オザワークスです。
貯金は足し算、投資は掛け算で資産が増えていくと言われます。
貯金の足し算はいいとしても、投資の掛け算とは一体どういうことなのでしょう?
貯金は足し算、投資は掛け算
ちょっと前に米国株投資家は5年ごとに資産額が2倍になっていくって記事を出しましたけど、その関連話。
特に投資は掛け算というのが、とんでもなくエグイ話なのです。
足し算の貯金は単純
貯金は足し算、投資は掛け算という言葉を聞いて、ああなるほど、と感覚で分かる人はいいんです。
分からん人は、まず貯金は足し算から考えてみましょう。
貯金は足し算なんです。
毎年1ずつ貯金していくと、1+1+1+1+……と毎年1ずつ資産が増えていきます。
これは簡単ですね。
投資は利回りを掛ける世界
では、投資は掛け算とはどういうことか?
株式投資をしていると考えましょう。
貯金は単純に毎年の貯金額を足していくだけですが、投資の世界では資産の増え方は、投資額×利回り、という計算式になります。
具体的には、1の金額を1年間投資したら50%の利益が出て、資産額は1.5になりました。
1×1.5=1.5という計算です。
この1.5の資産をそのまま翌年も投資すると、また50%の利益が出て資産額は2.25になります。
1.5×1.5=2.25です。
こんな感じで投資の場合、足し算の貯金と違って掛け算で結果を計算するんですね。
投資は掛け算、のエグさ
で何がエグイのかというと、足し算の貯金に対する掛け算の投資のパフォーマンスです。
具体的な話をしましょう。
貯金と投資、同じ資産1から始めて、貯金は毎年1貯金していきます。
投資は資産1を毎年50%の利回りで運用していきます。
両者を比べると10年後こうなります。
貯金 | 投資 | |
最初 | 1 | 1 |
1年目 | 2 | 1.5 |
2年目 | 3 | 2.25 |
3年目 | 4 | 3.37 |
4年目 | 5 | 5.06 |
5年目 | 6 | 7.59 |
6年目 | 7 | 11.39 |
7年目 | 8 | 17.08 |
8年目 | 9 | 25.62 |
9年目 | 10 | 38.44 |
10年目 | 11 | 57.66 |
最初の3年目までは貯金に負けていた投資ですが、4年目で追いつくと、5年目以降はグイグイ引き離して最後はとんでもない数字になってしまいました。
安定して同じ数だけ増えていく貯金に対して、投資は後半増え方そのものが増えていますね。
これが足し算の貯金と掛け算の投資の一番大きな違いです。
そして、掛け算の資産の増え方は時間が進むほど手の付けられないレベルに達してくる。
これが投資は掛け算のエグさです。
実際は年7%
しかし、上で例示したパフォーマンスの数字は、いささか、いや、かなり盛った数字です。
さすがの米国株でも毎年50%の利益を叩き出すことは不可能です。
実際には年平均7%ほどだと言われています。
しかしそれでも、ただ貯金だけをするよりも、毎年新たに資金を投入して年7%で米国株投資を続けていけば、確実に資産の増加スピードは増していきます。
本当に時間が経てば経つほどに冗談みたいな速度で資産が増えますよ。
今回は、貯金と投資は計算方法という根本から違うんだということをお話させてもらいました。
オザワークスでした。
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