オザワークスです。
先日楽天証券で、南アフリカの石油化学メーカー【SSL】サソールの株を10株買い増ししました。
サソールの株価は20ドル少々。それを10株なので、全部で200ドルちょっとの取引ですね。
その取引をしたとき、昔と比べて米国株取引の手数料って本当に安くなったなあ、と深く感じたので改めて書いておきます。
最低手数料がゼロになったおかげで、米国株投資の弱点がまったくなくなった。
もくじ
ウワサのアイツ、南アフリカの化学メーカー【SSL】サソール
みんな知らない、【SSL】サソールって何の会社? のコーナー!
サソールは南アフリカで活動する総合化学メーカーです。石油や石炭、天然ガスなんかを採掘から精製販売までしています。
向こうでは有名でも日本での知名度は……という典型の会社です。
ついでに言うとあんまし儲かってない。
ではそんな会社なんで買った?
う……、き、今日も暑いなあ!
南アフリカ銘柄は、配当に課される外国税率が20%以上で高い。やめといたほうが無難だよ。
2016年、取引手数料の高い楽天証券は地獄であった
ぼくがあんまり儲かっていないサソールに投資を開始したのは、2016年の秋のことです。証券会社は三木谷率いる楽天証券。
2016年当時の楽天証券では、米国株の取引手数料は1000株まで25ドルで、1000株を超えるごとに2セント追加、というよくわからん仕様でした。
まあ、平たく言えば、普通の取引なら25ドル固定と考えていただいて結構です。
今から考えるとえげつないくらいの高さでした。
なんせ、1株20ドルのサソールを1株買うだけでも、手数料が25ドルかかるのです。神聖なる米国株投資を冒涜する悪魔の所業でしょう。
当時を知る個人投資家たちは皆、楽天証券を使う際には投資資金を十分に貯めて(1000ドル以上推奨)、それから株を買ったものです。じゃないと手数料が高すぎる。
ぼくももちろんそうでした。コツコツ毎月1万円ずつ貯めていって、程よく貯まったところでエイヤとサソールを60株買ったのです。
米国株ならマネックス証券 > SBI証券 > 楽天証券
その頃の他のネット証券はどうだったのかというと、これが楽天証券を大きく引き離している状況でした。
米国株に投資できるネット証券で大きいところは、SBI証券、マネックス証券、そして楽天証券です。
2016年当時、SBIとマネックスは取引手数料が株数に関係なく取引金額の0.45%で、最低手数料が5ドル、最大手数料が20ドルと上にも下にも縛りを設けるスタイルでした。
簡単に言うと、SBIとマネックスはいくら株を売り買いしても取引手数料は5ドル~20ドル、この間に収まるということです。
最低でも25ドルの楽天証券がどれほど高く、そして後れを取っていたのかお判りでしょう。
この5ドル~20ドルの水準を最初に持ち込んだのがマネックス証券です。2013年夏のことです。
SBIはマネックスに遅れること2年半、2015年末になってようやく手数料をマネックスと同等に引き下げました。
SBIとマネックスがバチバチと火花を散らし合う中、楽天証券は一人本当に遅れていました。
2019年、最低手数料が消えた
そんなグズでノロマな楽天証券も、2017年夏にようやく、本当にようやく米国株の取引手数料を他社並みの5ドル~20ドルラインに引き下げました。
マネックスに遅れること約4年です。オリンピック1回分です。
そこからしばらくは3社横並びが続きました。
が、2019年7月に入って突如として各社最低手数料を引き下げる動きがあり、すったもんだの末に3社とも最低手数料というものがそもそもなくなりました。
その辺の顛末はこちらの記事で。
なにせ、20ドルのサソール1株を買うのに2016年は悪夢の25ドル、2017年でも5ドル、2019年は手数料がわずか0.1ドルほどで済むようになったのだから。
これから米国株は取引手数料を気にせずに買いやすいですね。
たった3年で激変した米国株投資の景色
たった3年でこれです。2016年からたった3年で米国株投資の景色が変わりました。もちろん良い方向へ。
改めて考えてみると、本当にたった3年前なんですよね。楽天は手数料がなあ……と思いながらサソールに投資したのは。
投資環境の進歩を実感し、また潮目の変化も感じます。
米国株に日本株とほとんど遜色ない水準で投資できる環境があれば、そりゃ変わるでしょ。
増税ばかりで行き詰まる日本と、これから先も成長が続く米国。どちらに投資すべきなのかは明々白々。
まあ、米国株の取引手数料がバカ高いってんならちょっと考えちゃうけどさ。
そこはもうほとんど互角。そうすると、日本人だから日本株に投資するのが当たり前な時代はもうすぐ終わるのかな、とも思ってしまいます。
この3年間米国株が調子よく上がっていったってのも多分大きいですね。
いずれにせよ、米国株が来る。
楽天証券のこの3年間の取引手数料の変遷と、どんどん落ちてゆくサソールの株価を見ながら、そんなことを思ったのでした。
がんばれ、サソール!
オザワークスでした。
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