オザワークスです。
先日公開した記事「米国株が下落しそうなので売りから取引して儲けたい。軍資金は1000円。できる方法を調べてみた」の続きです。
要は、米国株がこれから下がりそうな展開のときに軍資金1000円でなんか儲ける方法はないんかい? その方法を探していく記事です。
今回は、その回答編となります。
もくじ
もっと早く能動的に米国株で儲ける必要性
これから増税も激しくなりそうですからね。
ただただ米国株にコツコツ投資しているだけじゃ、お金持ちになる前に岸田政権と財務省に殺されてしまうかもしれません。
そこで、米国株が上がるときだけでなく、株が下がるときでも儲ける方法を構築しよう、いや、したい! というのが前回の記事の趣旨でした。
低リスク。軍資金1000円で儲けられないか
投資資金はあまりありません。
1000円とか、多くても2000円とかで米国株が下がる展開でもどうにかできないか、何かうまく儲ける方法はないのか?
あ、あと個別株はよくわからないので避けるとして、米国株の株価指数(インデックス)への投資(ダウ平均とかS&P500とかナスダック100とか)のみに絞りたい。
加えて、レバレッジも使いますが、せいぜい2倍程度まで。それ以上は危ない。
この条件で一番きついのは、実は軍資金が1000円で縛られている点です。
もうちょっと金出せよって感じです。
まあ、愚痴っていてもしょうがないので早速行ってみよう。
米国株CFDか米国株の信用取引か
米国株がこれから下がりそうな展開で儲けられるのは、株を売りから入る取引です。
大きく分けると2つの系統があります。
CFD系と、米国株の信用取引系です。
ただ、このどちらの系統であっても、株が高い今売って値下がりしたら買う、証券会社からお金を借りて手持ちの軍資金以上の取引を行う(レバレッジ)、のは共通です。
取引を行うシステムが、CFDと信用取引で全然違うのですね。
くりっく株365どうなの?
ではまず米国株CFDから。
CFDも大別すると大体2種、くりっく株365とそれぞれの証券会社独自で展開しているCFDに分けられます。
くりっく株365というのは、まあええと、とにかくCFDでそういうのがあるんですわ。
くりっく株365で取引できる米国株インデックスは、ダウ平均とナスダック100。
それぞれの現在値は、ダウ平均が33万円、ナスダック100が11万円くらい。
これらを手持ちの軍資金1000円で取引するわけなんだが……レバレッジ2倍にしても取引できる最大の金額は2000円まで。
高すぎてとてもじゃないが相手にされません。
ここは撤退しましょう。
こういう感じで他の投資商品も手持ちの資金で取引可能かどうか見ていきます。
CFDたっかいわ!
次は、同じCFDでも各証券会社で提供しているタイプ。
ぼくはちょっと前までGMOクリック証券のCFDで米国株に投資していましたけれど、あれはこれですね。
このタイプはそれぞれの証券会社で、取り扱い銘柄から最大レバレッジからなにからなにまでまた違ってくるので、あまりコレダ! と言えないところなんですが、とりあえずはぼくがお世話になったGMOクリック証券のCFDをベースにお話をさせてもらいますね。
GMOの米国株CFDだと、それぞれの株価指数を取引できる最低の金額として、ダウ平均は44万円、S&P500で51万円、ナスダック100で145万円とあります。
ぼくの1000円札1枚ではまったく相手にもされませんです、はい。
貧乏人にもちったあ遊ばせろよなあ。
そんな声が届いたのか、ナスダック100を10分の1で取引できるナスダック100ミニなるものも登場しました。
値動きはもちろんナスダック100とまったく同じです。
とはいっても、145万円の10分の1の14万5000円です。
結局ぼくは千円札を握りしめたまま、涙を噛みしめることしかできないのでした。
そもそもCFDの利用者って…
楽天証券にもCFDはありますけど、これも見てみると基本高いっすね。
余談ですけど、楽天証券でCFD口座を開こうとして聞かれたこと。
「CFD口座を開設した後で入金できる投資資金はおいくらですか?(最低100万円~)」
この質問に悶絶しました。
これから立ち入ろうとしている世界と根本的に世界観が合わない。
そんなことを感じました。
ぼくの千円札が活躍する世界戦は果たして存在するのか?
CFDはそんなところですね。
米国株の信用取引ならどうか
次は、米国株の信用取引です。
まず、信用取引とは何か? CFDとの違いは?
うーん、その辺の説明は面倒なのでパスで。
ま、とにかく、やりたいことは米国株のインデックスに1000円で売りから入ることができるかどうか、ですから。
米国株の信用取引は、2023年1月現在SBI証券と楽天証券で提供されています。
マネックス証券もこれらに続けと準備中のようです。
米国株の信用取引で取引するのは、ずばりETFです。
米国株インデックスを取引するなら必然的にそうなりますね。
ただ、取り扱い銘柄云々の前に米国株信用取引には高い壁があります。
最低保証金が30万円必要!
保証金です。
信用取引では、取引する前にまず委託保証金というものを証券口座に振り込んでおかないといけません。
保証金がないとそもそも何もできないんですね。
その委託保証金の最低額が、約30万円です(SBI証券は2500ドルと言っている)。
つまり、例え1000円で取引できるETFがあったとしても、最初に保証金の30万円を用意しないとどうにもならんということです。
無理ゲーじゃないか。
ハードル高すぎです。
信用取引できる米国株ETFを見てみる
まあ、めげずに30万円の保証金を用意したとして取り扱い銘柄を見てみましょう。
SBI証券と楽天証券で少し違うんですよ、これが。
狙っていくETFは、
- 【DIA】SPDRダウ工業株平均ETF・331ドル
- 【IVV】iシェアーズ・コアS&P500ETF・382ドル
- 【QQQ】インベスコQQQ信託シリーズ1・264ドル
- 【SPY】SPDR S&P500ETF・380ドル
- 【VOO】バンガードS&P500ETF・349ドル
- 【VT】バンガード・トータル・ワールド・ストックETF・86ドル
- 【VTI】バンガード・トータル・ストック・マーケットETF・190ドル
このあたりになりますが、どいつもこいつも高い。
こっちは1000円札1枚しかないんやぞ。
一応、それぞれのETFがSBIと楽天でどう対応されているか表にしてみた。
シンボル | SBI | 楽天 | ||
買い | 売り | 買い | 売り | |
DIA | ◯ | ◯ | ◯ | |
IVV | ◯ | ◯ | ◯ | |
QQQ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
SPY | ◯ | ◯ | ◯ | |
VOO | ◯ | ◯ | ◯ | |
VT | ||||
VTI | ◯ | ◯ |
特に売りに対応しているかが重要ね。
見てみると、楽天のほうが意外と品揃えがいいのよね。
VTがまったく対応していないのは意外だった。
【SPLG】SPDRポートフォリオ米国大型株式ETFで決まりだ!
いやいや旦那、ここで諦めちゃあいけませんぜ。
とっておきの銘柄を旦那のために用意しておきやした。
それが、
【SPLG】SPDRポートフォリオ米国大型株式ETF
です。
あまり知られちゃいませんが、このETF、何と中身はあのS&P500そのものです。
そしてこのETFの株価が、
たったの44.78ドルなんですわ。
6000円くらい?
千円札1枚とはいきませんが、2000円から3000円くらい出せば、このETFだったらちょっとは遊べるでしょう。
ちなみにそのSPLGの対応具合。
シンボル | SBI | 楽天 | ||
買い | 売り | 買い | 売り | |
SPLG | ◯ | ◯ | ◯ |
はい、米国株の信用取引は楽天証券で決まり!
米国株インデックスに売りから入るならせめて数千円は必要
はい、というわけで、米国株のインデックスに1000円で売りから入る取引は可能かを調べてみたわけなんですが、答えから言うと、そんなものはありませんでした。
やっぱりね、1000円という軍資金の縛りが相当きついようですね。
CFDも信用取引も、もっと大きな額をぶち込んでくれるお友だちを求めているようです。
ただ、探していくと、米国株ETFの信用取引は使いどころでは結構いけるんじゃないかと思いました。
SPLGね。
まあ、保証金がまず30万円必要というのはあるにしろ、これから米国株相場が崩れそうだなというまさにそのときSPLGを売っておけば、実際下がったら結構儲かりますよ。
そういう使い方です。
もちろん、これからグイグイ米国株が上がりそうだ、ってときにレバレッジかけて買ってもいいですけどね。
個別株と違ってS&P500ですから、無茶苦茶な裏切り方はされないと思います。
こういったことも考えてみてはいかがでしょうか。
オザワークスでした。
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