはあります。というか、メチャメチャ与えています。
日本政府や日本銀行がやっているのは、望ましいインフレ率を設定してそれに向けて金融政策を実行している、だけです。
決して、望ましい為替レートのために金融緩和をしているわけではありません。
そんなことをやってしまっては為替操作ですからね。
あくまで日銀が見ているのはインフレ率です。
円安が物価に与える影響は小さい
でも、為替レートに影響を与えることはできるんだろ? だったらこの悪い円安を何とかしてくれよ!
そういう意見をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
大きな勘違いです。
悪い円安なんて、ありません。
例えば円安で物価が上がってる。
確かに皆無ではありませんが、そもそも為替がモノの価格に与える影響は割合としてはそれほど大きくはないです。
メインは他の要因です。
ガソリン価格の場合であれば、メインはやはり原油価格です。
原油価格が上がれば、為替が129円から110円になってもガソリン価格は上がります。
ガソリンの場合、原油価格>為替レートなのです。
物価の定義を知ってる?
それから、物価が高い。
マスコミは平気で「物価が高い」などと言いますが、これがそもそも間違いです。
正しい物価の定義では、ガソリン価格も野菜の値段も物価には入りません。
それらは個別のモノの価格というだけです。
では正しい日本の物価は今どうなっているのかというと……全然上がってないです。
インフレなんてとんでもない。
かろうじてデフレではない、程度のインフレ率しかないのですよ、日本は。
バカなマスコミは利用されているだけ
バカなマスコミが為替も物価もインフレ率も理解しないまま「円安でこんなに物価が上がって国民が困ってる!」とやかましくやることによって、世論が勘違いしてしまうのがぼくは怖いです。
投資ブロガーの中でもこれを理解していない人がいて呆れました。
いや、投資ブロガーなんかはどうでもいいんです。
マスコミは当然としても、実際に政策を決めて動かしていく政治家や官僚でもこの程度のことを理解していないやつがいる。これが危ない。
一方で、わかってて自分の目的のために「物価が、円安が」と言っている奴もいる。金利が上がることで儲かる連中ですね。
日銀が円安への対処をすると日本終わる
そういう状態で、円安に苦しむ国民の声に応える形で政府・日銀が円安に対処してしまうと大変です。
それはつまり、日本が利上げをするということです。
利上げとは、金利を上げて景気を悪くすることです。
もともと景気が弱く、ガソリンや野菜などの個別の価格が上がっても減税などの効果的な対処をしないケチケチ岸田政権の現状で利上げをする。
自殺行為です。
岸田政権が何も景気対策をしないのに日本経済がどうにかなんとかなっているのは、金融緩和を続けているからです。
それを円安をなんとかするために止める?
完全に日本経済が死にます。
望ましいインフレ率の目標を達成するまでは日銀は金融緩和を続けるべきです。
何もしない、が正解
では、この円安に対して政府・日銀はどうすればよいのか?
何もしないでいいです。
放置が正解。
日銀は為替など気にせずにインフレ率と失業率だけを気にしてください。
為替はトレーダーたちが勝手にやり合っているだけです。
今、政府・日銀は何もしないのが正解と言いましたけど、日銀はそれでいいんですけど政府はしっかりとお金を出して個別の価格の上昇への対処をしろよ。
簡単に言うと岸田政権はちゃんと景気対策をしろ、となります。
岸田よ、財務省のためじゃなくて国民のために働け。
為替と物価を正しく理解しよう
こんな感じで為替とか物価とかには勘違いしやすいことが非常に多いです。
まとめると、政府や日銀が為替レートを操作することはない、操作してはいけない。
為替が物価に与える影響はそれほど大きくない。
そもそも物価は上がっていない。
ね、間違えやすいことばかりでしょ?
ですが、国民がこういうことを知らないのをいいことにマスコミを焚きつけて、金融緩和を終わらせようとする勢力がいます。
自分たちの利益のためだけに。
こういった暴挙を許さないためにも正しい経済と金融の知識を得ましょう。
オザワークスでした。
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