オザワークスです。
バイデン大統領が石油会社各社に原油の増産を指示しています。
石油会社は大統領に従って増産体制に入るのか?
バイデン vs 石油会社!
ガソリン高くてバイデン激オコ!
ネット証券に口座を持っていると色々投資に関連するようなニュースを読めるのですが、6月16日にこんな記事がありました。マネックス証券です。
DJ-バイデン氏、石油大手に増産要請
米国でガソリン価格が歴史的水準に高騰する中、ジョー・バイデン大統領は15日、石油大手が大きな利益を上げていると批判した上で、増産を求めた。ガソリン価格の抑制はバイデン政権にとって急務となっている。
バイデン氏は石油大手7社に書簡を送付し、「米国民が大きな経済的苦痛を被っているのがひとえに(ロシア大統領)ウラジーミル・プーチンのせいであることに疑問の余地はない」とした上で、「戦時に通常よりはるかに大きい製油会社の利ざやを米国民が負担させられるのは容認できない」と述べた。
その上で、ガソリンやディーゼル油などの供給を増やす措置を即座に講じるよう各社に求めた。また必要に応じて、短期的に生産能力を引き上げるために非常時の権限を活用する用意があると述べた。
書簡が送付されたのは、マラソン・ペトロリアム、バレロ・エナジー、エクソンモービル、フィリップス66、シェブロン、BP、シェル。各社とも今のところコメント要請に応じていない。
要約すると、米国でガソリン価格の高値が続いていて、それにキレたバイデン大統領が「原油を増産して価格を下げろ! 嫌だとは言わせんぞ!」と大手石油会社を脅しつけました。
しかし、大手石油会社は今のところ何の反応も示していません。
こんなところです。
バイデン大統領大分怒っていますね。
米国ガソリン高で支持率下がる
このニュースを読み解きましょう。
まず、日本でもそうですけど、米国では現在ガソリン価格が歴史的水準で高いです。
米国といったら日本以上の車社会。自動車は必需品です。
故に、ガソリン価格が高いと政府への恨みがすごいんです。当然、民主党政権とバイデン大統領への支持率に影響大です。
2022年秋にバイデン大統領は中間選挙を控えています。
中間選挙というのは、まあ学校の中間テストみたいなものです。
ここを落とすとヤバい。
なので、バイデン大統領の事情として、ガソリン価格が高いままなのは非常に困るのです。
バイデンさん? 脱炭素じゃなかったの?
しかしながら、原油市場を眺めると世界的な石油会社たちはなかなか原油の増産に踏み切りません。
この状況にブチ切れたバイデン大統領、「とっとと原油を増産してガソリン価格を下げろや!」と石油会社各社に増産を要請。
しかも、増産に応じない場合は大統領の権限で無理やりやらせるぞ、と暗に脅しをかけていきます。
もう中間選挙まで間がなくて、バイデン大統領の尻に火が着いているのです。
もともとバイデン大統領と民主党は、リベラルですからいかにもな「脱・石油」みたいなことを熱心に掲げていたわけです。
今回それを曲げてでも石油会社に原油の増産を支持するのは、はっきりとバイデン大統領の焦りの表れですね。
石油会社は言われた通りに増産するのか?
さて、そんなバイデン大統領から怒りの増産命令を受けた石油会社各社ですが、今のところ何の反応も示していません。
石油会社側がどう思っているのか。ぼくはこのように考えます。
「はあ? 老いぼれがうっせーんだよ! ゴチャゴチャ抜かすとオイルサンドそのケツにぶち込むぞ!」
こちらはこちらで非常にオコです。
簡単には増産しないのではないかとぼくは思います。
というのも、石油会社はここ数年、やれ環境だの、脱炭素だの、居心地の悪い思いをしてきました。
バイデン大統領や民主党政府も、再生可能エネルギーとかそんなんには補助金めっちゃ付けて全力で応援するのに、石油業界は悪の化身のように扱い冷たい対応です。
それが、自分が選挙で勝てなくなりそうだから原油増産しろとか、石油会社側からしたら「ジジイ、ふざけんな!」って話ですよ。
そりゃ怒りますって。
なので、石油会社は簡単には増産せず、現在の高い原油価格をしばらくは享受するような気がしますね。原油価格が高ければ高いほど石油会社は儲かりますから。
日米それぞれの戦いは続く
という感じでバイデン大統領と石油業界の戦いはしばらく続くでしょう。
「直ちに原油を増産しろ!」
「お得意の再生エネルギーとやらでどうにかすればいんじゃないっすかー?」
みたいな。
日本とは全然違いますね。
日本のガソリン高は減税すれば一発で解決なんですけど、財務省が絶対許さないのでこれはこれでまた頭の痛い問題です。
1日1回はこれを言わないといけない。
さあ、皆さんご一緒に。
「くたばれ、財務省!」
オザワークスでした。
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